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2025.01.18

2025年一粒万倍日はいつ? 縁起がいい和菓子「一粒万倍もち」とは? 天赦日と重なる最強日も解説

<榮太樓總本鋪>一粒万倍もちをお供えしたイメージ

今SNSや口コミで話題が広がっている、縁起のいい食べ物「一粒万倍(いちりゅうまんばい)もち」をご存じですか? 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび)とその前日にしか買えないという、このお餅の人気を牽引しているのが、製造元である東京・日本橋に本店を構える和菓子の名店<榮太樓總本鋪>と、同じく古くから日本橋を見守ってきた<福徳神社(別号:芽吹稲荷)>です。

その「一粒万倍もち」とは、東京・日本橋にある<榮太樓總本鋪>本店のほか、日本橋三越本店と銀座三越の店舗でも販売しており、即日完売になるという情報をキャッチしたWEB FOODIE編集部。さらに詳しい情報を探るべく、<福徳神社>の宮司・伊久裕之さんと<榮太樓總本鋪>直販営業部の早川陽亮さん、小塚美沙恵さんに取材を敢行!

そもそも一粒万倍日とは? 「一粒万倍もち」の味わいは? 購入できる日はいつ? 予約はできる? <福徳神社>と<榮太樓總本鋪>のご縁など、気になる疑問について教えてもらいました。

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そもそも「一粒万倍日」とは? 福徳神社の宮司さんに教えてもらいました

<福徳神社>宮司・伊久裕之さん

<福徳神社>宮司・伊久裕之さん

<福徳神社(別号:芽吹稲荷)>は、清和天皇の貞観年間(859~876年)に鎮座したと伝えられる神社です。江戸時代には徳川家康からも厚い信仰を受けていたそう。宝くじの前身とされる江戸時代の「富くじ」の興行が許された神社としても知られています。特に縁起のよい社号「福徳(芽吹)」とともに、多くの人々から親しまれています。

そんな<福徳神社>で宮司を務める伊久さんに、一粒万倍日について教えてもらいました。

「一粒万倍日とは、暦の上で“一粒の種もみが万倍にも実る”という意味を持つ吉日です。この日に行うことは大きな成果をもたらすとされ、商売繁盛や金運上昇を願う日、また、何かの新調や買い替えにも適しているといわれています」

たしかに、「財布を新調する日」や「宝くじを買う日」として認識している方が多いように感じます。

●縁起がいい日として注目が高まってきた「一粒万倍日」

「近年、一粒万倍日についてずいぶんお問い合わせが増えました。一粒万倍日は日本の暦に古くからある吉日の一つで、“二十四節気”をもとに計算されます。ただ大安、仏滅など、いわゆる“六曜”とは異なるのでカレンダーには書かれていないこともあってか、これまで一粒万倍日の認知度はそれほど高くなかったのです」(伊久宮司)

そうなんです。「一粒万倍日に、とあるお餅をいただくと、より運気が上がる!」と、SNSを中心に一粒万倍日の認知度がグッと上がっている様子。そして「運気を上げるお餅」と噂になっているのが、今回ピックアップする<榮太樓總本鋪>の「一粒万倍もち」なのです。

一粒万倍日と前日にしか買えない<榮太樓總本鋪>「一粒万倍もち」とは?

一粒万倍もち

<榮太樓總本鋪>一粒万倍もち(1個) 713円(税込) ※販売期間:一粒万倍日とその前日

その<榮太樓總本鋪>が手がける「一粒万倍もち」について、<榮太樓總本鋪>の早川さんに教えてもらいました。<榮太樓總本鋪>は現在、東京・日本橋に本店を構える、1818年(文政元年)創業の和菓子の名店。「温故知新」を掲げる理念のもと、伝統と現代の融合を目指し、愛され続けています。

「一粒万倍もちには、千葉・成田市にある<おかげさま農場>による、神事でも使われる特別栽培米マンゲツモチを使用しています。<榮太樓總本鋪>の社員は、毎年田植え、除草、稲刈りなど一連の米作りに参加しています。生産から品質管理までをきちんと理解することで、商品に生産者さんの想いをのせています」

一本の稲から万倍もの米が獲れることから、「何かを始めるのに最適な日」、「願いが実る日」である一粒万倍日にちなんで、2015年から販売されているそうです。

このお餅を買った人にだけ付いてくる、お米の形を模した「一粒万倍絵馬」も話題のひとつ。この絵馬の解説と福徳神社へ奉納する方法については、のちほどご紹介します。

<榮太樓總本鋪>社員による田植えの様子

<榮太樓總本鋪>社員による田植えの様子(写真提供:榮太樓總本鋪)

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
※取扱い:銀座三越 本館地下2階 和菓子

●<榮太樓總本鋪>一粒万倍もちの味わいとは? いざ実食レポート!

