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2024.02.20

お子様ランチ発祥は東京・日本橋三越本店! 大人も楽しめる大人様ランチも徹底解説

日本橋三越本店のお子様ランチ

昭和初期に誕生し、時代をこえて子どもたちから愛されてきた「お子様ランチ」。かわいいプレートに、ハンバーグやエビフライなど人気の洋食がもりだくさん。ライスの山には小さな旗が立てられています。そのビジュアルが、なんとも子ども心をくすぐるんですよね。

そんなお子様ランチの発祥が、東京・日本橋三越本店だったことをご存知でしょうか? 今回はお子様ランチの歴史から、現在のお子様ランチメニュー、子ども心を忘れない大人に向けた「大人様ランチ」まで、日本橋三越本店のレストラン担当者に教えてもらって徹底解説します。

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日本橋三越本店でお子様ランチが生まれたのはいつ? 開発秘話も

1932年の三越食堂で提供されていたお子さま用メニュー

三越食堂で提供されていたお子さま用メニュー(1932年)

現在では全国に広まって一般的なメニューとなり、多くのレストランで楽しめるお子様ランチ。その起源は、日本橋三越本店で「御子様洋食」が提供された1930年にさかのぼります。

お子様ランチの発祥は東京・日本橋三越本店

1907年(明治40年)に創設された、東京・日本橋三越本店の食堂部(=レストランを担当する部署)。その主任を務めていた安藤太郎氏が1930年(昭和5年)に考案したのが「御子様洋食」です。そのメニューが日本各地に広まり、戦後いつの間にか「お子様ランチ」と呼ばれるようになりました。

お子様ランチの元祖といえる「御子様洋食」は、ある食器メーカーから持ち込まれた絵柄入りのファンシーなお皿を安藤太郎氏が見て、お子さま向けの楽しいメニューを作ろうと思い立ったそうです。

世界恐慌の不況下でお子様ランチに込められた思い

お子様ランチが誕生した1930年の日本は、前年の1929年に起こった世界恐慌の影響で不況が続いており、そんな暗い世相の中でも「せめて子どもには明るい夢のある食事を」という願いを込めて、メニュー作りを試行錯誤。子どもたちが大好きなスパゲッティ、コロッケ、ハム、サンドイッチ、ボンボン、ご飯を1つのプレートに盛り合わせた「御子様洋食」が誕生しました。

お子様ランチの歴史を紹介した、1992年の三越社内報

お子様ランチの歴史を紹介した、1992年の三越社内報

安藤太郎氏が登山好きだったことから、ケチャップライスの上には白いご飯を重ね、山頂に雪が積もった富士山に見立てています。その上に、お子様ランチの定番となる小さな登頂旗が立てられました。当時「御子様洋食」の価格は30銭。新聞購読料が1か月1円の時代のことでした。

現在、三越食堂部の思いを引き継ぎ、日本橋三越本店でお子様ランチをメニューとして提供しているのが、<特別食堂 日本橋>と<カフェ&レストラン ランドマーク>の2店舗です。誕生から90年以上が経った現在でも、「子どもが好きなものを1つのプレートに」という基本的なスタイルはそのままに、メニュー内容やプレートの形を時代に合わせて変えていきながら提供し続けられています。

 

大人だってお子様ランチを食べたい! 日本橋三越本店の大ヒット企画、大人様ランチとは?

