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2016.09.25

おすすめアイテム

著名人にファン多し! 八王子で愛されている名物「煮かつサンド」

八王子の知られざる名物「煮かつサンド」をご存じでしょうか。聞けば落語の林家たい平師匠や宝塚の俳優さんなど著名人のファンも多く、差し入れにもよく使われているとか。しかし、サクサクの衣が美味しい「かつサンド」をなぜ煮るのか……? その正体を探るために、八王子まで行ってきました!

「煮かつサンド」は、なんとジャズバーの名物料理だった

ジャズバーROMANの店内

八王子の駅から徒歩5分ほど。「煮かつサンド」を出しているお店は、なんとジャズバー! 「ROMAN」という看板に導かれ、階段を下りて店に入ってみると、ピアノやサックス、ポスターなど、ジャズに関するアイテムが飾られたシックな空間が広がっています。

昼はカフェ、夜はジャズバーというこちらのお店でオーダーできるのが、評判の「煮かつサンド」。その味を求めて、テイクアウトだけして帰るお客さまも多いという名物なんだとか。う~っ、早く食べたい! さっそく、お店のおすすめという「煮かつサンドロースとふわふわ玉子サンド」の盛り合わせをオーダーしてみました。

しょうゆ系のさっぱり甘辛味。煮込んでいてもクドくない!

人気の煮かつサンドロースとふわふわ玉子サンド

自家製マヨネーズのまろやかな酸味がアクセントになっている

「こ、これは、分厚い!」と目を見張る迫力のサイズ感。あれ? よく見ると豚肉が何層にも重なっています。

ガブッとほおばると、層の間から肉のうまみがジュワッとあふれます。たれで煮た衣は味がよくしみているのに、グズグズになってはがれず、しっかりと肉に密着しているのが不思議。たれは意外にもさっぱり味で、豚肉のうまみが際立っています!

そして「煮かつサンド」と同じくらいにびっくりしたのが、一緒に盛られた「ふわふわ玉子サンド」。スフレのようにふわっふわで、シルキーな舌ざわり。「煮かつサンド」と交互に食べると双方の美味しさが際立つ、黄金の組み合わせです。

ペロリと完食したところで、美味しさの秘密について教えてもらいました。

煮込む理由は、秘伝のたれとかつの絶妙なバランスにあり!

揚げたかつをソースで煮込む

かつを煮込む秘伝のたれは、いわゆる「かつサンド」に使う甘辛くて濃いソースとは違って、しょうゆベースのさっぱりとした味。かつを煮込んで衣にたっぷり味を含ませてこそ、「美味しい!」と思えるように、味のバランスを計算しているのだとか。

そして、試行錯誤した末に、豚肉は丁寧に成形し、パン粉は焙煎した粗いものを使用。すると、10分以上煮込んでも、衣にたっぷりたれがしみ込んでいるのに、ふやけたり剥がれたりしなくなるそう。なるほど~!

オリジナルの食パン

さらに豚肉はやわらかくしっかりした味が楽しめる長崎の「極(きわみ)」を使用。食パンは保存料を一切使用していない特注のパンを、注文ごとにスライスする気の使いようです。

「ふわふわ玉子」は、なんとスプーン1本で焼いていた!

ふわふわ玉子をスプーン1本で焼く

余計な調味料は一切入れず卵のみで焼く。クリーミーで甘い味は素材のまんま!

「煮かつサンド」と同じくらい気になっていた「ふわふわ玉子サンド」の秘密もチラリとご紹介。

焼き色もなく口の中でとろけてしまう卵焼きは、オーナーが子供の頃に、先代から教わったままの作り方だそう。しかも、スプーン1本で焼き上げる特別な焼き方で、独特の重みがあるこのスプーンでしか上手く焼けないとか。まさに「魔法のスプーン」というわけですね。

「料理と音楽は同じ」。先代の味を継承しながら、時代の空気を取り入れる

オーナー高木慎二さん

オーナー高木慎二さん。シェフでもありアーティストでもあるとは驚き!

さらにお話をうかがったのは、オーナーシェフの高木慎二さん。サックス奏者として活躍しながら、父親から喫茶店<ROMAN>を引き継ぎ、ジャズバー&カフェ<ROMAN>としてリニューアル。喫茶店当時から人気だった「煮かつサンド」と「ふわふわ玉子サンド」は、そのままメニューに残したのだそう。

「ジャズは歴史のある音楽ですが、昔のまま演奏しているのでは進化がない。昔のものをベースにして、その時代ならではの空気感を吹き込んでこそ、人の心に届く。それは料理も同じです。『煮かつサンド』のたれは先代から継ぎ足しで作っていますが、ブラッシュアップしていこうと思っています」

取材当日も試食品の山を見せてくれ、今よりもっと美味しくしようと研究する日々が続いているようです。ゆくゆくは「東京の名物として、そして海外にも進出したい」と熱く語ります。知る人ぞ知る、八王子名物「煮かつサンド」、ぜひ一度食べてみてくださいね。

取材協力/ジャズバー&カフェ ROMAN オーナーシェフ 高木慎二さん

ROMAN オーナーシェフ 高木慎二さん

ジャズサックス奏者としても活動中。東京ディズニーランドバンドマスターとして約10年間勤務後、<ROMAN>のオーナーシェフに。評判の「かつサンド」は全国の多数イベントにも出品。

 

文: 原田視納子

撮影:鵜澤昭彦(スタジオ・パワー)
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

催物のご案内/商品の取扱いについて

【催物のご案内】
日本橋三越本店 ジャズウィーク
■開催期間:2016年9月28日(水)~10月11日(火)
日本橋三越本店本館・新館各階にて、ジャズウィークを開催いたします。19世紀末から20世紀初頭にかけて、アメリカ南部都市を中心に生まれたといわれるジャズ。2017年は「ジャズレコード100周年」のアニバーサリーイヤーでもあります。そこで日本橋三越本店ではジャズをテーマにした漫画「BLUE GIANT」をはじめ、さまざまなイベントやアイテムとコラボレーション。モダンでおしゃれなジャズの世界をお楽しみください。

【店舗のご案内】
ジャズバー&カフェ ROMAN(1号店)  東京都八王子市中町4-12 B1F

【商品の取扱い】
記事で紹介した「煮かつサンド(ロース、ヒレ)」(756円・税込)、「ふわふわ玉子サンド」(648円・税込)は、 2016年9月28日(水)~10月4日(火)まで、日本橋三越本店本館地下1階=ベーカリーセレクションにてお取扱いがございます。

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