ライフスタイルに根ざした、神戸の新たな食文化を推進!「EAT LOCAL KOBE」

約150年前の開港より国際貿易の要として発展した神戸は、異国情緒に溢れ世界的にみても豊かな食文化を持つ港街。その神戸市、実は総面積の1/3が農村地帯であり、兵庫県最大の果樹園もあることはあまり知られていません。そんな神戸の食の魅力を再発見し、新たな文化の創出を目指したプロジェクト、「EAT LOCAL KOBE」が今年からスタートしました。

神戸市産業振興局の安原潤さん、山田隆さん、そしてクリエイティブディレクションを手がけるAKINDの岩野翼さんに話をうかがいました。

暮らしに根ざす、都市と農村をつなぐ地産地消のマーケット

今年6月、神戸市内の公園にフードトラックが並ぶ、新たなファーマーズマーケットが出現しました。そこには、地元で採れたたくさんの野菜や水産物の直売をはじめ、飲食店とのコラボによって、神戸食材をふんだんに使ったおいしそうなデリがずらり。2日間のイベントには市内からたくさんの人が集まりました。

ライフスタイルに根ざした、神戸の新たな食文化を推進!「EAT LOCAL KOBE」_2

「集客を目指した商業イベントではなく、市民の暮らしの一部になるようなマーケットにしたかったんです。たとえば、開催時間も午前中から午後2時までと、お客さんには土日のブランチを楽しんでもらいながら、農家さんにも負担をかけないような工夫をしています」

安原さんによると、神戸市が始動したプロジェクト「EAT LOCAL KOBE」の一環として開催されたこのマーケットは、「ローカルを食べる」という名の通り、食を通した新たなプラットホームを市内につくる取り組み。そこには、地産地消を推進するとともに、新たな神戸ブランドを立ち上げようとする狙いがありました。

「国内外に向けて、神戸から新たな食ブランドを提案する『食都神戸2020』の構想が昨年より始動したのをきっかけに、さまざまな試みをしています。商品を売り込むだけの食品イベントではなく、ライフスタイルとして地産地消が定着し、なおかつ感度の高い層へ神戸ブランドを発信する仕掛けを考えました」

構想を練るにあたって、海外の先行事例などを参考にしていったという安原さんや岩野さんたち。たとえばサンフランシスコの「フェリー・ビルディング・マーケットプレイス」は、フェリーの発着所の跡地を改装した大型フードコート。

「フェリー・ビルディングには100軒ほどの生産者や飲食店が集結し、地元の農産物を活用した加工品ブランドなども多数出品されています。地元のお客さんはもちろん、観光客も数多く訪れていて、ベイエリアの活性化に一役買っている。それは、今後、神戸が観光都市としてさらなる発展を目指す際のモデルになるとも考えられます。どのお店もデザイン性に優れていたのが印象的でした」

ライフスタイルに根ざした、神戸の新たな食文化を推進!「EAT LOCAL KOBE」_3

また、「おいしさの価値を伝えるためには、農家さんが直売に来るだけではなく、飲食店とのコラボレーションが不可欠」と安原さんらは語ります。出展フードには、9組の農家トラックごとに特製のデリを用意。それに、地元野菜をふんだんに使ったスープや天然酵母のパン、窯焼きのピザなど、ここでしか味わえない料理はすぐに大人気に。飲食店とのコラボ農家、飲食店、そして市民の人々がフラットに出会える場所が生まれていたそうです。

「マーケットで食べるだけでなく、帰ってからもおいしさを発見できるように、ウェブサイトでは地元食材を使ったレシピを公開しています。これが神戸市民の生活にとけ込んでいってくれたら嬉しいですね。これは農家にとって、新たな流通ルートをつくり、本当にいいものを適正価格で販売できるようになる可能性も秘めています。食を文化として高めていくには、農家と消費者、そして飲食店が一緒になって、マーケットを作っていくことが何より重要です」

市街地からわずか1時間で農村へ、山から眺める神戸の新たなイメージ

このマーケットのもうひとつの狙いは、「農村都市・神戸」のイメージを打ち出すこと。これまで、神戸市内に暮らす人々にとっても、「神戸産」の野菜や果物に出会うことがあまりなかったそう。けれど、実は市街地から1時間ほど車を走らせれば、すぐに広大な農地が見えてくるのです。

