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2016.03.17

きのこで「菌活」、菌のパワーを100%発揮させるための3つのコツ

きのこイメージ

発酵食品やきのこなどを積極的に食べ、体によい菌を取り入れる活動=「菌活」が話題です。なかでも、最近注目を集めている食材「きのこ」。今回は、きのこを使った菌活について、ホクト株式会社の管理栄養士・内山愛香さんにお話を聞きました。

 

菌100%の食材・きのこは栄養豊富で使い勝手も抜群

ヨーグルトや納豆などの発酵食品も菌活食材に該当しますが、とくにおすすめなのが、きのこだと内山さんはいいます。

「『菌』という漢字は、訓読みで『きのこ』と読みます。きのこは菌100%の食材なんです。菌が含まれている食べ物はいろいろありますが、菌そのものを食べることができるのはきのこだけです」

栄養豊富で低カロリー

低カロリーなきのこですが、栄養はたっぷり。注目すべきは、食物繊維、オルニチン、GABA、ビタミンB群です。

「食物繊維は善玉菌のえさになるため、きのこを食べると菌を取り入れられるだけではなく、腸内の善玉菌を増やす助けになります。また、オルニチンという成分を多く含み、なかでもぶなしめじに含まれるオルニチンは、しじみの5~7倍とも言われています。さらにGABA、美容面からもぜひ取り入れたいビタミンB群も豊富なんです」

バリエーション豊富なのもきのこの魅力

しめじやエリンギ、まいたけやしいたけなど、さまざまな種類があるのも魅力のひとつです。

「『しめじは苦手だけど、エリンギなら食べられる』など、苦手なものを避けても菌活できるのがいいですよね。また料理のバリエーションが広く、毎日の食卓に取り入れやすいのも魅力です」

きのこを使った「菌活」、3つのポイント

そんなきのこの力を100%発揮させるために、調理する際に押さえておきたいポイントをうかがいました。

①きのこは水洗いしない

「きのこに含まれる水溶性の栄養分が溶け出してしまうので、水洗いしてはいけません。汚れが気になる場合は、濡れたふきんで軽く拭く程度に。また、きのこは加熱しないと食べられませんが、ゆでると栄養分が溶け出してしまいます。ゆで汁もまるごと調理に使えば、栄養を十分摂ることができます」

②きのこは毎日摂ること

「菌は、便と一緒に体の外へ出て行ってしまいます。体に留めておくことができないので、毎日こまめに取り入れるようにしましょう」

③菌を含むほかの食材と合わせてみよう

「ヨーグルトの乳酸菌は、善玉菌が暮らしやすい環境をつくります。ここに善玉菌を増やすきのこを取り入れれば、腸内環境のさらなる改善が望めるはずです」

きのこ×ヨーグルトの最強菌活メニュー「チキンソテーときのこ&ヨーグルトソース 」のレシピはこちら

おいしく栄養もたっぷりで、日々の食卓を楽しく彩ってくれるきのこ。きのこを上手に取り入れて、イキイキとした毎日を送りましょう。

文: 木村咲貴

写真:Thinkstock/Gettyimages(Olha Afanasieva)
取材協力:ホクト株式会社

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