HANDREDのメンバー

老舗の跡取りから成る『HANDRED』のメンバー、6人。左から堀河屋野村(醤油・味噌)、白扇酒造株式会社(みりん)、鈴廣かまぼこ株式会社(蒲鉾)、株式会社飯尾醸造(米酢)、株式会社丸八製茶場(加賀棒茶)、宮坂醸造株式会社(清酒)。

古来より丹念に作られてきた日本の食品。いまでも伝統的な製法と、手作業を守り続ける作り手が集結して生まれたのが、『HANDRED』です。参加メンバーは日本の伝統食材を後世に伝えたいという熱い気持ちを共にする、老舗の蔵元や生産者の跡取りたち。HANDREDとは、100年の「HUNDRED」に、手造りの「HAND」、絶滅種を意味する「RED」をかけたのがネーミングの由来。安心でおいしい、昔ながらの製法で作られた食材を選びたい、という人たちの声に応え、100年先まで手作りの味を伝え・発信していくためのワークショップやイベントなどの、さまざまな活動を行っています。

100年先まで繋ぎたい、日本の伝統食材を紡ぐメンバーたち

宮坂醸造株式会社(清酒)

左:HANDREDのメンバー 宮坂醸造 右:MASUMI YAWARAKA TYPE-1

創業は寛文2年(1662年)。蔵の杜氏と水が生み出す豊かな風味を持った日本酒、『真澄』の蔵元(写真は真澄の新しい商品、『Masumi Yawaraka Type-1』)。諏訪大社の宝物『真澄の鏡』を酒名に、七号酵母発祥の蔵として名を馳せる。

株式会社飯尾醸造(米酢)

左:HANDREDのメンバー 飯尾醸造 右:芳醇な香りの手巻きすし酢

京都・宮津で、明治26年(1893年)に創業。50年以上にわたり、農薬不使用の棚田米だけでつくる芳醇なお酢、『富士酢』の醸造元(写真は、13年かけてつくる『手巻きすし酢』)。自ら米をつくり、酒を醸し、酢をつくる工程を、一貫して行う日本で唯一のお酢蔵。

白扇酒造株式会社(みりん)

左:HANDREDのメンバー 白扇酒造 右:江戸時代から変わらない製法でつくられる、福来純三年熟成本みりん

江戸後期1850年頃に、岐阜県川辺町で創業。創業当時から変わらない、もち米・米麹・米焼酎のみを原料に「手麹(機械ではなく手作業で育てる麹)」でつくられる、伝統的なみりん『福来純三年熟成本みりん』の蔵元。

堀河屋野村(醤油・味噌)

左:HANDREDのメンバー 堀河屋野村 右:伝統製法でつくられる三ツ星醤油

元禄元年(1688年)に創業。300年以上にわたる伝統製法を守る濃口醤油『三ツ星醤油』は、北海道産丸大豆・小麦を用い、全量「手麹」で手づくりし、薪で火入れをした香りの良さと味わいが特徴。

株式会社丸八製茶場(加賀棒茶)

左:HANDREDのメンバー 丸八製茶場 右:一番摘みの新茶の茎でつくられる、献上加賀棒茶

創業は文久三年(1863年)。江戸後期より150年以上続く、製茶場。『献上加賀棒茶』は、一番摘みの上質な新茶の茎を浅く煎り上げることで、芳ばしさと澄み切った味が特徴の、ほうじ茶。

鈴廣かまぼこ株式会社(蒲鉾)

左:HANDREDメンバー 鈴廣かまぼこ 右:熟練の職人だけがつくることのできる、超特選蒲鉾 古今

神奈川県小田原市で、江戸・慶応元年(1865年)に創業。天然素材のみ、化学調味料や保存料は無添加。国家資格を有する、長年の経験を積んだ職人の技を活かした、手づくりによる伝統製法の蒲鉾をつくる。

日本全国の手作りの蔵元、醸造元、生産者を盛り上げていきたい

三ッ星醤油醸造元「堀河屋野村」の野村圭佑さん

第二回のHANDREDお披露目会で挨拶する、三ッ星醤油醸造元「堀河屋野村」の野村圭佑さん。

自分たちも楽しみながら、2014年より活動を続けているという6人。それぞれの商品を使った料理やコラボレーション料理が供された「HANDRED PARTY」で、メンバーの想いを聞きました。

参加者にふるまわれた手巻き寿司

「僕は醤油屋の跡継ぎとして、これまで醤油に関するご説明をすることが多かったのですが、すごくマニアックというか狭い世界で(笑)。でも、うちの醤油を使ってくださっている方の食卓を拝見する機会があって、ほかの調味料や食材も伝統製法とか、手作りのもので選ばれていたんですよ。そのときに、こうしたこだわりを広く伝えていくのは一醤油屋だけでは難しいけど、伝統食材同士で組んで『質の高い日本の食材』を選ぼうという流れを作っていければ、すごく大きなパワーになるんじゃないかなって。他のメンバーも同じ考えだと思います」(野村さん)

「私たちの商品だけでなく、日本にはまだ知られていない手作りのすばらしい伝統食材がたくさんあります。でも残念ながら、いいものであっても後継者不足などでどんどん消えていく現状がある。僕らはそういうものを発掘して紹介したいし、次代の生産者さんに繋いでいく手助けもしたいんです」(飯尾さん)

「生産量が少ないために出合いの場が限られている食材が、食にこだわっているご家庭に、愛されて買われていく喜びはとても大きいものです。愚直に味を守りながらこうした活動を続けていけば、おのずと新しい価値観みたいなものが生まれてくるのではないか、そんな期待もしています」(野村さん)

HANDREDのメンバーと参加者の交流

「手巻キング」としても活動中の飯尾さんの手巻き寿司を皮切りに、6社の自慢の食材を使ったお料理が次々と登場。

今後も、全国で実際に6社の商品を味わうことのできるイベントを開催しながら、ときには新たな商品の生産者さんをゲストに招き、手作りの食材を通じて、日本のもの作りの技術の高さ、質の高さも発信していきたいそう。そのほか、子供や若い女性向けのワークショップや講座、国内外のシェフとのコラボレーションで食材の魅力を発信…など、様々な形でHANDREDとして活動していくとのこと。『HANDRED』、いまは小さい存在かもしれませんが、近い将来に、日本の伝統食材選びのメインストリームを生み出してくれそうです。

文: 北條尚子

写真:八田政玄
※20歳未満の飲酒は法律により禁じられております。

商品の取扱いについて

記事でご紹介している商品の一部は、伊勢丹新宿店本館地下1階にてお取扱いがございます。

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