お子様ランチは子どもが食べるもの。もちろんその通りですが、やっぱり大人だってあのビジュアルを見るとワクワクして食べたくなっちゃいますよね。実は、日本橋三越本店にあるレストラン<特別食堂 日本橋>で提供している「お子さまランチプレート」は、大人でも注文が可能。これを目当てに来店する大人の方も少なくないそうです。

そんな「大人だってお子様ランチが食べたい!」という需要をふまえ、三越創業350周年を迎えた2023年3月、日本橋三越本店の各レストランにて、大人向けのランチメニュー「大人様ランチ」を提供する企画を期間限定で開催。子どもから大人になり味の好みが変わっても、「食べたいものを食べたいという気持ちに年齢は関係ない」という思いをコンセプトに、日本橋三越本店内の各レストランのシェフがプレートメニューを考案しました。

そんなお子様ランチが大人仕様に進化したこの企画は、期間限定にもかかわらず大好評! その手応えから、同年秋にも新たな大人様ランチが期間限定で考案する企画が行われたそうです(※現在、各レストランでの企画は終了しています)。

▼過去に日本橋三越本店のレストランで開催した「大人さまランチ」の参考記事
【日本橋三越】お子さまランチ発祥地で期間限定「大人さまランチ」特集
【日本橋三越本店】お子さまランチ発祥地で期間限定『秋の大人さまランチ』特集
※現在、上記の記事で紹介しているメニューの提供は終了しています

現在、日本橋三越本店でいつでも食べられる大人様ランチを提供しているのは<カフェ&レストラン ランドマーク>です。2023年6月にリフレッシュオープンした際、「大人様洋食」が通年メニューとして誕生しました。「食べたいものを食べたいという気持ちに年齢は関係ない」というコンセプトはそのままに開発された一品です。のちほど、詳しくご紹介します。

日本橋三越本店で楽しめる、お子様ランチ&大人様ランチ

さあ、お待たせしました! 現在、三越食堂部の思いを引き継ぎ、日本橋三越本店でお子様ランチをメニューとして提供しているのが、<特別食堂 日本橋>と<カフェ&レストラン ランドマーク>の2店舗です。

それぞれのお店の紹介とともに、通年楽しめるお子様ランチの魅力をご紹介します。そして、大人だって堂々と食べることができる、大人様ランチもあるのでお見逃しなく!

【お子様ランチがあるレストラン①】上質かつ幅広いシーンで使える<特別食堂 日本橋>

<特別食堂 日本橋>

東京・日本橋三越本店 本館7階にある<特別食堂 日本橋>。上質な意匠が際立つホールはなんと、重要文化財指定の一部。フランスの室内装飾家ルネ・プルーによるアールデコで飾られており、緑色大理石の丸柱や壁面のグリルなど当時の潮流を示した重厚感ある空間です。

お子さまランチプレート<特別食堂 日本橋>/子ども&大人も注文OK

<特別食堂 日本橋>お子さまランチプレート

<特別食堂 日本橋>お子さまランチプレート 2,970円(税込) ※販売期間:通年

【メニュー内容】コーンクリームスープ、ハンバーグ、かに爪フライ、ケチャップライス、ソーセージ、ポテトサラダ、フライドチキン、プレーンオムレツ、スパゲッティ、フライドポテト、バニラアイス(またはコーヒーか紅茶)

【ポイント】実は子どもだけでなく、大人も注文できる「お子さまランチプレート」。オーソドックスなメニュー内容で懐かしさがありながら、大人も満足できる味わい。量も多すぎず少なすぎずちょうどいいので、大人の女性がおひとりで注文されることも多いとのこと。お孫さんとおばあちゃんが一緒に食べている微笑ましいシーンを見かけることも多いそうです。

特別食堂 日本橋

場所:日本橋三越本店 本館7階
営業時間:午前11時~午後7時 (ラストオーダー/お食事:午後6時、喫茶:午後6時30分)※宴会状況等により変更となる場合もございます。
電話:03-3274-8495

歴史を感じられる特別な空間には約190席が設けられ、1か所で洋食、和食、寿司を味わえるのが特徴です。現在、洋食、和食、デザートは<東京會舘>、寿司は<旭鮨総本店>が提供し寿司カウンターも併設しています。グルメな大人の方も満足できるバラエティ豊かな美味を堪能できます。

