2024.11.15
【迎春菓子2025】令和7年のお題は「夢」。宮中歌会始にちなんだ「御題菓子」をご紹介
年末から年始にかけて販売される「御題菓子」をご存知でしょうか? 御題菓子は、毎年1月に宮中で催される歌会始(うたかいはじめ)に合わせて作られる特別な和菓子で、令和7年(2025年)は「夢」というお題にちなんだデザインとなっています。
今回は、日本橋三越本店で買える御題菓子4品をピックアップ! お正月を彩る縁起の良い「迎春菓子」や新年の始まりに無病息災を願っていただく「大福茶」も併せてご紹介します。
各店の創意工夫が光る「御題菓子」とは
毎年1月に宮中で行われる「歌会始」は、天皇皇后両陛下を筆頭に、皇族、国民の詠進歌、2万首あまりから選抜された和歌が披露される文化行事です。
もともとは皇族や貴族などが集まって共通の勅題(お題)で歌を詠み、その歌を披露する行事でしたが、明治7年(1874年)からは一般国民による詠進(歌を詠んで宮中に献上すること)も認められるようになりました。
そして歌会始で歌に詠み込むべきお題をテーマに創作される和菓子が「御題菓子(おだいがし)」です。「御題菓(おだいか)」とも呼ばれ、多くの和菓子店が渾身の力を込めて創作しています。年末からお正月にかけて販売されるため、縁起の良い新春のお菓子として、ご自宅用としてはもちろん、お茶会で提供されることも多いそうです。
令和7年(2025年)のお題は「夢」。各店の創意工夫や美意識、お題にちなんだ背景を思い浮かべながらお召しあがりください!
令和7年(2025年)のお題「夢」にちなんだ「御題菓子」4選
【御題菓子①】<とらや>御題羊羹 夢さやか
「さやか」とは「はっきりとしているさま」を意味する言葉です。<とらや>の御題羊羹『夢さやか』は、心に描いた夢が時とともにはっきりと定まっていく様子を、煉羊羹、道明寺羹、琥珀羹の三色のグラデーションで表しています。
美しいグラデーションとあわせて、3種類の異なる食感もお楽しみください!
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
【御題菓子②】<両口屋是清>御題菓 夢浮橋
<両口屋是清>の御題菓は、夢の渡し場にかかっている浮橋のような人の気持ち、軽やかでしなやかな心象を餡村雨と栗入り小豆粒あんで表現しました。
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
【御題菓子③】<三英堂>御題菓 夢 夢のようなきせき
これまでの人生で何か一つでも違っていたらあなたには出会えなかった。今こうしてあなたと過ごせる日々は夢のようなきせきだと思う。どうかあなたが、これからもしあわせでありますように。
そんな思いが込められた、2025年の<三英堂>の御題菓。大切な人と過ごす何気ない日常の幸せを、曖昧な色の重なりが美しい伝統の技法「しののめ造り」で表しています。しののめ造りとは、皮むき餡を熱いうちに何層にも押し固めていく伝統的な製法のことで、しっとりなめらかな食感と品の良い甘さが特徴です。
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
【御題菓子④】<菓匠花見>勅題「夢」
パステル調の彩り豊かな生菓子に二つの夢を表現した意匠を施し、「昨日の夢は今日の希望(ゆめ)」というメッセージが込められた<菓匠花見>の御題菓子。心の中で膨らむ夢への希望に思いを馳せながらお召しあがりください。
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
お正月を彩る縁起の良い「迎春菓子」2選
【迎春菓子①】<亀屋良長>宝入船
懐に入れておいて、お湯さえあれば即席汁粉ができあがる「懐中汁粉」。外側の白い皮は餅米でできており、お湯を注ぐとトロリとお餅に早変わり。あっという間に温かいお汁粉になります。
中から松・竹・梅・桜・亀いずれかのゼリーが出てきて、そのゼリーの形でおみくじも楽しめます。
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
【迎春菓子②】<銀座 菊廼舎>冨貴寄 ことほぐ
「お祝をのべる」「よろこびの言葉を言う」という意味の「ことほぐ(寿ぐ)」と名付けられた、<銀座 菊廼舎>の冨貴寄(ふきよせ)。おめでたい赤富士の和三盆糖と松竹梅の打ち物が、バター不使用の和風クッキーの上に飾られています。色鮮やかな金平糖や寒天が、華やかな印象を演出。お正月の縁起菓子としておすすめです。
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
三越伊勢丹オンラインストアで<銀座 菊廼舎>の商品を見る>>
新年の始まりに無病息災を願っていただく「大福茶」2選
【大福茶①】<一保堂茶舗>新春大福茶
香り豊かな特別仕立ての玄米茶が詰められた、<一保堂茶舗>の大福茶(おおぶくちゃ)。ふんわり広がる玄米の香りと上品ですっきりした味わいで、お子さまからご年配の方まで幅広い年代の方が楽しめます。御歳暮や御年賀、年末年始の集まりにぴったりです。
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
【大福茶②】<松北園>迎春 大福茶
三百有余年にわたって宇治茶の伝統を守り続ける<松北園>の「大福茶(おおふくちゃ)」。健康長寿にあやかり、お茶碗に梅と昆布をひとつずつ入れ、お好みの濃さの大福茶を注いで完成です。ご家族や周りの方々の無病息災と吉運を祈りつつお召しあがりください。ご自宅用としてはもちろん、お年賀にも好適です!
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
日本橋三越本店では今回ご紹介した商品以外にも、お正月に楽しみたい和菓子が数多く取り揃えられています。日本ならではの文化を味わえる「御題菓子」「迎春菓子」「大福茶」とともに、新しい年の始まりをお祝いしてみませんか?
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、日本橋三越本店 本館地下1階、三越伊勢丹オンラインストアにてお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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