＜ルラシオン アントル レ ガトー エ ル カフェ＞のケーキがまるでアート！

京王線芦花公園駅から、歩いてすぐ。閑静な住宅街に店舗を構える＜ルラシオン アントル レ ガトー エ ル カフェ＞は、2013年のオープン以来、地域の人に愛されている人気パティスリー。フランスで修業したオーナーシェフの野木将司さんが、厨房で腕を振るいます。まるでアートのような美しいケーキを生み出す野木シェフに、ケーキへの思いや人気商品についてうかがいました。

ケーキ作りで心がけているのは、味と食感の「バランス」

実家がパティスリーで、「子供の頃からパティシエになることが夢だった」と語る野木シェフ。自然な流れでその夢を追い、3年ほどフランスでお菓子作りを学びました。

「日本もお菓子作りのレベルは高いですが、やはりフランスではお菓子が文化として根付いているなと感じました。食後には必ず甘いものを食べるという習慣がありますし。日本ではスイーツはモードというか、やはり流行のものという感じがあるので、その違いを実感しましたね」

帰国後は、ピエール・エルメなどの名店で修業を重ね、満を持して2013年に＜ルラシオン アントル レ  ガトー エ ル カフェ＞をオープン。以降、地元の人に愛されながら、この界隈の人気パティスリーとして名を馳せています。店頭のショーケースには、常時20種類程度のケーキがスタンバイ。季節ごとに新作もお目見えします。

「ケーキ作りで心がけているのは酸味と甘み、食感のバランス。何を食べているかわからないようなぼんやりした味にはしたくないので、一部分をすごく酸味を強くしたら、バランスを考えてもう一部分にしっかり甘みをつけるなど、メリハリをつけるようにしています」

コーヒーとケーキのマリアージュを楽しんでほしい

店名の＜Relation entre les gâteaux et le café＞は日本語で「お菓子とコーヒーの関係」という意味。

実は、野木シェフの奥様がバリスタ。店内に5席あるイートインスペースではケーキとともに、フレンチプレスで淹れたコーヒーをいただくことができます。

「コーヒーは軽井沢の人気店・丸山珈琲のもの。豆は10種類ほどご用意していて、『このケーキならこのコーヒーが合う』などご提案もしています。コーヒーとケーキのペアリングの提案は、うちでしかできないことかなと思いますね」

絶対食べたい！ お店で大人気の3品

では、＜ルラシオン アントル レ ガトー エ ル カフェ＞に来たらぜひ食べたい、人気の3品をご紹介します。

独創性にびっくり！ メープルのタルト「エクスクレール」

メープルスイーツコンテストで入賞したというこちらのタルト。ケーキの構成は、メープル風味のミルクチョコレートガナッシュのタルト、ドームの部分はメープル風味のマスカルポーネクリーム。食べてびっくり、中にはバナナとパッションフルーツのコンポートが入っています。プチプチしたパッションシードの食感も、いいアクセントに。しっかり焼きこまれたタルトも、食べ応え抜群です。

鏡のようなコーティングに惚れ惚れ。濃厚チョコレートケーキ「マリリン」

フランス・ヴァローナ社のマンジャリショコラを使った濃厚なチョコレートケーキ。鏡面仕上げのようなつややかなコーティングに、繊細な模様が施され、見た目はさながらアートの域に達しています。中は、ムースショコラにバニラのブリュレ。しっかりと甘い、スイーツ好きにはたまらない一品です。

酸味と甘みのハーモニー。夏にぴったりのヴェリーヌ「カライブ」

涼しげなグラスに入ったヴェリーヌは、夏にぴったりなスイーツ。マンゴープリンとパッションフルーツ＆オレンジのゼリーに、パッションフルーツの泡ジュレをトッピング。しゅわしゅわとした食感とほどよい酸っぱさが、暑さを吹き飛ばしてくれるよう。ゼリーの酸味と、プリンの甘みとが口の中でひとつになると、美味しさもひとしお！ スプーンで大きくすくって、そのハーモニーを楽しみましょう。

「作りたいケーキを、好きなように作れることが今は楽しい」と語る野木シェフ。口数少なく、ケーキへの情熱は人一倍熱い……。そんな根っからの「職人」が生み出すアートをご堪能あれ。

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