2024.05.28
【日本橋三越本店】江戸三大名物「天ぷら・すし・うなぎ」を銘店イートインで気軽に楽しむ!
江戸の三大名物料理として名が挙がるのが、天ぷら、すし、うなぎ。いずれも江戸時代の屋台から生まれ、外食文化が花開いた歴史があります。江戸庶民にとっては安く気軽な食べ物であっても、現代の私たちにとっては「特別なごちそう」という印象はありますよね。
そこで今回は、日本橋三越本店の惣菜担当バイヤーに江戸三大名物について解説してもらうとともに、日本橋三越本店に居を構える、天ぷら、すし、うなぎの銘店を紹介してもらいました。格別な味わいを手軽に楽しんでみませんか。
江戸三大名物とは
天ぷら、すし、うなぎを指し、江戸の町の目の前に広がっていた遠浅の海(東京湾)で獲れる海の幸から生まれた料理です。いずれもルーツは屋台に始まり、気軽に食べられる庶民の食として流行しました。
【天ぷら】
江戸中期に搾油技術が発達し、油が増産されるようになると、屋台の天ぷら屋が多く出現。火事の多かった江戸では屋内で油を使うことが禁止されていたため、屋台での商売でした。
東京湾で捕れたシバエビ、ハゼ、アナゴ、キスなどの魚介類が主に食され、立ち食いしやすいように串揚げにされ、天つゆにつけて食べられていたそうです。さっぱりと大根おろしとともに食べるスタイルもこのころからあったとされます。
【すし】
にぎり寿司が登場する前は、寿司といえば関西発祥の押し寿司が主流。もともと「江戸前すし」というのは、江戸前浜の海で獲れた魚をネタとして使い、にぎったものを指していました。
当時の寿司は今のようにひとくちサイズではなく、おにぎりのような大きさで、小腹が空いたときにひとつふたつをおやつのように食べていたようです。
【うなぎ】
江戸は人口のほとんどが武士を中心とした男性でした。ひっきりなしに土木工事が行われていたため、大勢の男性たちが出稼ぎに江戸へとやってきます。当然、家で食事を作る男性も少なく、安くて手軽に食べられる屋台が発達したのです。
当時は江戸の街自体が湿地帯であったため、入江の埋め立てやお堀の拡張を盛んにおこなっていると、うなぎもたくさん獲れました。滋養強壮によいということからうなぎ料理がもてはやされたそうです。
江戸前という言葉のルーツは実はうなぎに使われた言葉だというのは、あまり知られていない事実です。
日本橋三越本店 本館で食べられる江戸三大名物の銘店はここ!
いずれも長く愛されている銘店ぞろいで、伝統と歴史を守りながら心からのおもてなしを提供しています。それではご紹介しましょう!
【日本橋三越本店 本館①】文豪が愛したホテルが継承する伝統の味<てんぷら 山の上>
2024年2月、建物の老朽化に伴って休館した<山の上ホテル>。川端康成、三島由紀夫、池波正太郎ら名だたる文豪の定宿として知られますが、ホテル同様、天ぷらも愛されてきました。同店は東京のホテルで初めて、ひと品ずつ提供する「揚げ出し」を考案。また、魚介が中心だった江戸前天ぷらの世界で、野菜の天ぷらを初めて取り入れたのも<山の上ホテル>です。
おすすめはもちろん、その日仕入れた旬の魚介と野菜を盛り合わせた天丼。食材に薄く衣をまとわせ、ごま油100%でカラリと揚げた天ぷらは、薄口のタレとの相性も申し分なし。ボリュームがあるのに油っぽくないので、最後まで軽やかに食べ進められます。
店内は揚げたての醍醐味が楽しめるカウンター3席のほか、テーブル8席があります。
てんぷら 山の上
場所:日本橋三越本店 本館地下1階
営業時間:午前11時〜午後7時30分(ラストオーダー午後7時)※テイクアウトは午前10時より
席数:11席
予約:不可
【日本橋三越本店 本館②】歴史ある「仕事」を引き継いだ江戸前寿司をリーズナブルに<紅はし>
大正時代に創業した<築地 寿司岩>の心意気を受け継ぐ<紅はし>。四季折々の選び抜かれた新鮮な海の幸に、「漬ける、締める、煮る、炙る」などの「仕事」をほどこした江戸前寿司をリーズナブルに提供しています。
こちらでよく選ばれているのはセットメニューの「葵にぎり」。人気のネタのマグロは水揚げから一度も冷凍されていない「生」の本マグロで、舌に吸い付くようなしっとりとした食感と濃厚なうま味が特徴。ウニとイクラは軍艦ではなく、小さなグラスに盛られて提供され、スプーンで食べるスタイル。上質なネタをお得に楽しめると喜ばれています。
