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2015.05.07

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知らないなんてもったいない! 数百円で広がるクラフトビールの世界

暖かい日差しの下で飲むビールは格別! その感動が、プラス数百円で何倍にもふくらむことをご存じですか?

ビールといえば「ゴクゴク……、ぷはーっ!」。「黄金色でのどごしがよくて爽快」というをイメージする人が多いと思います。それは、大手メーカーで製造されるビールのほとんどが、スッキリとした味わいが特徴の「ピルスナー」というスタイルだから。でも、ビールには「ピルスナー」以外にも100を超えるスタイルがあり、それぞれ味わいも香りも違うそう。そのなかのひとつしか知らないなんて、なんだかもったいないですよね。

そんな新しいビールの世界へ誘ってくれるのが、5月13日(水)から5月19日(火)まで伊勢丹新宿店のワイン・洋酒コーナーで開催されるクラフトビールフェア。果たして、小規模な醸造所で職人が魂を込めてつくるクラフトビールの魅力とは? 自身もその虜だというイベントディレクターの元木陽一さんに教えてもらいました。

クラフトビールの面白さとは?

知らないなんてもったいない! 数百円で広がるクラフトビールの世界_2

「クラフトビールの面白いところは、麦芽とホップをしっかりと感じられるものが多いところ。苦味にしても、金属のような苦さではなく、グレープフルーツやレモンピールのような自然な苦味なんです。だから、初めて飲む人は、日頃よく飲んでいるビールとの違いに驚くと思いますよ」

たとえば、ふだんの「とりあえずビール!」といって選ぶでもなく飲むビールでは、香りやフレーバーの違いを意識することはほとんどありませんが、クラフトビールはその違いが意識せずとも感じられるのだとか。

「大手メーカーのビールもおいしいんですよ。だから消費量が多いわけですし、メーカー側もできるだけ多くの人がおいしいと思えるような中庸を目指してつくっています。一方で、クラフトビールのつくり手は、自分たちがつくりたいビールをつくっているだけ。市場に合わせようとは思っていないんですね。理想のためにはコストも度外視……。だから、価格も少し高くなります。とはいえ、大手のビールと数百円の違いで、より感動できるものに出会えるんです。そういう、こだわりのものを求める人が増えているから、クラフトビールもブームになっているのでしょう」

1,000円以下でハマれる、ディープな世界

つまりはビールがより嗜好性の高い飲み物になっているということ。それは洋酒コーナーに置いてある、ほかの酒類と同じだそう。

「たとえば、モルトウイスキーはそれぞれ個性が強いため、好みも分かれます。漠然と『おすすめは?』と聞かれても選べません。ただ酔いたいだけならばリーズナブルなものでいいのですが、数万円、数十万円を払ってでも好みのウイスキーを買いたいというお客さまがいらっしゃる。それだけハマる世界なんですね。クラフトビールも同じです。むしろ、モルトウイスキーより敷居が低くて、間口が広い。でも、その先には深い世界が待っています。『ピルスナー』だけでも、アルコール度数の低いものから高いものがあり、ボヘミアンピルスナーやジャーマンピルスナーといった地域性もあります。しかも、ほとんどが1,000円以下で楽しめますから、こんな面白い世界を知らないなんてもったいないですよ」

初心者はまずビールの概念を変えること

では、初心者は何から楽しめばよいのでしょう?

「まずは、ピルスナースタイルのクラフトビールと、普段よく飲んでいるビールを比べてみるといいと思います。その違いを知れば、これまでのビールの概念が変わるはずです。それからいろんなスタイルを試して、自分の好きなスタイルを見つけること。グビグビ飲めるものから入って、スタウトやバーレーワインといったゆっくりチビチビ飲めるもの、アルコール度数の高いものへ広げていくといいと思います」

今回のフェアでは、より多くのスタイルを紹介できるようなラインナップを用意しているそう。なかでも、注目の2本を教えてもらいました。

デンマークの奇才が日本人のために特別醸造

知らないなんてもったいない! 数百円で広がるクラフトビールの世界_3

「ミッケルズドリーム アメリカンピルスナー」(330ml)648円(税込)

特定のブルワリー(醸造所)を持たず、緻密なレシピを組み立て、ビールのスタイルに合わせてブルワリーを変えるブルワー(醸造師)のことを、ファントムブルワーというそうです。そのなかでも特に人気の高いデンマークのミッケラーが、日本でもなじみ深いピルスナーにホップを大量投入し、まったく違う味わいに仕上げてくれたのが『ミッケルズドリーム アメリカンピルスナー』。

「レモンピールのような香りに、パパイヤやマンゴーのような南国フレーバーが複雑に現れます。でも、アルコール度数が4.6%で飲みやすい。一般的に低い度数でフレーバーを出すのはすごく難しいんです。それを成し遂げたうえ、全体のバランスが非常にいい。飲みやすいのに印象に残るビールを造るとは、ミッケラーは究極の天才です」

コスト度外視! 誰も飲んだことのない究極のIPA

知らないなんてもったいない! 数百円で広がるクラフトビールの世界_4

パンクIPA(330ml)519円(税込)

誰も飲んだことのない、心を揺さぶる世界一のIPA(インディア・ペールエール)を目指してつくられたという『パンクIPA』。文字通りパンクスピリッツが詰まった、スコットランドのクラフトビールです。

「麦芽は一般的なビールの2倍、ホップは40倍、熟成期間を通常の10倍かけてつくられています。自分たちが出したいテイストにするためには、ホップが40倍必要だったわけで、コストなんて度外視です。ホップがしっかりと感じられながら、グレープフルーツのような香りがすばらしい余韻へとつながるビールになっています」

自分だけのお気に入りのクラフトビール片手に外に出れば、初夏の陽気がより気持ちよく感じられるはず。今こそ、大人のための楽しい世界の扉を開いてみてください。

知らないなんてもったいない! 数百円で広がるクラフトビールの世界_5元木陽一(もとき よういち)

株式会社ウィスク・イーのイベントディレクター。銀座のバーで働いた後、英国スコットランドのアラン島へ渡り、アラン蒸溜所でウイスキー技師として勤務。帰国後、ウイスキーやクラフトビールの講師として活躍。

文: 吉田佳代子

写真:遠藤麻美
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