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2015.06.20

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ヨーロッパ生まれのおしゃれな野菜、アーティチョークがブームの予感!

ヨーロッパやアメリカでは日常的に食べられている「アーティチョーク」。日本では「名前だけは聞いたことがある」「瓶詰めのものを食べたけど、味が記憶にない……」という人がほとんどのよう。しかし今後、日本でも認知度が高まりそうな注目の野菜なんです!

そもそも、アーティチョークってどんな野菜? ­

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アーティチョークの原産は地中海沿岸。キク科の多年草で、和名はチョウセンアザミ。私たちが食べているのは「若いつぼみ」の状態です。葉っぱに見えるのはガクで、1枚ずつはがして茹で、根元の肉厚な部分だけを歯でしごいて食べます。ガクをすべてむくとでてくる「アーティチョークハート」と呼ばれるやわらかい花芯(ここが一番おいしいらしい!)は、ソテーしたりフリットにしたり、パスタと一緒にするのが一般的なんだとか。

気になる魅力を探るべく、千葉県でアーティチョークを栽培するTAKEI FARMのオーナー・武井敏信さんにお話を聞きました。

武井さんは日本の「Mr.アーティチョーク」

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「アーティチョークは日本で栽培している農家も種類も少ない。日本のイタリアンやフレンチのメニューの幅を広げたいと思って、栽培することにしました。レストランに出荷する量が1回2個3個と少量だとメニューとして取り入れにくいので、株数は多くしたんです」

そう語る武井さんは、昨年からアーティチョークの栽培をスタート。保有株数日本一を誇り、レストランのシェフをはじめ周囲の人たちからは「Mr.アーティチョーク」とも呼ばれているんだとか。ちょうど今が収穫のシーズンだと聞き、畑を見学させてもらいました。

株数日本一の、アーティチョーク畑へ!

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案内された敷地内を進んでいくと、目の前に現れたのは不思議な光景……。

「知らない人が見たらきっとびっくりしてしまうので、道路から離れた畑の奥側に植えてるんですよ(笑)」と武井さん。

株の先端についた、花のようなものがアーティチョーク。昨年3月に種を蒔いて苗を作り、昨年6月に畑に植えたものが、1年越しで現在の状態に。6月の今がまさに旬で、1株から4個ほど収穫できるんだそう。収穫後は花が咲き、冬に向けて勢いが衰えて株が小さくなって、そのまま越冬。越冬中は雪が降っても大丈夫だなんて、けっこうたくましい植物のようです。

同じ種を植えても、育つと違う色形に……

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日本での栽培ノウハウがまったくないなか、大変だったのは敷地の確保だったと武井さんは言います。というのも、アーティチョークはかなり大きな植物。特に大きいものは高さが2mに達するんだとか。

「畑に1列に植えていくんですが、畝幅を2m、株間を1.5mずつとっているので、かなりのスペースが必要。しかも、どんどん育つので今では株の間を通るのもひと苦労です」

さらに面白いのが、株ごとの個体差。畑を見渡しても、まったく同じものは1つもないほどに、葉の形やつぼみの形状、濃い紫から淡い緑といった色の違いまで、ほんとうに種類はさまざま。

「同じ袋の種から植えても、育てるうちに形と色が全然違うものになるんですよ。種の種類は10程度ですが、正確にどれくらいあるのかわからないですね」

日本初!? アーティチョーク狩りに挑戦!

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「ちょっと、収穫してみますか?」

なんとこの日は、武井さんのご好意でアーティチョーク狩りに挑戦させてもらうことに。

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食べごろサイズは「握りこぶし大」。茎も食べられるため、20cmほど残してハサミでカットします。紫色で先端が尖った「スピノーゾ」は生食に向くなど、種類によって味にも違いがあるよう。なんとなく味を想像しながら、好みの色と形を選ぶ収穫体験は宝探し感覚で、大人でもはしゃいでしまう面白さでした。

生で食べると、竹の子のような苦味と歯ざわり

楽しく収穫したはいいものの、家庭ではどうやって食べたらいいんでしょうか。

「新鮮なものの中心部分は生で食べられますよ。まず、外側のガクを全部むいてください。出てきた中心部分はスライスしてサラダに。フリットにするときは、茎も食べられるので、皮をむいて一緒に揚げても。オリーブオイルとチーズを合わせてもおいしいです。」

帰宅後、早速教えてもらった通りに調理。中心部分の生食は、少し苦味があって竹の子のお刺身のよう。フリットするとじゃがいものようでもあるし、そら豆の風味もあって、想像以上に親しみやすい味でした。ゆでたガクはほっくりとして、何枚でも食べられそうな、後を引くおいしさでした。

アーティチョークをズッキーニの認知度に!

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日本一の株数を栽培することで安定した供給を行い、アーティチョークの魅力を広めたいという武井さん。今後は株分けによって品種を整理し、シェフのオーダーに繊細に応えていきたいとも言います。さらに、これまでよりも多くのシェフや料理家に向け、販売だけでなく食べ方も含めた提案もしたいんだとか。

「アーティチョークはトゲがあったり、硬かったりと扱い方が独特なので、専用の道具もあるといいなと思っているんですよ」と、今後の野望は尽きません。

伊勢丹新宿店フレッシュマーケットでも取り扱っている、武井さんのアーティチョーク。日本ではまだ貴重な味わいを、まずは一度、体験してみてはいかがでしょうか。

武井敏信さん

TAKEI FARM代表。13年前、自動車販売会社に勤務するサラリーマンから一転、子どものころから頑なに拒否していた「農業」に携わるように。多くの紆余曲折を経ながらも農業の奥深さに惚れ込み、現在では多くのレストランシェフ、料理研究家に信頼される存在に。テレビ、雑誌などでも多く取り上げられる注目の存在。

文: 佐々木智恵美

写真:八田政玄

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケットにてお取扱いがございます。
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