生姜もニンニクも大葉もいい! 粋に召しませ初鰹

江戸時代、初物を熱狂的に好んだ江戸の人々にとって、旬の鰹は別格も別格。江戸八百八町では毎年、誰が「初鰹」を買うか興味津々で、それを食することが江戸っ子の粋の証でもありました。
春から初夏にかけ、黒潮にのって太平洋岸を北上する鰹は、脂身が少なくさっぱりとした味が美味。旬の味覚だからこそ、薬味をいっぱいのせてこの時期の味を食べなきゃソンというものです。

初鰹の最高値は年収の2倍!?

「目には青葉山ほととぎす初鰹(山口素堂)」と俳句に詠まれたり、「女房を質に入れても初鰹(江戸古川柳)」と川柳に読まれたりするほど、江戸での初鰹の人気は熱狂を極めていました。時は文政6年(1823年)、11代将軍家斉のころには、初鰹1本に金4両という最高値がつけられたとも伝えられています。当時、町方奉公人の年収が男性で2両といわれている時代ですから、庶民にとって目の飛び出るような金額だったはずです。現在も年始めの魚河岸初競りで高額取引が行われていますが、まさにそれと同じような感覚だったことでしょう。

江戸っ子はなぜ「初鰹」に熱狂したのか?

生姜もニンニクも大葉もいい! 粋に召しませ初鰹_2

「十二ケ月錦絵 十二ケ月の内 四月 ほとゝきす・かつほ」渓斎英泉/国立国会図書館ウェブサイトより

初鰹はなぜそこまでの大フィーバーを巻き起こしたのでしょうか? それは江戸に「初物七十五日」ということわざがあり、時季初めのものを食べると寿命が75日延びるといわれていたからです。特に鰹は鮮度が勝負の魚のため、いち早く食することでそのおいしさと御利益とステータスを得ようとしたのでしょう。ところで、この初鰹フィーバー、江戸と関西ではやや温度差があったよう。その理由は瀬戸内海の新鮮な魚がすぐに手に入り、そこまで鰹を珍重視していなかったとか、名を捨てて実をとる関西人にとってそんなステータスは魅力的でなかったなどといわれています。

江戸式に、刺激的に鰹を食べてみるもヨシ!

関東と関西で初鰹に対する熱狂度は違ったものの、旬の鰹のおいしさに違いはありません。江戸時代後期の風俗を記した『守貞謾稿』によると、ぷりぷりと引き締まった身であっさりとした味の鰹は、大根おろしとしょうゆで食べるのがいいとされていました。そのほかにも「初かつお辛子がなくて涙かな」という句があるようにカラシをつけて食べるのが一般的で、おいしさを引き立たせる食べ方だったとか。いずれにしても、刺激的な風味が好まれていたようです。

今様なら薬味をいっぱい、柑橘系のタレにつけても

生姜もニンニクも大葉もいい! 粋に召しませ初鰹

江戸時代のシンプルな食べ方もおいしそうですが、現代なら薬味をたくさんのせて楽しむのがオススメです。大葉やネギ、生姜、ニンニク、玉ねぎなど、お好きな薬味を薄切りにしたりすったり……。タタキで楽しむなら厚めに切った鰹にザッとたくさんの薬味を大胆にのせ、その上に刻みのりやごまをパラリと散らしても◎。タレは、レモンやスダチなど、柑橘系の酸味をきかせたポン酢のほか、醤油ダレも間違いありません! 洋風好みならカルパッチョという手もあります。ことさらにおいしい旬の鰹を、我が家流の「粋」を加えてぜひ召しませ!

文: 梶原知恵

参考資料:『小学館版 江戸時代新聞』 大石学 編 小学館
『大江戸見聞録』江戸文化歴史検定協会 編 小学館
『お金の豆知識 江戸時代の1両は今のいくら? ―昔のお金の現在価値―』日本銀行金融研究所貨幣博物館
写真: Thinkstock / Getty Images(1枚目/3枚目)、国立国会図書館(2枚目)

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野菜って甘い! と感動する濃厚キャロットケーキ

ローズベーカリーのキャロットケーキ
ローズベーカリーのキャロットケーキ

<ローズベーカリー>キャロットケーキ 581円(税込)