一粒万倍もち

今回の取材の当日、日本橋三越本店<榮太樓總本鋪>に実物の「一粒万倍もち」をご用意いただきました。箱は小ぶりながらも、しっかりと重さを感じます。さあ、ドキドキの実食です!

真っ白な包み紙をまとめるのは、「一粒万倍もち」と記された赤いお札。その見た目の清らかさには、「そうだ、手を清めてから開封しよう」と思わせる威力があります。包装をほどく手つきも、おごそかなものに。

「一粒万倍もち」のイメージ

包みから現れる木目柄の箱の蓋を開けると、出てくるのは6個並んだ直径3cmほどのお餅です。箱の底には北海道産のこし餡が。お餅をすくうのにちょうどよいサイズの木べらが付属しているので、餡とひと口サイズのお餅をきれいにすくってパクリ。上品な甘さの餡に、歯切れのいい食感のお餅がベストマッチ! 優しいまろやかな甘さが口いっぱいにひろがります。

「餡が田んぼ、お餅が稲穂をイメージしているんです」(早川さん)

なるほど、田んぼに実る稲穂、お米から成るお餅に感謝の念を抱きながらいただく姿には、縁起を呼びそうな美しさがありますね。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
※取扱い:銀座三越 本館地下2階 和菓子

●<榮太樓總本鋪>「一粒万倍もち」はどこで売っている? 日持ちは? 予約はできる?

<榮太樓總本鋪>で「一粒万倍もち」を販売している店舗は、<榮太樓總本鋪>日本橋本店、日本橋三越本店、銀座三越、ほか百貨店・商業施設の全7店舗です。

「お日持ちは販売日翌日までです。店頭予約はできますが、各店の予約数、店頭販売の数には限りがあります。ぜひ早めにご来店ください。なお、オンライン予約は行っていません」(早川さん)

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
※取扱い:銀座三越 本館地下2階 和菓子

●2025年の一粒万倍日はいつ? <榮太樓總本鋪>「一粒万倍もち」販売日は?

気になる「一粒万倍もち」の2025年販売日を、<榮太樓總本鋪>の小塚さんに教えてもらいました。

【2025年一粒万倍日/一粒万倍もちの販売日】

※(カッコ)付きは一粒万倍日の前日、(カッコ)なしは一粒万倍日当日、★は天赦日と重なる日

  • 1月 (6日)・7日・(9日)・10日・(18日)・19日・22日
  • 2月 (5日)・6日・(12日)・13日・(17日)・18日・25日
  • 3月 2日・(4日)・5日・★10日・(21日)・22日
  • 4月 (2日)・3日・4日・(12日)・13日・(15日)・16日・(24日)・25日・(27日)・28日
  • 5月 10日・11日・(21日)・22日・23日
  • 6月 (2日)・3日・4日・5日・6日・17日・18日・(28日)・29日
  • 7月 (11日)・12日・(14日)・15日・(26日)・27日
  • 8月 (4日)・5日・(10日)・11日・(22日)・23日
  • 9月 (3日)・4日・(6日)・7日・(11日)・12日・19日・24日
  • 10月 (5日)・★6日・(15日)・16日・(18日)・19日・(27日)・28日・(30日)・31日
  • 11月 (11日)・12日・13日・24日・25日
  • 12月 (5日)・6日・(7日)・8日・(19日)・20日・★21日

「<榮太樓總本鋪>一粒万倍もちの販売日である吉日は、日枝神社家庭暦に準じています。ただし注意点として、一粒万倍日であっても“何事もうまくいかない日”とされる凶日、『不成就日(ふじょうじゅび、ふじょうじゅにち)』には、一粒万倍もちは販売しておりませんので、お気を付けください」と小塚さん。
販売日は<榮太樓總本鋪>のSNSでチェックしていただくのがおすすめ、とのことです。