また毎月、季節の食材を取り入れた限定メニューも提供しており、定期的に通っても飽きが来ません。さらに個室もあり、大人数での立食パーティも可能。ビジネスにはもちろん, 家族での食事会や趣味の会、慶弔事など多彩なシーンで活躍してくれるレストランです。

<特別食堂 日本橋>の詳細はこちら>>

【お子様ランチがあるレストラン②】家族みんなで気軽に使える<カフェ&レストラン ランドマーク>

<カフェ&レストラン ランドマーク>

東京・日本橋三越本店 新館5階にある<カフェ&レストラン ランドマーク>。かつてはさまざまな百貨店の上階にあった、親子3世代それぞれが好きな幅広いメニューを楽しめる「お好み食堂」の魅力を継承。新館が現在の形になった際から営業していたレストランは、一度惜しまれつつも閉店しましたが、2023年6月に装い新たにリフレッシュオープンしました。

御子様洋食<カフェ&レストラン ランドマーク>/小学生以下のみ注文OK

<カフェ&レストラン ランドマーク>御子様洋食

<カフェ&レストラン ランドマーク>御子様洋食 1,430円(税込) ※販売期間:通年 ※小学生以下限定

【メニュー内容】ハンバーグ、えびフライ、富士山ライス、とりのからあげ、ポテトフライ、プリン、フルーツ、ジュース

【ポイント】こちらの「御子様洋食」は、小学生以下限定メニュー。汽車デザインのプレートの煙突から吹き出す白い煙をドライアイスで表現しており、スタッフが「ポッポー」と言いながらテーブルに配膳すると、子どもたちがわぁっと盛り上がってくれるという微笑ましいエピソードも。大人もうらやむ、遊び心のある一品です。

大人様洋食<カフェ&レストラン ランドマーク>/子ども&大人も注文OK

<カフェ&レストラン ランドマーク>大人様洋食

<カフェ&レストラン ランドマーク>大人様洋食 4,180円(税込) ※販売期間:通年

【メニュー内容】黒毛和牛のステーキ、天然海老フライ、スパゲティ ナポリタン、北海道産帆立ときたあかりのグラタン、コーンスープ、ケールサラダ、カスタードプリン

【ポイント】これを目当てにおひとりで来店されることも少なくないという、人気のひと皿。黒毛和牛や北海道産帆立など、素材にこだわって作り上げたTHE大人なプレートメニューです。グラタンに立てられた旗が大人の中の子ども心をくすぐります。

また、時季によっては旬の食材を使用した期間限定の「大人様洋食」特別バージョンを提供することもあるそうです。童心を忘れない大人の方はぜひご賞味あれ!

カフェ&レストラン ランドマーク

場所:日本橋三越本店 新館5階
営業時間:午前11時~午後7時(ラストオーダー/午後6時30分)
電話:03-3231-6820

明るくて広々とした店内は、ご年配の方からお子さま連れまでゆったりとくつろぐことができます。料理は和食、洋食、中華、デザートとバラエティ豊か。お好きなドリンクが選べるドリンクバーなどもあり、カジュアルな雰囲気の中で心地よく過ごせるレストランです。

<カフェ&レストラン ランドマーク>の詳細はこちら>>

いかがでしたか? お子様ランチに思いを馳せていると、幼いころの懐かしい思い出が蘇ってくるという方も多いのではないでしょうか。

日本橋三越本店で生まれたお子様ランチに込められた「子どもに明るい夢のある食事を」という思いは日本中に広がり、今でも多くの子どもたちに笑顔を届けています。子どもはもちろん大人の方も、日本橋三越本店にお越しの際はぜひ、幸せなおいしさが詰まったお子様ランチ&大人様ランチに心躍らせてみませんか。

日本橋三越本店の食メディア「三越グルメ」はこちら>>

撮影・文:スタヂオ・ユニ

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、日本橋三越本店 本館7階 特別食堂 日本橋、新館5階 カフェ&レストラン ランドマークにてお取り扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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