カウンター6席のコンパクトな店構えは、ここがデパ地下であることを忘れるほど落ち着いた雰囲気。職人との会話もお楽しみください。
紅はし
場所:日本橋三越本店 本館地下1階
営業時間:午前11時〜午後7時30分(ラストオーダー午後7時)※テイクアウトは午前10時より
席数:6席
予約:店頭にてお声がけいただきご確認ください(お電話等不可)
【日本橋三越本店 本館③】うなぎ本来の味を楽しめる、江戸っ子が誇る<日本橋いづもや>
昭和21年創業のうなぎ割烹<日本橋いづもや>。江戸時代初頭まで親しまれていた「蒲の穂焼き(がまのほやき)」を復刻させたほか、うなぎの魚醤を使った「いづも焼き」など新しい料理の開発にも力を注いでいます。
デパ地下のイートインながら生きたうなぎを仕入れ、割き、串打ち、そして備長炭で焼くなど、すべての工程を店内厨房で本店と同様におこなっています。素焼き、蒸しなどを経て、タレにくぐらせながら焼くこと数回。ふっくら柔らかな身に、甘さに頼らない、すっきりとしたタレがうなぎの風味を引き立てています。
店内で召し上がったあとは、うなぎ弁当や真空パックなどをお土産に購入される方も多いとか。銘店の味を自宅でも味わうことができるなんて幸せですよね。
日本橋いづもや
場所:日本橋三越本店 本館地下1階
営業時間:午前10時〜午後7時30分(ラストオーダー午後7時) ※テイクアウトも午前10時より
席数:15席
予約:不可
続いては日本橋三越本店 新館で食べられる天ぷら、すしの銘店
デパ地下にありつつも、意外と穴場なのがこちらの2店。席数が多く、ゆっくりと食事を満喫できます。
【日本橋三越本店 新館①】軽やかな揚げ上がりを堪能する<天ぷら 銀座天一>
昭和5年の創業より、財政界の要人や文化人をはじめ多くの人に愛されてきた<天ぷら 銀座天一>。食材に適した、ベストな状態で揚げられる天ぷらは、まさに職人技を感じる一品。油切れよくカラッとした仕上がりで、ごま油の香ばしい香りもごちそうです。
木目を基調とした清潔感のある店内は、職人の手仕事を間近に感じるカウンター席、くつろぎながら会話を楽しむテーブル席を配置。記念日のお食事やお祝い事、接待など幅広く利用されています。また、お子さま連れも大歓迎で、温かな雰囲気で銘店の天ぷらが味わえると好評だそう。ご家族で気軽に訪ねてみてはいかがでしょうか。
天ぷら 銀座天一
場所:日本橋三越本店 新館地下1階
営業時間:午前11時〜午後10時(ラストオーダー午後8時30分)
電話番号:03-6262-1573
席数:35席
予約:昼はカウンター席のみ可/夜は全席可
【日本橋三越本店 新館②】素材を生かす「仕事」でネタに昇華<鮨魯山>
明治22年創業の<築地寿司清>が掲げる<鮨 魯山>では、江戸前伝統の技を駆使した握りから、現代風にアレンジした創作鮨まで、幅広いメニューをラインナップ。天然本マグロをはじめ提供するネタはすべて産地と天然ものにこだわり、魚ごとに適切な「仕事」をほどこして食材本来の風味を生かしています。
店内には一本物の檜で作った圧巻のカウンター席を中心に、予約制の個室カウンターを含む全44席を配置。大切な方との会食、お祝い事や接待にも利用できるほか、お子さま用の椅子も用意されています。
鮨 魯山
場所:日本橋三越本店 新館地下1階
営業時間:平日 午前11時~午後3時(ラストオーダー午後2時30分)、午後5時~午後10時(ラストオーダー午後9時)
土日祭日 午前11時~午後10時(ラストオーダー午後9時)
電話番号:03-6910-8188
席数:44席
予約:可(カウンターおよび個室)
「江戸前の銘店」と聞くと少し緊張するイメージですが、日本橋三越本店のデパ地下では気軽に楽しむことができます。お買い物の合間に立ち寄ってみませんか?
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、日本橋三越本店 本館地下1階 てんぷら 山の上、日本橋いづもや、紅はし、日本橋三越本店 新館地下1階 銀座 天一、鮨 魯山にてお取扱いがございます。
※各ショップへのお電話でのお問い合わせは、大代表(03-3241-3311)よりお願いいたします。店頭の混雑状況により、お時間をいただく場合がございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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