ライフスタイルに根ざした、神戸の新たな食文化を推進!「EAT LOCAL KOBE」_4

「港町という印象が強い神戸ですが、六甲山の裏側には神戸の人も知らないような農地が広がっています。そこで、『EAT LOCAL KOBE』のポスターでは、よくある港側から眺める神戸像ではなく、神戸市の北区、西区から海を見下ろすようなビジュアルを展開しました。このポスターは、はじめて知る神戸のイメージとあってか非常に好評で、入手方法についての問合せもたくさんいただきました」

最近では、こうした地の利を活かし、ファームビジットのイベントも展開されています。いわゆる観光用の農園ではなく、実際の生産現場を訪れ、収穫物を調理して食べることまでを取り入れたプログラム。市内を出発して、午前中の間に体験できてしまうことが利点だと安原さんは語ります。

もともと、交易港として栄えた神戸市には、洋食に代表されるように、世界各国のさまざまな食文化が存在します。今後は地元で生産されていた食材だけでなく海外展開も視野に入れており、すでに香港の大きなフードイベントに出展するなど、新たな神戸ブランドの発信に注力していくそうです。

いま始まったばかりの神戸ローカルフードカルチャー、今後の展開にも期待がふくらみます。ぜひ神戸を訪れた際には、新たな「神戸産」を探しに行ってはいかがでしょう?

文: 塚田有那

写真提供:EAT LOCAL KOBE

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まるでお茶漬け!? だしで食べる和風グラノーラ

久右衛門のだしで食べるグラノーラセット
久右衛門のだしで食べるグラノーラセット

<久右衛門>だしで食べるグラノーラセット(1セット/グラノーラ200g・久右衛門だし×5包)1,685円(税込)

新感覚のグラノーラが<久右衛門>から登場しました。大麦をベースに、大豆、そば、えのき茸、くるみを加え、味噌で焼き上げた国産素材の和風グラノーラ。ここに、だしパック「久右衛門だし」で抽出した相性抜群のだしをかけていただきます。いわし煮干し・かつお節・焼きあご・昆布・椎茸など国産素材だけを贅沢に使用した芳醇なだしと、滋味豊かなグラノーラが混ざり合い、味わいや食感の変化を時間とともに楽しめます。クセになるこの美味しさを、ぜひ一度お試しあれ。

※取扱い:伊勢丹新宿店、伊勢丹オンラインストア
※販売期間:2018年9月19日(水)~10/2(火)

文: 香取里枝

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は2018年9月19日(水)~10/2(火)の間、伊勢丹新宿店本館地下1階=粋の座/久右衛門にてお取扱いがございます。また、<久右衛門>の一部商品は伊勢丹オンラインストアでもお取扱いがございます。

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期間限定の甘い幸せ♡ ピエール・エルメの焼きたてヴィノエワズリー

クロワッサン オ ザマンド
クロワッサン オ ザマンド

<ピエール・エルメ・パリ>クロワッサン オ ザマンド (1個/日本製)486円(税込) 

<ピエール・エルメ・パリ>からこの期間、伊勢丹新宿店限定でクロワッサン オ ザマンドがお目見え。クロワッサンの中に、コクのあるくるみと華やかな香りのヘーゼルナッツ風味のアーモンドペーストが入っていて、今まで食べたことのない深みのある味わい! 外はサクサク、中はしっとりした生地の食感も楽しめるところは、さすが“パティスリー界のピカソ”と称される巨匠のヴィノエワズリー。1日2回焼き立てが届けられる、2週間だけのお楽しみです。お見逃しなく!

