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2015.05.22

読み物・コラム

みつこしさんぽ Vol.1/都心のエアポケット「日本橋三越本店 本館屋上」

江戸時代に創業した呉服店「越後屋」を前身とし、1904年に「デパートメントストア宣言」をして日本で最初の百貨店となった三越。東京都選定歴史的建造物に選定されているルネッサンス様式の建物にも老舗の風格が漂う日本橋三越本店ですが、その屋上には、日差しが温かいこの季節にぜひ訪れたい心地良い空間があります。今回はそんな、日本橋三越本店本館屋上をご紹介します。

みつこしさんぽ Vol.1/都心のエアポケット「三越日本橋本店 本館屋上」

屋上に鎮座する「三囲神社」

モダンな装飾のスケルトンタイプのエレベーターで屋上へ向かい、広場へ進むと右手に見えてくるのが、しめ縄を掲げた立派な鳥居です。境内に鎮座するのは、向島の三囲(みめぐり)神社から分神を受けた「三囲神社」と、隅田川七福神のひとつとして知られる「日之本開運活動大黒天」。どちらも商売繁盛と幸運をもたらす神として江戸時代より庶民に親しまれており、三越の役員の方々も毎月お参りに訪れているそうです。三越の店章丸越のロゴマークが入った手水舎で手を清め、お参りをして、お散歩をスタートしましょう。

広場に戻り屋上を見渡すと、ぽっかりと広がる青空にそびえる金字塔(冒頭写真)が見えてきます。7階建ての三越本店ですが、できた当初はこの辺りで一番高い建物だったことから、気象台の予報を伝える天気予報信号旗がこの塔に掲げられていたのだとか。周囲を背の高いオフィスタワーに囲まれた今も、その力強い雄姿は健在。訪れた日も、三越のロゴマークを掲げた赤い旗が、初夏の風に誇らしげにはためいていました。

みつこしさんぽ Vol.1/都心のエアポケット「三越日本橋本店 本館屋上」

英国式ガーデンでショートトリップ

金字塔の足元には、こんもりと緑が茂る気になる一帯が。ここは、四季折々の植物や園芸グッズを扱うグリーンショップ「チェルシーガーデン」。約1600平米もの広い敷地に山野草や庭木、さまざまな品種のバラなどがイングリッシュガーデン風に配置されていて、まるで小さな植物園のよう。花や緑に誘われるように散策していると、目の前を蝶々が舞い、頭上からは鳥のさえずりが聞こえてショートトリップ気分を味わえます。

みつこしさんぽ Vol.1/都心のエアポケット「三越日本橋本店 本館屋上」

懐かしさと楽しさがある憩いの空間

また、「カルチャーリゾート百貨店」を掲げる三越では、屋上では家族づれで楽しめるさまざまなイベントも企画。4月には屋上にテントをはり天体観測などをして一夜を過ごす屋上キャンプが、5月上旬には高さ3.6メートルの人工壁に挑戦するミニボルダリング体験や、手ぶらでも楽しめるバーベキューテラスが話題になりました。5月20日からは、今年11年目となる恒例のビアガーデンもオープン。最大700席という都内のデパートでは最大級の広々としたスペースが、周辺のオフィスワーカーたちの憩いの場となって賑わいます。

再開発が進み、刻々と表情を変えていく東京・日本橋で、100年の時を越えて同じ空を見上げてきた三越本店の屋上。「都心のエアポケット」という言葉がぴったりのこの場所には、街の喧騒から少し離れてゆっくり深呼吸したくなる、ノスタルジックな風景と穏やかな時間の流れがありました。

文: 矢部智子

写真:日本橋三越本店

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