2015.09.10
ヘルシースイーツとしても大注目! 「エンジェルフードケーキ」のふわふわ感の秘密
しっとり柔らかな質感が、まるで絹織物を連想させたことからその名が付いたという「シフォンケーキ」。アメリカ生まれながら、今や日本を代表するケーキのひとつになりました。
そんなシフォンケーキ界において今、注目を集めているのが「エンジェルフードケーキ」。名古屋市にあるアメリカンホームメイドケーキ専門店「フレイバー」の人気商品です。実はこのケーキには、他のシフォンケーキとは少し違う凄いところがあるそう。その秘密を探るべく、実際に食べてみました!
『天使のスイーツ』と呼ばれる所以、エンジェルフードケーキ
まず、見た目の大きさにびっくり! 食べてみると……、ふわっふわ! とにかく生地が軽く、まるで粉雪のようなきめ細やかさです。それなのにしっとり感も感じられ、まるで杏仁豆腐のようなやさしい香りが口の中いっぱいに広がります。
これまで食べてきたシフォンケーキには感じたことのない、この「ふわふわ感」。一体、どのようにして作り出されているのでしょうか。代表の岩田有司さんに伺いました。
食べればうっとり。独特の「ふわふわ感」の秘密とは?
その食感について岩田さんは、「2つのポイントがある」と明かしてくれました。
秘密①断面積の大きさ
「小さい型で焼くと外側の焼き目の割合が大きくなり、中のふわふわ感が少なくなるので奥行きのある大きな型で焼きます」
秘密②背が高いこと
「エンジェルフードケーキの生地はとても柔らかいのが特徴。それゆえ、浅い型で焼くとオーブンの外に出してしばらくすると、すぐにしぼんでお団子のようになってしまうんです。底が深い型を使うことで、縮んでもふわふわが多く残ります」
うっとりするほどの質感に加え、初めて箱を開けた人が思わず驚くほどの大きさには、ふわふわ感を守るための愛情が隠されていたのですね。
材料へのこだわりと、見た目のピュア感
さらに、絹のような軽やかさを出すためには「材料」も欠かせない要素だと岩田さんは言います。
「シフォンケーキは一般的に卵黄と卵白の両方を使いますが、エンジェルフードケーキは卵白しか使いません。シンプルなだけに素材の持ち味をダイレクトに味わうことができます」
エンジェルフードケーキは、実はシフォンケーキの「祖先」ともいうべき存在。ルーツであるアメリカでは、シフォンケーキのことをエンジェルフードケーキと呼んでいる人が多く、どちらの呼び名にも、その見た目の美しさと軽やかさが込められていることがわかりますが、「見た目のピュア感はエンジェルフードケーキならではですね」と岩田さん。
「卵白のみを使用することで、見た目が本当にきれいな純白色に仕上がります。それだけでも十分美しいのですが、そこにラズベリーなど、色鮮やかなトッピングを加えると、とても華やかで映えるんですよ」
ホイップクリームで飾ったり季節のフルーツを添えたりするなど、簡単に食べ方が工夫できるのも魅力ですね。
脂肪分ゼロ! 油分が気になる甘いもの好きにぴったり
そしてこれだけボリューム満点だと、気になるのがカロリー。しかしエンジェルフードケーキは、脂肪分ゼロ! 実はとってもヘルシーなんです。アメリカでは甘いものに目のない女性たちに、「脂肪分を気にせずに食べることができる」と大変ポピュラーなんだとか。
「卵白、グラニュー糖、小麦粉と、使っている材料には脂肪分が入っていません。脂肪分ゼロだからこそのさらっとした口当たりが特徴で、その軽さについついフォークが進んでしまいます」と岩田さんが話すように、一般的なシフォンケーキよりもヘルシーなのに、ボリューム感があるなんて……女性には嬉しいですよね。日本でも『罪悪感のないおやつ』として、近年さらに注目度が高まっています。
本来、エンジェルフードケーキはアメリカの一般家庭で作られていた焼き菓子のひとつ。
岩田さんも「特別なハレの日だけでなく、カジュアルな日常のシーンでも楽しんでほしい」と語ります。油分を気にされる方のおやつにも、朝食など毎日の生活にも。気軽に取り入れてみてはいかがでしょうか。
商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=カフェ エ シュクレ/フレイバーにてお取扱いいたしております。
伊勢丹オンラインストアでは<フレイバー>の一部商品をお取扱いいたしております。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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