2015.05.19
「ル・クルーゼ」の鍋が、世界60カ国で愛される本当の理由
料理好きなら誰しも一度はあこがれる「ル・クルーゼ」のお鍋。1925年に北フランスの小さな村で生まれて以来、世界60カ国以上で愛され続け、なんと今年で創業90周年を迎えます。
フランスでは祖母から母、娘へと何代も受け継がれるル・クルーゼ。使い込むほどに愛着が沸くというその魅力はどこにあるのでしょう?
料理研究家の磯部作喜子先生が、フランスの各地に伝わる郷土料理を例に、ル・クルーゼが「長く愛される理由」を教えてくれました。
素材の旨味を優しく「閉じ込める」
まず注目したいのがその「熱伝導率の高さ」だと先生は言います。
「熱伝導率が高いと優しい火がゆっくりと入るので、煮崩れせずに旨みが閉じ込められます。たとえば『鶏肉のヴァン・ジョーヌ煮込み』。ル・クルーゼのお鍋『ココット・ロンド』で作ることで鶏肉の骨から出た旨味をしっかりと感じられます」
同様に冷めるときもゆっくりなので、味が全体によくしみ込み、料理のポイントとなるジュラ地方のワイン「ヴァン・ジョーヌ」の風味も際立つんだとか。鶏肉、きのこ、生クリーム……と、材料はシンプルなのに本格的な味わいに仕上がるのは、ル・クルーゼならではです。
素材の持ち味を最大限に「引き出す」
次に注目したいのは、「素材の持つ力を最大限に発揮できる構造」。
「実は、ル・クルーゼを使うと、『野菜』の旨味や甘味がぐっとアップします。特に蒸し野菜を作ると、他の鍋で作ったものとの味の違いが歴然です」
そう説明しながら火にかけた鍋は、新商品「3S」というステンレスタイプのソースパン。少量の水が沸騰したところに野菜を入れ、フタをして数分で蒸し野菜の完成です。
「『3S』は底面だけでなく側面も3層構造になっているので、全方向から熱が優しく入ります。だから、野菜の持ち味が引き出されるんですね」
そして、マッシュポテトと生クリームをベースにした、オーベルニュ地方の「アリゴソース」を同じ「3S」ソースパンで調理。「鋳物だと重さが気になるという人もいますが、このタイプなら使いやすいので」と、磯部先生は愛用している様子です。蒸し野菜には、このソースを絡めて楽しみます。
いい鍋を選ぶことは、料理上手への近道
「料理は作り手の技術で味が決まると思われがちですが、道具は技術を大きく左右するもの。特にいいお鍋を使うと火の入り方、味のしみ込み方、仕上がりの食感が大きく変わります。だから、料理上手になりたいなら、いいお鍋を買うのが一番早くて確実かもしれません(笑)」
そんな磯部先生ご自身は、ル・クルーゼのお鍋を20年以上愛用しているんだとか。どうしてそんなに長く使い続けてきたのでしょうか?
「ル・クルーゼ=煮込み用のお鍋、と思われがちですが、蒸し野菜やご飯の炊飯、炒め物やゆで物など幅広い用途で使えます。いろいろな調理法の料理が並ぶ日本の食卓にぴったりなんです。そして、丈夫で長持ちするところも魅力ですね。クレンザーを使わない、強火にかけないなど、ちょっとだけメンテナンスに注意すれば、うんと長く使い続けられます。みなさんにも愛着を持って使い込めるお鍋を選んでほしいですね」
本格的な4品の作り方を、セミナーで体験!
今回教えてもらった料理は2品。1品目「アリゴソース 蒸し野菜添え」(写真左)は、マッシュポテト入りのチーズフォンデュのようなアリゴソースに蒸し野菜をつけていただくメニュー。2品目「若鶏のヴァン・ジョーヌ煮込み」(写真右)は、鶏骨付き肉、玉ねぎ、モリーユ茸をヴァン・ジョーヌとブイヨンで煮込み、仕上げに生クリームを加えたもの。
これら2品に加え、チェリーのクラフティ、パン・オ・ノワ・エ・カシスを加えた計4メニューは、5月31日(日)に伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニングのキッチンスタジオで開催されるセミナーで、先生に直接教えてもらうことができます。 憧れのル・クルーゼの魅力に、ぐっとアプローチできるこの機会。気になっていた方は、ぜひご参加ください。
※イベント詳細・お申込みのお客さまはこちらをご覧ください。 ※定員になり次第、終了させていただきます。
「ル・コルドンブルー」でのディプロム取得をはじめ、料理、パン、テーブルコーディネートなど食について幅広く経験を積む。現在は東京と名古屋で料理、パン、お菓子、テーブルコーディネートの教室「ル・サロン・ブラン」を主宰。各メディアやセミナー講師としても人気。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニング/キッチン用品にてお取り扱いがございます。
ル・クルーゼの商品は、伊勢丹オンラインストアでもお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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