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2015.04.12

in her pocket いつものあの味:第1回/chioben 山本千織さん

【連載】in her pocket いつものあの味:第1回/chioben 山本千織さん_1

許されるならば、ポケットに入れていつも持ち歩きたい、机や仕事場に常備しておきたい、そんな、いつものあの味を紹介するコラムがスタートします。第1回のゲストは鮮やかな見た目とそのおいしさでファンが続出しているchiobenこと料理家・山本千織さんです。

冷めてもおいしく、見たこともないようなバラエティ豊かな材料が詰まったお弁当を生み出す山本さん、実はかなりの伊勢丹好きだそう。「もちろん、フードフロアも通ってます!」と二つ返事で返してくれた山本さんのお気に入りの味、気になりますね。

山本さんが選んだ1品目はあの名店の定番サンド!

【連載】in her pocket いつものあの味:第1回/chioben 山本千織さん_2

山本さん、1品目のチョイスは、安定したおいしさとポケットに入りそうなサイズ感が嬉しい、<まい泉>の「ヒレカツサンド」。

「まい泉さんのヒレカツサンドは、キャベツが入っていないからポロポロと落ちないし、パンもしっとりとしていて、衣と一体になっているところがいいんです」

とにかくお腹が空いて早く何か食べたいときには、必ずかつサンド。お腹が空いた状況で伊勢丹のデパ地下に入ったら、まず一目散に<まい泉>を目指し、「ヒレカツサンド」を買って、食べながら歩くというのがchioben流なんだとか。

「今回の取材話をいただいたときに、真っ先に思い浮かんだのがこれでした。満足感があるのに手軽な感じがいいんですよね。逆に、お腹いっぱいでもずっと食べ続けれるのは餃子。かつサンドはポケットに入れておきたいし、餃子はテーブルに置いておきたいですね」

2品目はプレゼントにも喜ばれる、名店スイーツ

【連載】in her pocket いつものあの味:第1回/chioben 山本千織さん_3

ドイツ・ニーダーザクセン州の州都で、ハノーファーで約100年の伝統を刻んできた老舗バウムクーヘンの店<ホレンディッシェ・カカオシュトゥーベ>。何度聞いても覚えられない気がしてしまうその名前とは裏腹に、一度見たら忘れられないキュートなパッケージで知られる女性に人気のお店です。

「結局、コレかーって思われるかもしれないけれど、結局コレ!」と、山本さんが取り出した次なるおすすめは「バウムシュピッツ」 。アンズジャムがサンドされたバウムクーヘンを、チョコレートでコーティングしたやみつきのお菓子です。

「まだ北海道で料理屋をやっていたときに、東京からのお土産でもらって感動したんですよね。パッケージや包装紙がかわいいのに、オシャレすぎないし、このセンスはなかなか出せないと思います。友人への気軽なプレゼントとしてもちょうどいいボリューム感。自分へのご褒美としても、バウムクーヘンのホールだと大きいし持ち歩くのがちょっと億劫に思えるけれど、その点、バウムシュピッツはどこか気楽さがあって、帰宅途中に箱を開いて食べれるのがいいんです。でも、おいしいのでパクパク食べてしまって、家に着く頃にはほぼ半分はなくなってしまうんですけど(笑)」

ポケットの中に入れるためにある、あの調味料

【連載】in her pocket いつものあの味:第1回/chioben 山本千織さん_4

3品目は定番の調味料の登場です。創業300年、宮内省御用達もつとめた香煎の専門店<原了郭>の白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、黒ごま、おの実が絶妙な配合でブレンドされた「黒七味」。友人の影響で、山本さんも持ち歩くようになったのだとか。

「かまぼこや焼き鳥を買い食いしたときや、出先で野菜を外で茹でたりしたときに便利で、長年重宝しています。味自体が本当においしいし、これと並ぶくらいおいしいものにはまだ出会えていません。まさにポケットに入れるためにある調味料だと思います。常備用には八角筒入り、持ち歩き用にはやっぱり1回分使い切りの豆袋パックがおすすめですね」

幸福な発見を探して、今日もデパ地下へ行く

【連載】in her pocket いつものあの味:第1回/chioben 山本千織さん_5

今回のお題をぎりぎりまで真剣に考えてくれたという山本さん。結果、新商品や女性ウケといったアイテムではなく、山本さんにとって「最も幸福感が大きい」3品になったのだそう。「ヒレカツサンド」は好きなものを食べて満たされる幸せ、「バウムシュピッツ」は買っただけでもそのかわいさにうれしくなる幸せ、「黒七味」は、生活を充実させてくれる幸せを与えてくるのだといいます。

「行くと何かしら新しい発見があるので、楽しくなっちゃうんですよね。気づくとずっと居てしまいます。フードに限らず、伊勢丹には探しているものが大体揃っているというのも嬉しいですね」

ときには珍しい食材や調味料を、ときには新メニューのアイデアを求めて、デパ地下探索することも、chiobenの幸福感溢れるおいしいお弁当づくりに欠かせない、フィールド・ワークのひとつなのかもしれません。

文: 小川知子

写真:阿部健
協力:dish 東京ガストロノミーカフェ
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商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=旨の膳、プラ ド エピスリー・グランアルチザン、シェフズセレクションにてそれぞれのお取扱いがございます。

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