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2015.04.23

読み物・コラム

Matsusaka! Kobe! いま海外で「和牛」が求められるワケ

日本の「和牛」が、今、世界で注目されているってご存知でしたか?

こだわりの和牛を中心に扱う伊勢丹新宿店の精肉店「アイズミートセレクション」では、ここ数年、外国人のお客さまが急増。一般のお客さまからプロのシェフまでが訪れ、一度に何キロという量を買う方も! 同店で外国人のお客さまのオーダーに応える岩田晴美シェフに、今、海外で和牛が人気のワケを聞いてみました。

外国人に人気なのは「松阪牛」「神戸牛」だけど?

「以前は中国のお客さまが圧倒的でしたが、最近はドバイ、タイ、シンガポール、香港、インドネシアなどからお越しくださる方が多くなりました。プロのシェフが食材をお求めになられたり、富裕層の方が家族で楽しむために購入されたり。インターネットの時代なので、A5ランク、霜降りなど、みなさん和牛の予備知識も持っていらっしゃいます。特に『松阪牛』『神戸牛』などネームバリューのある銘柄は世界に名前が轟いているため、指名買いでいらっしゃることも多いですね」

そんな海外のお客さまも、岩田シェフのレコメンドで和牛の新たな魅力に目覚める人が多いそう。

「ネームバリューから有名ブランド牛を指定されてきたお客さまにも、好みや調理法を聞いて、有名・無名に関係なく、一番ニーズに合うものをおすすめします。実際に試食すると、有名ブランド以外の銘柄でも気に入っていただける場合は非常に多くなります。さらに自分の国にお帰りになってから、『日本でこんなにおいしい和牛を知った』と周囲に自慢されるんですよね。インターネット情報も大事ですが、やはりご本人が体験された生の情報に勝るものはありません。有名銘柄だけが和牛という海外の認識が、これから少しずつ変わっていけばいいですね」

肉の好みは、世界的にヘルシーな方向へ?

最初は霜降りを求めていた外国人のお客さまも、近年はその好みが変化しつつあるといいます。

「近年、日本人の好みも赤身肉を好む方向に変化していますが、実は外国の方もそう。最初はインパクトの強い霜降り肉を求めていらっしゃいますが、赤身肉を食べ慣れた外国の方には、日本の和牛の霜降り肉は『too much fat(脂肪が多すぎる)』なんですね。食に対してヘルシー&サスティナビリティを求める方向に変わっているのは、全世界で共通なのではないでしょうか」

ただし、日本人と外国人の買い方では、大きく違う点もあるそう。

「まず、薄く切った肉を購入されることはあまりないですね。なぜなら外国には『すき焼き』『しゃぶしゃぶ』といった日本の料理はないからです。ほとんどがブロックで購入されていきます。その後の調理方法は国によってもちろん異なりますよね」

海外で注目されている「WAGYU」とは?

そんななか、今注目されているのが、海外で生産されている「WAGYU」。「WAGYU」とは、海外で日本の銘柄牛を生産・飼育した新たな形の「和牛」のこと。最近ではオーストラリア産「WAGYU」が人気を集め、特に中国などに多く輸出されているとか。

「もちろん、『和牛』の味とは違うものですが、今はそれでいいのではないかと考えています。少しずつパラダイムシフトが起きている。まずは『WAGYU』から和牛の存在を知ってもらって、いつか本物を体験していただけたら……。やはり情報よりも体験していただくことが大事。和牛の存在感は、今、世界で確実に上がっていると思いますよ」

海外での和牛人気、これからが面白くなりそうです!

文: 斉藤彰子

写真:八田政玄

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バイヤー・スタイリスト / 岩田晴美
アラブ首長国連邦 日本大使公邸付料理長をはじめ、六本木 イル・ド・フランスなど名だたる名店のシェフを歴任。その後、「お客さまが目で見て、確かな情報でいい食材を選んでいただけるようにアテンドしたい」という想いから、世界中から優れた食材が集まる伊勢丹 新宿店内「I’S MEAT SELECTION」専属シェフに。料理人ならではの目線で、世界の料理に最適な肉をプレゼンテーションし続けている。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケット/アイズミートセレクションにてお取り扱いがございます。

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