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2017.04.03

注目の焼酎4蔵が伊勢丹に登場! 焼酎ネクストウェーブに乗り遅れるな

小牧蒸留所の小牧伊勢吉さん、大和桜酒造の若松徹幹さん、柳田酒造の柳田正さん、黒木本店の黒木信作さん

グルメ雑誌「dancyu」でも特集されるなど、今注目を集めている「次世代」焼酎4蔵のお酒が伊勢丹新宿店に登場します。そこでWEB FOODIEではイマドキの若手醸造家たちの対談を開催。日本酒に勝るとも劣らないほどの進化を遂げている、焼酎の今と未来について語ってもらいました。

彼らが自慢のお酒に合うおつまみを伊勢丹新宿店で探した「パテにタイ料理!? 注目の醸造家が教える、焼酎に合う新・おつまみ」も注目です。

また、記事内で紹介している焼酎の詳しい情報は、記事末尾でご紹介しています

写真左から

鹿児島県<小牧蒸留所>小牧伊勢吉さん
アパレルや飲食業などを経て、現在は兄弟でお酒造りに取り組んでいる。代表銘柄は芋焼酎「一尚」など。

鹿児島県<大和桜酒造>若松徹幹さん
広告代理店勤務を経て2005年より蔵に入り、創業時から続く伝統的な仕込みにこだわり続ける。芋焼酎「大和桜」など。

宮崎県<柳田酒造>柳田正さん
元エンジニアという技術を生かし、蒸溜方法にこだわった酒造りを行う。麦焼酎「青鹿毛(あおかげ)」など。

宮崎県<黒木本店>黒木信作さん
宮崎県を代表する焼酎蔵の4代目代表。大学卒業後フランス留学を経て焼酎の道へ。麦焼酎「百年の孤独」など。

「かっこいい焼酎」を次の世代につなげたい

若松徹幹さんと大和桜酒造の大和桜

<大和桜酒造>の若松徹幹さんと「大和桜

若松さん:僕らはこうやって一緒に仕事をすることが多いのですが、ライバルなんですよね。「焼酎の人」は南国のラテン気質からなのか、いつの間にか仲良くなって。いろんな蔵の人たちと顔を合わせていると、なんとなく気になる蔵ってあるんですよ。見ているビジョンや目指しているところが近いというか、目障りだなって(笑)。

小牧さん:なんで俺を見るの(笑)?

若松さん:冗談だよ(笑)。それぞれの表現は別ですけど、僕らは十数年前の焼酎ブームの盛り上がりと、その後を見てきた世代。先人をリスペクトしつつも、焼酎でいかに新しいことを表現するか模索している。一緒にいて本当に刺激を受ける関係ですね。

柳田正さんと柳田酒造の青鹿毛

<柳田酒造>の柳田正さんと「青鹿毛

柳田さん:何百年もある焼酎の歴史の中で、僕たちは先輩からバトンを受け継いだランナー。次の世代にバトンタッチするときは、焼酎って格好いいと思えるものを渡したいですよね。ただ伝統を守るだけではなく、新しいエッセンスを加えていきたいと思っています。つい先日、黒木くんと一緒にニューヨークを視察しに行きましたが、焼酎の文化がない海外で自分たちの焼酎を見直すことで、焼酎の本質を改めて考えるきっかけになりました。

「香り」を操る焼酎は日本にしかない繊細な世界

黒木信作さんと黒木本店の球

<黒木本店>の黒木信作さんと「

黒木さん:ほとんどのアメリカ人はまだ焼酎を飲んだことがないんです。だからこそフラットに味わってもらえるし、発見もある。近年は日本酒と洋食をペアリングすることが増えていますが、焼酎でも新しい表現ができないかと考えていたんです。西洋の会食の場に合うような、割らずにボトルから注いでそのまま楽しめる新しい焼酎を造りたかった。

若松さん:黒木くんは某雑誌で「銘醸蔵のプリンス」と紹介されていましたから(笑)。昨年彼が出したアルコール度数14%の「球」はセンセーショナルでしたよ。「前割り※」と思う人もいるけど、僕らにはストレートで飲める食中酒を目指した彼のチャレンジ精神がすごくわかる! 蒸留酒の香りを料理に寄り添わせる方法は海外にはない繊細な文化なんです。
※前割りとは、前もって水で割っておいて一定期間寝かせること。

黒木さん:フレンチと九州の焼酎を合わせるのは、今の時代にしか生まれない価値。焼酎は2000年代のブームがすべてじゃない。時代とともに常に変わっていくべきだと思います。