2025年開運パワーが高まる日は、天赦日と重なる3月10日、10月6日、12月21日

とくに注目の一粒万倍日は、★マークの2025年3月10日、10月6日、12月21日で、一粒万倍日と天赦日(てんしゃび)が重なる開運パワーの強まる日なんだそう。天赦日とは読んで字のごとく、天が赦(ゆる)す日。何をやってもうまくいくといわれる、年に数日しかない大吉日のこと。

「一粒万倍もち」を食べて<福徳神社>にお参りをして、ここぞ! という行動を起こすきっかけにしてみるのもいいですね。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
※取扱い:銀座三越 本館地下2階 和菓子

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●<榮太樓總本鋪>「一粒万倍もち」ブレイクのきっかけとは?

販売当初はそれほど大きな話題になることもなく、知る人ぞ知る存在だったという「一粒万倍もち」。どういったきっかけで、注目を集めることになったのでしょうか?

「2022年、SNSで呟いてくださったのがきっかけです。以来、お問い合わせがどんどん増えて、いわゆる“バズッた”状態になり、ご購入されるお客さまも急増しました。まさに縁起の通り、一粒が万倍にもなった商品です」(早川さん)

早川さんによれば、「一粒万倍もち」をきっかけに、これまでにない若年層のお客さまが増え、和菓子が新しい世代に支持される契機になっていると語ります。スマートフォンを片手に店舗を訪れる方も多く、特に一粒万倍日や天赦日が重なる日は、店頭が大賑わいに。多くの問い合わせが寄せられるそうです。

<福徳神社>で「一粒万倍もち」の絵馬を奉納。特別感が万倍にもなる楽しみ方とは?

<福徳神社>

東京・日本橋のビルの合間にたたずむ<福徳神社>の赤い鳥居

「一粒万倍もち」を手にした多くの人が訪れるのが、東京・日本橋三越本店からほど近い<福徳神社>。「お餅を食べれば口に美味しさが満ちるので、人は幸せを感じますね。どうぞ、そんな楽しい気持ちで、気軽に神社へいらしてください」とは宮司の伊久さん。

お参りの順番としては、参拝してからお餅をいただくという印象があると思います。でも、「そこはお気持ちの問題ですから」(伊久宮司)とのこと。参拝とお餅、順番が前後しても、お願いごとをしっかりと神様に伝えられれば大丈夫だそうです。

参拝の前に口から幸せを感じたい方は、<福徳神社>隣の「福徳の森」と呼ばれる広場がおすすめ。木々で囲まれた清々しい場所で、晴れた日には広場のベンチでゆったりと「一粒万倍もち」をいただくことができます。

「一粒万倍もち」に付属の絵馬

一粒万倍絵馬を奉納する様子(写真提供:榮太樓總本鋪)

お餅に付属している一粒万倍絵馬の裏に、願いごとを書く時間にしてもよいでしょう。この一粒万倍絵馬は、回収コットンを50%使用した紙でつくられているそう。一粒万倍日には“ものを大切にする日”という意味も込められているので、使ううえで安心感がありますね。

<福徳神社>

<福徳神社>「一粒万倍もち」販売日に設置される専用の絵馬掛け(写真提供:福徳神社)

続いて、朱い鳥居がそびえる神社へ移動して、しっかりと参拝を。赤いのぼりが立った専用の絵馬掛けが目に入るので、願いを込めて絵馬を結びます。神社に着いてから願いごとを書くこともできるので、じっくり悩みたい方も安心です。

<福徳神社>

<福徳神社>神社内に多く設置されているスマートフォン用スタンド

参拝する様子をSNSで投稿する方も多いので、朱い鳥居やお社を背景に、きれいな自撮り写真が撮れるようスマートフォン用のスタンドを設けたり、開いた状態のおみくじを撮影しやすくする専用の台を設置したり。SNS世代もうなずくユニークな取り組みも、話題を呼んでいます。

●一粒万倍絵馬奉納の心得。その後の絵馬はどうなる?

