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2015.04.20

読み物・コラム

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜

スタイリッシュな姿が印象的なイタリア野菜。福岡県福津市にあるテヌータ・カンピ・フレグレイ農園で手間ひまかけて育てられた野菜たちが今、伊勢丹新宿店のフレッシュマーケットに届いています。

ちょっと奇抜な姿に「どうやって食べたらいいの!?」と戸惑ってしまいそうですが、実はシンプルに食べるのがおいしいんです。簡単で楽しいレシピを、フレッシュマーケットの鈴木理繪シェフに教えてもらいました。

色と形の面白さがテーブルに映える

「今届いているのはナポリでは冬に旬だった野菜。福岡はナポリよりも少し遅れて旬が訪れます」

2015年4月段階で店頭に並んでいるのは、春のラインナップですが、夏になるとイタリアントマトやゼブラナスなど夏野菜が登場するんだとか。

「見た目が面白いので、絵のモチーフとして購入されたり、お花のように活けるというお客さまもいらっしゃいます。活けた後はちゃんと食べてくださいね! なんて、お声がけすることもあるんです(笑)」。

まずは生でかじって味を確かめて

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜_2

「品種自体が違うので日本の野菜と単純に比べることは難しいですが、きっと想像以上に親しみやすい味だと思います。形が変わっているから……と尻込みせずに、とにかく生でかじってみてください。味を確かめて、生でサラダにしたいとか、ちょっと炒めてパスタに合わせてみようかなとか、想像力を働かせてみると楽しいですよ」

下処理が大変そうに思われがちなイタリア野菜ですが、生で食べられそうだったらそのままで。かたそうだったらサッと熱を加えてサラダにするなど、気軽に食べて欲しいとシェフは言います。

力強く野性的な味わいが魅力

今回紹介してもらった5種類のイタリア野菜は、どれも野性的な味わい。丁寧に育てられたことを味で納得できる、土を感じるしっかりとした風味に溢れています。

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜_3
プンタレッラ

中が空洞になった茎と葉をいただく野菜。イタリアでは穴に肉を詰めて調理することもあるそう。生で食べるとちょっとした青っぽさがありますが、日本の京菜にも似た食べやすい葉物です。外側の葉は、ゆでてアク抜きしてから炒める、などの調理でおいしくいただけます。

「以前、店頭にプンタレッラを並べたときにイタリア人のお客さまがいらっしゃって、『どうしてここにあるの!?』と驚かれていました。その場にあった3個すべてお買い求められて(笑)。それだけ懐かしいイタリアの地元野菜なのだと思います」。

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜_4
ナポリラディッシュ

「その名の通り、ナポリ版のラディッシュですね」。生のまま食べてみると、想像よりも辛みが少なくあっさり。繊維が強すぎず食感がやさしいので、サラダにぴったり。

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜_5
タルディーボ

「こちらは見た目の通り、チコリの仲間です」。確かにチコリに近い味ですが、苦みが穏やかなので生でも食べやすいです。

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜_6
フェアリエーリ

「イタリア版の菜の花です」との言葉通り、穂先が菜の花のような形に。葉を食べるとちょっと硬めの食感で、ピリっとした辛みがあります。

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜_7
ブロッコリーネーリ

クルクルと巻いた葉がおしゃれな青菜は、内側をのぞくとブロッコリーのような形に。「形が特徴的なので、レストランのつけ合わせに使われることもありますね」。

シンプルさがおいしい、イタリア野菜の冷製パスタ

「どの野菜もしっかりとした味わいなので、シンプルに調理した方がおいしいです。例えば、フライパンひとつでできる手軽な冷製パスタはいかがでしょうか」

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜_8イタリア野菜の冷製パスタ

① フライパンに湯を沸かして塩を加え、パスタをトマトを一緒にゆでる。トマトは皮がはがれてきたら冷水に取って皮をむき、刻む。パスタも冷水に取って水気をきる。

② タルディーボ、フェアリエーリ、ブロッコリーネーリを食べやすく切る。

③ パスタ、トマト、野菜をボウルに入れてオリーブオイル、ビネガー、すりおろしたパルメザンチーズで和える。

野菜に存在感があるので、肉や魚が入らなくても満足の一皿に。マリネすることで生野菜がしんなりして食べやすく、パスタと一緒になると野菜の味が際立つようです。

「パスタ用に大量の湯をわかすのは大変。そんなときは、フライパンでOKなんです。ゆでるときに余った野菜の切れ端を入れると即席のベジブロス(野菜だし)になるので、驚くほどパスタがおいしくなりますよ」

マンゴーがドレッシングになる、香り豊かなサラダ

次にシェフが教えてくれたのが、なんとフルーツ入りのサラダ!

「おうちにあるドレッシングを使ってもいいんですが、フルーツを使うとドレッシングがいりません。今日はこれから旬を迎えるマンゴーを使ってみましょう」。

フルーツの糖分と酸味に塩とオイルを合わせれば、味の構成はドレッシングと同じ! いつもよりフレッシュで香りのいいサラダのできあがりです。

自然の力みなぎる! 日本生まれのイタリア野菜_9イタリア野菜とマンゴーのサラダ

① プンタレッラは食べやすく切り、茎の部分だけさっとゆでる。ラディッシュ、マンゴーは食べやすく切る。

② ①を塩で和え、食べる直前にオリーブオイルで和える。

「オリーブオイルは青っぽい香りが強いグリーン系のものがおすすめ。香りが逃げないよう、食べる直前に和えてください。炒めた角切りベーコンを加えると男性にも喜ばれますよ」。

プンタレッラのほろ苦さ、マンゴーの甘い香り、オリーブオイルの風味が折り重なって、すがすがしい味わい。おもてなしの前菜にも重宝しそうな一品です。

見た目の面白さと味の新鮮さで私たちを喜ばせてくれるイタリア野菜。自然の力溢れるおいしさは、日々の食卓にすがすがしい風を届けてくれるはずです。

文: 佐々木智恵美

写真: 八田政玄

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バイヤー・スタイリスト / 鈴木理繪
伊勢丹新宿店本館地下1階フレッシュマーケット、青果専属シェフ。休日にはキャンプに出かけ、野外でのごはんを楽しんでいます。満天の星と美味しいごはんが至福の時。キャンプ先の地元の食材は、作る楽しみが増えてわくわくします。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケットにてお取り扱いがございます。

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