伊勢丹新宿店の<ローズベーカリー>はファッションフロアにある穴場カフェ。ここで食べるならキャロットケーキと決めています。スポンジに練りこまれた刻みにんじんは野菜とは思えない甘さ!
クルミ、シナモンの風味もしっかりしていて、バニラビーンズたっぷりのクリームチーズと相性抜群。買って帰って食べるならぜひ常温で。クリームがいい具合にやわらかくなって濃厚さが増します。

文: FOODIE編集部

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記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館3階=ローズベーカリーにてお取扱いがございます。

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ほのかな甘さがいい。鈴懸の「栗きんとん」

鈴懸の栗きんとん
鈴懸の栗きんとん

<鈴懸>「栗きんとん」(1個)389円(税込)

口に入れた途端に広がる濃厚な栗の香り、ほのかな甘さは「栗そのもの」。<鈴懸>の「栗きんとん」の特徴は、まさにその「素材感」。材料は、加熱調理しても香りが濃く残るという兵庫県三田産の栗と、控えめに加えた砂糖。風味が濃厚なので、ワインやブランデーにもよく合います。グラス片手に味わってみては。

文: 山本千尋

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記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=甘の味(和菓子)/鈴懸にてお取扱いがございます。

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リスの瞳にロックオン♡愛らしいくるみのクッキー

くるみのクッキー大箱「キラリ(ありがとうございました)」
くるみのクッキー大箱「キラリ(ありがとうございました)」

くるみのクッキー大箱「キラリ(ありがとうございました)」(1箱/12粒)1,296円(税込)

※写真2枚目:チョコくるみクッキー小箱「こうもり(ハロウィン)」(1箱/6粒)648円(税込)、2017年10月31日(火)まで販売。

この箱を贈られた瞬間、リスの瞳に心を奪われてしまいました……!こんなに愛らしい贈り物は初めて。「ありがとう」のメッセージには思わずほろり。箱を開けて見ると、真っ白い粉糖に包まれた丸いクッキーがお目見え。くるみがたっぷり入っていてさっくりとした心地良い食感に、また嬉しさが。今なら、期間限定のハロウィンパッケージも登場しているということで、今度は自分で買いにいこう、と心に決めました!

文: FOODIE編集部

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記事で紹介している一部の商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=甘の味/西光亭にてお取扱いがございます。また、<西光亭>の一部商品は伊勢丹オンラインストアでもお取扱いがございます。

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我が目を疑うインパクト!小布施堂の栗かのこケーキ

小布施堂の栗かのこケーキ ライオン
小布施堂の栗かのこケーキ ライオン

<小布施堂>栗かのこケーキ ライオン 1,296円(税込)

販売期間:2017年10月4日(水)〜2017年10月31日(火) ※写真のライオン像は2本使用しています。

これは……スフィンクス? いえ、正解はライオン。それも、日本橋三越本店の入口に鎮座している、あのライオンなんです! 一度目にしたら、忘れられなくなりそうな外箱を期間限定で採用したのは、栗好きなら知らない人はいない<小布施堂>。箱を開けると<小布施堂>を代表するお菓子「栗鹿ノ子」を丸ごと入れたパウンドケーキがお目見えします。三越オリジナルで、しかもインパクト大。話題性抜群の手土産をお探しの方は買いですよ!

文: FOODIE編集部

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記事で紹介している商品は、日本橋三越本店本館地下1階=小布施堂にてお取扱いがございます。

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全栗好きが泣いた「朱雀モンブラン」!

小布施堂Shinjukuの朱雀モンブラン
小布施堂Shinjukuの朱雀モンブラン

<小布施堂Shinjuku>朱雀モンブラン(1個) 1,620円(税込)

※販売期間:2017年10月4日(水)~2018年3月ごろまで

「栗の化身」の異名を持つ究極の栗菓子<小布施堂>の「栗の点心 朱雀」をご存知ですか? 長野県の小布施堂本店のみでしか食せない幻の逸品ですが、そのエッセンスを踏襲し、「持ち帰れる『朱雀』」として作られたのが、この「朱雀モンブラン」です。たっぷり絞られているのは、マロンクリームではなく、栗あん。モンブランでもあり、和菓子でもある……その無二の味わいは、ぜひ食べて確認を!

文: 斉藤彰子

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※数に限りがございますので、品切れの際はご容赦ください。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、2017年10月4日(水)〜2018年3月ごろまで伊勢丹新宿店本館地下1階=小布施堂 Shinjyukuにてお取扱いがございます。 

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