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2015.05.27

読み物・コラム

辛口白ワインの代名詞「シャブリ」。違いを知って飲み比べたい!

フランスはブルゴーニュを代表する白ワイン「シャブリ」。ワイン好きならずとも、一度は耳にしたことがある産地ではないでしょうか。牡蠣とも相性がいいことで知られていますよね。

5月7日(木)午前10:00から6月24日(水)午前10:00まで開催される、伊勢丹の通販企画「2015 SUMMER LIQUOR SELECTION」では、そんなシャブリを5本セットにした「“シャブリ”飲みくらべ白ワイン5本セット」11,880円(税込・480セット限定)を販売。

その愉しみ方を、伊勢丹新宿店本館地下1階にある「グランド カーヴ」のソムリエ・吉良竜哉さんにうかがいました。

 

その昔、シャブリ地域は「海」だった

フランスワインの産地の中でも、ボルドー地方とともに双璧とされるブルゴーニュ地方ですが、シャブリは中心都市ボーヌから北西に100km以上も離れた飛び地にあります。そのため、一般的なブルゴーニュワインが育つ気候や土壌とは別物だと吉良さんは言います。

「シャブリで生産されるのは、シャルドネを使った白ワインのみ。シャルドネは他の地域でも使われる品種ですが、シャブリでつくられたシャルドネを使うと非常に辛口に仕上がります。その理由は土壌や気候が大きく関係しています。というのも、シャブリはその昔、海だったといわれており、今でも土壌から牡蠣などの貝殻が掘り出されることがあるそうです。この『キンメリジャン』と呼ばれる石灰質の土壌はミネラルが豊富で、ワインにもミネラルの風味をもたらします」

また、冷涼な気候は自然な酸をワインに与えるとのこと。引き締まった酸味と、海を感じさせるミネラル感は、土地由来なのだそうです。

生産者が違う5本のシャブリ。味わいの違いは?

辛口白ワインの代名詞「シャブリ」。違いを知って飲み比べたい!_2

写真左から <ドメーヌ・ダンプ>シャブリ ヴィエイユ ヴィーニュ、<タストリュンヌ>シャブリ、<メゾン・ケルラン>プティ シャブリ、<ドメーヌ・ド・ヴィルヴァヌ>シャブリ、<ラ・シャブリジェンヌ>シャブリ ラ・ピエレレ

爽やかな酸と豊富なミネラル感で人気の白ワイン、シャブリを生産者別に飲み比べできる5本セット。どのような生産者が造り、どのような味わいを醸すのでしょうか?

「まず、シャブリを代表する生産者が一番右の<ラ・シャブリジェンヌ>。その規模は、シャブリ全体の3割以上を生産しているほど。シャブリという土壌と向き合って醸造したワインは、シャブリの入門的な存在でもあります」

飲み比べを愉しむなら、まずはこの1本を主軸にしてもいいかもしれませんね。

「また、一番左の<ドメーヌ・ダンプ>、中央の<メゾン・ケルラン>、右から2番目の<ドメーヌ・ド・ヴィル ヴァヌ>は、規模は小さめですが、クラシカルな造り方を守り続ける生産者です。落ち着いた伸びやかな果実味を感じさせ、深みのある辛さが魅力です」

以上の4本は、シャブリらしい味わいが堪能でき、いわゆる「牡蠣にはシャブリ」というマリアージュもしっくりはまるのだとか。しかし同じシャブリでも、近年は牡蠣とは合わないシャブリもあるようです。

「左から2番目の<タストリュンヌ>はモダンな考えを持ち、シャブリの常識を変えた生産者でもあります。フルーティな味わいがダイレクトに感じられ、果実酒のようなピュアな味わいを愉しめます。シャブリの中では、新しい流れを感じられる1本ではないでしょうか」

5本のシャブリ、合わせるフードは?

味わいの違う5本のシャブリ。どうせなら、ベストな愉しみ方でおいしくいただきたいですよね。おすすめのマリアージュを吉良ソムリエに教えてもらいました。

「5本のシャブリは基本的にクラシカルな味わいです。牡蠣をはじめ、エビやカニなどの甲殻類を使った料理と合わせるのがおすすめ。ただし例外は、左から2本目の<タストリュンヌ>。フルーティでモダンな味わいなので、牡蠣を合わせるなら火を通したものにしましょう」

生牡蠣を合わせるなら、それ以外の4本がおすすめのようですね。ほかに、どんな料理が合うのでしょうか?

「料理なら、魚介類が入ったアヒージョなどがおすすめです。また、すっきりとした辛味が魅力の<ドメーヌ・ダンプ>、<メゾン・ケルラン>、<ドメーヌ・ド・ヴィルヴァヌ>の3本は、淡麗な辛口日本酒のような感覚で和食の会席や、魚介類の天ぷらと合わせても。<タストリュンヌ>と<ラ・シャブリジェンヌ>の2本は塩味ベースの白身肉、たとえば焼き鳥と合うかもしれませんね。ロゼワイン感覚で、サーモンのマリネなんかと合わせるのもいいと思います」

シャブリのおいしさを引き出す適温は?

白ワインをいただくなら、キンキンに冷やして飲みたくなる暑い夏。でも、ちょっと待ってください。同じシャブリでも、適温は違うようです。

「店頭では、白ワインであっても冷やしすぎないことをおすすめしています。しかしシャブリの場合、あまりにぬるいと味がぼやけてしまうことが多い。8~10度くらいに冷やすといいでしょう。冷蔵庫で冷やしすぎた場合は、外に出して少し休ませてください。味わいに厚みのある<タストリュンヌ>と<ラ・シャブリジェンヌ>の2本に関しては、10度より高くてもいいくらいです。私はお客さまによく、水で冷やす程度で、とお伝えしています」

辛口ワインの代名詞として知られるシャブリですが、ひとくくりでは語れない奥深さがあるようです。さまざまな生産者のワインを試し、自分好みのシャブリを探り出してみてはいかがでしょうか。

文: 横澤寛子

      
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バイヤー・スタイリスト / 吉良竜哉
伊勢丹新宿店本館地下1階「グランド カーヴ」のソムリエ。サッカー観戦、ライブ観戦、旅行、食べ歩きなど趣味は多彩。その趣味を生かして、ヨーロッパのさまざまなワイナリーを訪問。ワイン以外に日本酒も好むが、夏は泡盛を飲む機会が増える。

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