小牧伊勢吉さんと小牧蒸留所の一尚 シルバー

<小牧蒸留所>の小牧伊勢吉さんと「一尚 シルバー

小牧さん:完璧ですね! いや、すげぇなみんな……。

黒木さん:この間一緒に熱く語ったじゃないですか(笑)。シャイなんですよ小牧さんは。

小牧さん:いや、僕はまず自分が楽しいことをやろうと思ってるだけですよ。自信を持ってうまいと思えるお酒だから飲んでほしいし、楽しい思いがお客さんに広がればいいって。それに昔は「芋焼酎って何?」という状態だったのが、今では「美味しいから飲んで!」というと気軽に受け入れてもらえる。ブームがあって、クラッシュして、今は平場になったところ。「焼酎ってどれも同じ」と言われることもありますが、そんな人に繊細な味の違いを知ってもらえるのは面白いですよね。

柳田さん:当時はブームが終わる不安がありましたが、今はありませんね。焦る必要もないし、自分の道を進めば大丈夫だと思えるんです。

本当の焼酎はクラフトでナチュラルでフレッシュだ!

小牧蒸留所の小牧伊勢吉さん、大和桜酒造の若松徹幹さん、柳田酒造の柳田正さん、黒木本店の黒木信作さん

若松さん:こうして並んでみると4人タイプが違って面白いでしょう? おしゃれな小牧さんと黒木くん、頼りがいのある柳田さん、僕はサブカル系かも(笑)。今は自分から情報を発信できますから、本人にスタイルがないといいものができない時代になってきていると思うんですよ。

黒木さん:コーヒーでは「サードウェーブ」という言葉がありますよね。焼酎もそうなんじゃないでしょうか? 前回のブームで焼酎は大衆化しました。これからは、焼酎の原料や製法、飲み方など、こだわりを比べて楽しむ時代になる。

若松さん:焼酎はローカルでクラフトで、シングル、そして原料はフレッシュ。糖質もプリン体もないからヘルシー。食に対する近年のキーワードを、焼酎はとっくの昔からやっているんですから。それって僕らがもう一度伝えるべき。本当に食を楽しむ人にこそ、価値をわかってほしいですね。

記事に登場した焼酎はこちら

4蔵の焼酎は2017年4月5日(水)〜4月30日(日)までの間、伊勢丹新宿店本館地下1階食品フロア、粋の座/和酒コーナーで購入できます。この機会にぜひ味わってみては。

<大和桜酒造>大和桜(720ml)1,296円(税込)

大和桜酒造の大和桜

ソフトで上品な口あたりとしっかり生きる芋のニュアンスが特徴の芋焼酎。ソーダ割りもおすすめ。

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<柳田酒造>青鹿毛(720ml)1,250円(税込)

柳田酒造の青鹿毛

驚くほどの香ばしさ、ビター感、重すぎない飲み口が秀逸な麦焼酎。ロックやお湯割りもおすすめ。

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<黒木本店>球(720ml)1,728円(税込)

黒木本店の球

アルコール度数14%の芋焼酎。冷やしてストレートで飲めば角のない透き通った口あたりとフルーツのような香りを楽しめる。

<小牧蒸留所>一尚 シルバー(720ml)1,522円(税込)

小牧蒸留所の一尚 シルバー

1909年に分離した江戸酵母と黒麹を使用した芋焼酎。クリアな甘みとコク、切れ味が冴える。お湯割り、ソーダ割りがおすすめ。

文: 大久保敬太

写真:山田和幸
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
※未成年の飲酒は、法律で禁止されています

催物のご案内/商品の取扱いについて

【催物のご案内】 
もっと僕たちの焼酎の話をしよう。
■開催日時:2017年4月8日(土)正午〜午後1時30分
■開催場所:伊勢丹新宿店メンズ館8階=イセタンメンズ レジデンス
■料金:お一人さま 1,620円(税込)
■定員:20名さま
■お申し込み期間:2017年4月1日(土)〜4月6日(木)まで
※定員になり次第、締め切らせていただきます
■お申し込み方法:伊勢丹新宿店本館地下1階=粋の座/和酒への店頭ご来店にて承ります(お一人さまにつき、お連れさま1名までお申し込みいただけます)
今回の記事に登場した若手醸造家4名によるトークショーを開催いたします。おすすめの飲み方やカクテルを楽しみながら、彼らが語る“イマドキ焼酎”の魅力を感じていただく90分です。

【商品の取扱いについて】
記事で紹介している商品は、2017年4月5日(水)〜4月30日(日)までの期間中 、伊勢丹新宿店本館地下1階=粋の座/和酒にてお取り扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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