※取扱い:伊勢丹新宿店
※販売期間:2018年9月19日(水)~ 10月2日(火)、各日平日100点限り、土・日・振替休日各日120点限り
※販売時間:午前10時30分~、午後14時~

文: 松本いく子

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、2018年9月19日(水)〜10月2日(火)までの期間中、伊勢丹新宿店本館地下1階=グラン アルチザン/ピエール・エルメ・パリにてお取扱いがございます。<ピエール・エルメ・パリ>の商品は伊勢丹オンラインストアでもお取扱いがございます。

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優雅なお月見にいかが? <ピエール・エルメ・パリ>のオリジナル月餅(ムーンケーキ)

Assortiment de 4 Mooncakes ムーンケーキ 4個詰合せ
Assortiment de 4 Mooncakes ムーンケーキ 4個詰合せ

<ピエール・エルメ・パリ>Assortiment de 4 Mooncakes ムーンケーキ 4個詰合せ (1箱・要冷蔵/日本製)3,888円(税込)

9月24日は、中国の中秋節。1年でもっとも美しい満月がみられる日として、古くから月餅を食べる習慣があるのだとか。その月餅を、パティスリー界の巨匠、ピエール・エルメが作ったら……。昨年発表して人気を博した「ムーンケーキ」が、今年は伊勢丹新宿店に登場します。風味あふれるローズ入りアーモンドビスキュイ、ライチのパート・ド・フリュイ、フランボワーズの3つが見事に調和する「イスパハン」は、優雅なおいしさにうっとりしてしまいます。ほかに、柚子と抹茶が香る「テベール エ ユズ」、ショコラとプラリネを組み合わせた「プラリネ エ ショコラ」、アーモンドとバニラの香り高い「アンフィニマン ヴァニーユ」の全4種類が1箱に。パリや香港では“お月見”に家族や親しい人と食べる、人気のアイテムなのだとか。満月の夜の手土産にしたら自慢できそう。

※取扱い:伊勢丹新宿店
※販売期間:2018年9月1日(土)~ ※予定数なくなり次第、販売終了

文: 松本いく子

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、2018年9月1日(土)〜数量限定で、伊勢丹新宿店本館地下1階=グラン アルチザン/ピエール・エルメ・パリにてお取扱いがございます。<ピエール・エルメ・パリ>の商品は伊勢丹オンラインストアでもお取扱いがございます。

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海苔のかわりにトマトを巻く!?新感覚のカラフルロール寿司

有職の三色の巻き寿司
有職の三色の巻き寿司

〈有職〉三色の巻き寿司(1折)1,944円

ころんとかわいい三色の巻き寿司。巻かれているのは海苔……かと思いきやなんと野菜のシートなのです! 原材料100%でできているという驚きのこのシート、赤はトマト、緑はほうれん草、薄いオレンジ色は玉ねぎからできているのだそう。シートの力強い野菜の味にフレッシュな具を合わせた味わいは新感覚でクセになりそう。見た目に楽しい、食べてびっくりの巻き寿司は集いの場でも活躍してくれるはず! 手土産に持っていけば話題の的になること間違いなしです。

※取扱い:伊勢丹新宿店
※販売期間:2018年9月19日(水)~10月2日(火)

文: FOODIE編集部

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=旨の膳/有識にてお取扱いがございます。

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ふわふわのお肉!? 熟成松阪牛ヒレ肉の衝撃

松阪牛専門 麻布日進の三重県産松阪牛 ヒレ肉
松阪牛専門 麻布日進の三重県産松阪牛 ヒレ肉

<松阪牛専門 麻布日進>三重県産松阪牛 ヒレ肉(100g) 6,480円(税込)

焼き肉で「ふわふわ」な食感は未知の領域でした。が、満を持しての「ふわっふわ」です。熟成松阪牛の「ヒレ肉」、100gあたり、なな、なんと6,480円。松阪牛の美味しさを追及する<松阪牛専門 麻布日進>が施すエージングによって、松阪牛のうまみが十二分に引き出されました。そのやわらかな食感は、まさにふわふわ。クセがなくあっさりとした味わいなのに、濃厚なうまみ! 週1ペースで不定期入荷のため、遭遇できた人はぜひ。

取扱い:伊勢丹新宿店
※週1ペースで不定期入荷

文: 斉藤彰子

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケット/松阪牛専門 麻布日進にてお取扱いがございます。
また、伊勢丹オンラインストアでは松坂牛専門 麻布日進の一部商品をお取扱いしています。

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