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2023.05.03

初夏の訪れを告げる「若鮎」5選。カステラ生地で求肥を巻いたかわいい和菓子です

<鼓月>冷しかつら川鮎

2023年も日本橋三越本店には、鮎の形をした初夏の和菓子「若鮎」が登場します。今回は、和菓子担当の宮腰さんにおすすめの若鮎5品を教えてもらいました。ブランドごとに、鮎の形や表情、生地、中身などに違いがあり、食べ比べてみるのもおすすめです。

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そもそも若鮎とは、どんな和菓子?

夏の訪れを告げる和菓子「若鮎」とは、小麦粉と卵のほんのり甘いカステラ生地でモチッとした食感の求肥を巻いた、岡山県発祥の和菓子「調布」をルーツにした伝統菓子のこと。川魚の鮎に見立てた可愛らしい形に、焼きゴテで表情が描かれているのが特徴です。

清流として名高い岐阜県の長良川、京都府の鴨川や桂川の銘菓としても知られています。実は地域によって「若鮎」という名前のほか、「鮎菓子」「登り鮎」「稚鮎」「かつら鮎」といった名前でも親しまれています。

日本橋三越本店で和菓子「若鮎」が買える時期は、毎年5月初旬か中旬から始まり、5月末か6月ごろに終了します(一部、7月ごろまで販売するブランドもあり)。ちなみに本物の鮎漁が解禁される時期は、一般的に6月~8月か9月ごろなので、和菓子の「若鮎」は少し季節を先どりして楽しめるといえます。

<鼓月>キリッと冷やして食べたい! 夏を感じるわらび餅入りの若鮎

<鼓月>冷しかつら川鮎

<鼓月>冷しかつら川鮎(1個)216円(税込) ※販売期間:2023年5月11日(木)~5月31日(水)

1945年に京都の地に誕生し、既成概念にとらわれない和菓子を生み出し続ける<鼓月(こげつ)>。「冷しかつら川鮎」は、暑さが増してくる時期に冷やして楽しめるよう考案された若鮎です。生地の中に入っているのは、一般的な求肥ではなく、なんとわらび餅!

求肥と異なり、わらび餅は冷やしてもかたくならないところに着目。生地に馴染むよう特別に工夫したわらび餅を挟むことで、ほかにはないおいしさを提供しています。そのため食べる直前に、冷蔵庫でよく冷やしていただくのがおすすめ。しっとりとした生地とプルプル食感のわらび餅が一体となった絶妙な口あたりがなんとも新鮮です。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子

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<鶴屋吉信>求肥とたっぷりの白餡が詰まった若鮎。ぷっくりお腹が愛らしい!

<鶴屋吉信>かつら鮎

<鶴屋吉信>かつら鮎(1個/50g)270円(税込) ※販売期間:2023年5月16日(火)~5月31日(水)

1803年に創業し、京菓子一筋で和菓子を作り続けてきた<鶴屋吉信>。「かつら鮎」は、京都の嵐山を流れる桂川を泳ぐ若鮎を模した、風情あふれる和菓子です。焼きゴテで焼き付けられた香ばしい生地の中にたっぷり入っているのは、求肥とあっさりとした甘さの白餡。白餡のまろやかな食感と求肥のもちもち食感が相まって、満足感のあるひと品です。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子

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<俵屋吉富>清涼感満点のブルーの見た目と、さわやかな生姜風味が初夏を運ぶ若鮎

<俵屋吉富>鴨川あゆ

<俵屋吉富>鴨川あゆ(5個入)1,080円(税込) ※販売期間:2023年5月24日(水)〜6月13日(火)

新たな京菓子を生み出し続けてきた<俵屋吉富>からは、珍しい見た目が目を引くひと品をご紹介。青く澄んだ鴨川を泳ぐ躍動感に満ちた若鮎の姿を創作したという、芸術的な和菓子です。

インパクトのある姿は、北陸地方でのみ生産されるもち米「新大正もち」を使った薄種(うすだね)生地を使って表現。一枚一枚蒸気にあてて成形した生地の中には、やわらかな生姜風味の餅がたっぷり入っています。

ひと口食べると、もっちりとした食感の餅から生姜のキリリとした香りが立ち、初夏のさわやかさを感じます。

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※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵

<森八>カステラ生地と求肥のシンプルな若鮎。お茶請けに最適な素朴な甘さ

<森八>あゆ焼

<森八>あゆ焼(1個)184円(税込) ※販売期間:2023年5月10日(水)~7月11日(火)

加賀藩御用菓子司として1625年に金沢の地に創業した<森八>。加賀金沢の茶の湯の文化を支えてきた和菓子店が作る「あゆ焼」は、小麦粉にもち粉と砂糖を加えて焼いたカステラ生地に、求肥を挟んだシンプルな意匠です。

生地は職人によって1枚ずつ丁寧に手焼きされており、焼き印の表情や背中の模様が一つひとつ異なるのも魅力のひとつ。初夏に出回る緑茶と一緒にいただけば、ほんのりとした甘みが一層際立ちます。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子

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<たねや>職人の手作業による造形が美しい! 躍動感あふれる若鮎

<たねや>稚鮎

<たねや>稚鮎(1個)162円(税込) ※販売期間:2023年5月8日(月)〜7月中旬

最後にご紹介するのは、滋賀の豊かな風土で育まれた感性、素材を生かした和菓子作りをする<たねや>から。ふんわりしっとりと焼き上げた生地で、歯切れのよい求肥をたっぷり包んだ「稚鮎(ちあゆ)」は、職人が一つひとつ手作業で仕上げています。尾ひれの立体的な造形は、まるで今にも泳ぎ出しそう!

さらに稚鮎の愛らしい表情は、焼き印ではなく、カカオを使用した食品用プリンターでつけられたものだとか。表情のパターンは全8種類あるそうです。ぜひ店頭で好みのひとつを見つけてみてください。

※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階

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シンプルだからこそ、それぞれのブランドの個性が光る若鮎。和菓子ブランドの店頭で泳ぐバラエティ豊かな若鮎から、とっておきの一匹を見つけてみてはいかがでしょうか。

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文:KWC

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子/たねや、菓遊庵、三越伊勢丹オンラインストアにてお取り扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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