「絵馬を“結ぶ”という行為は、神事において大変重要な意味を持ちます。ぜひ心を込めて結んでいただきたいですね。大切な皆さまの願いごとは、後日、しっかりとお炊き上げさせていただきます」(伊久宮司)

専用の絵馬、絵馬掛け、お炊き上げなど、「一粒万倍もち」を購入することで得られる特別感は、大きな魅力ですね。

「一粒万倍もち」の誕生秘話。<榮太樓總本鋪>と<福徳神社>が日本橋の発展を願う強力タッグ

<福徳神社>

「一粒万倍もち」の紙絵馬を奉納させてほしい―。そんな依頼を<榮太樓總本鋪>から受けたのは2022年、先代の宮司だったそう。日本橋の発展につながる、と意志をともにした両者。そこからは立場の垣根を越えて、さまざまなアイディアを出し合い、試行錯誤を重ねたことが、今の盛り上がりにつながっているのだとか。

「一粒万倍もち」のお餅は米から作られたもの。<福徳神社>は稲を象徴する稲荷の大神様を祀っていることからも、お餅との相性が◎。取材に伺った日も、お社には<榮太樓總本鋪>がつい先日奉納したという「マンゲツモチ」の稲穂が祀られている様子にも、結束の強さを感じました。

伊久宮司は、「一粒万倍日などの吉日、縁起のよい日に参拝される方が訪れ、日本橋で食事や買い物をしてくださる方が増えるのは、地域にとって大変に喜ばしいこと」と話します。「一粒万倍もち」が、神社と地域のつながりを深めるきっかけにもなっているのですね。

【まとめ】<福徳神社>と<榮太樓總本鋪>「一粒万倍もち」で、幸運が訪れる予感♡

<榮太樓總本鋪>一粒万倍もち

<榮太樓總本鋪>の声掛けで始まった<福徳神社>とのコラボレーションは、「一粒万倍もち」を単なる和菓子を超えた存在に押し上げつつあるようです。

「地域の商店街や飲食店も多くの参拝者を迎え入れることで、日本橋の街全体が、一つの縁起物を楽しむエリアになっているように思います」(伊久宮司)とのこと。伝統文化と現代の商業活動が共存する日本橋の、新たな街の活性化が実現しているのでしょう。

今回、取材という名目ではありますが、しっかりと一粒万倍絵馬を奉納させていただきました。<福徳神社>と<榮太樓總本鋪>、神社と企業を結んだ「一粒万倍もち」を口にした私には、何かいいことが起こるはず! と、ポジティブな感覚が続いています。これもご利益のひとつかもしれませんね。

いかがでしたか? 「一粒万倍もち」がつないだ縁は、日本橋の他の企業にも派生。<福徳神社>を通じた「日本橋の一粒万倍日」として進化を続けていくのでしょう。

今後ますます注目を集める<福徳神社>と<榮太樓總本鋪>、そして「一粒万倍もち」。これからの吉日には「一粒万倍もち」を手に入れて、幸運を手繰り寄せましょう!

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取材協力/福徳神社 宮司・伊久裕之さん

<福徳神社>宮司・伊久裕之さん

貞観年間より日本橋に鎮座する歴史ある<福徳神社(別号:芽吹稲荷)>の宮司・伊久裕之さん。福徳神社の主祭神は五穀主宰の神、倉稲魂命(うかのみたまのみこと)。江戸時代に富くじの興行を許されていたことから、現代では宝くじ当選祈願、転じて観劇、コンサートチケット当選祈願の参拝に訪れる人々で賑わっている。

住所:東京都中央区日本橋室町2-4-14

取材協力/榮太樓總本鋪 本店

<榮太樓總本鋪>本店

文政元年(1818年)創業。江戸の頃から変わらず日本橋に本店を構える菓子舗。創製菓の「梅ぼ志飴」、「甘名納糖」、「玉だれ」はもちろんのこと、飴、健康や東京土産など、各テーマに特化したブランドを展開。200年を超える伝承の技を基に、その時代の嗜好にも応え、新しい味の創造を続けている。

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写真:大島彩(提供写真以外)
文:オフィスK2M

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子、銀座三越 本館地下2階 和菓子/榮太樓總本鋪にてお取り扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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