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2016.03.01

次に食べたいスイーツは「ラード」をたっぷり使ったエンサイマーダ!

次に食べたいスイーツは「ラード」をたっぷり使ったエンサイマーダ!

さまざまなスイーツを食べ歩いてきた方も、ラードを使ってカリっと焼き上げたパンがあると聞けば驚くのではないでしょうか。地中海に浮かぶスペイン領の島・マヨルカで生まれたエンサイマーダは、島の人々の定番おやつ。外はカリッ、中はふんわり、噛めば脂がじゅわっと溶け出し、3種の食感が楽しめる一風変わった菓子パンです。2015年春に日本に初上陸し、「一度食べたら忘れられない」と人々を魅了し続けるエンサイマーダとは、一体どんなおやつなのでしょう。スペイン以外では二子玉川にしか出店していないという、デリカテッセン&カフェ「マヨルカ」に行ってみました。

「豚の脂」を意味するエンサイマーダ

エンサイマーダ「エンサイマーダとはスペイン語で『豚の脂』という意味です。その名の通り、バターの代わりにラードがたっぷりと使われており、それが独特の風味や食感を織りなしています」

そう教えてくださったのは株式会社マヨルカ・ジャパンの河南晋也さん。日本でエンサイマーダの魅力を広めているひとりです。

形にも注目。諸説ありますが、カタツムリの殻のようにぐるぐるとした形になっているのは、「ターバンの形を模した」といわれているそうです。

食感の秘訣はスペインの頑固な職人仕込みのワザ

エンサイマーダの生地エンサイマーダは作り方も独特です。内部をふわふわに仕上げるために、薄い生地が何層にも積み重なるよう成形しているのだそう。エンサイマーダは一つひとつ手作り。生地は職人の手でぎりぎりまで薄く引き伸ばして、ラードを塗り、丸めて棒状にしてから渦巻き型にします。

焼き上がったエンサイマーダ本国スペインで研修を受けたシェフ・安類直宏さんは「実は、この伸ばす作業がなかなか難しいんです。この道数十年の頑固な職人に『そうじゃない!』と怒られながら習いました」と笑います。

30分ほど2次発酵させたら、いよいよオーブンへ。高温で焼くことで表面のカリっとした食感を作り出します。待つこと10分。鉄板を取り出すと……あたりにふわっと広がる香ばしい香り! バターとはまた違う、ジューシーで食欲をそそる香りです。

素朴な見た目ながら贅沢な3重奏の食感を堪能

エンサイマーダ

<マヨルカ>エンサイマーダ 1個 226円(税込)

仕上げに粉砂糖を振りかけたエンサイマーダは「島のおやつ」にふさわしい素朴な見た目。専用のボックスに入れてもらうとなんだか愛おしくなってきます。

さっそくカリカリふわふわのエンサイマーダをちぎって頬張ると、脂がじゅわあと滲み出てきて……思わずニンマリ。甘さ控えめで軽い食感なのでいくつも食べられてしまいそうです。

過度に飾らない佇まいながら口の中いっぱいに幸福をもたらしてくれるエンサイマーダは、すでにスイーツハンターたちの話題の的。気軽に何度でもリピートしたくなる、注目のスイーツです。

取材協力 Mallorca(マヨルカ)
マヨルカ2015年春に二子玉川にオープン。日本初上陸のエンサイマーダが話題となり、連日行列ができる店となる。デリやスイーツ、スペインの食品・雑貨等を販売のほか、カフェも併設している。

文: 大川祥子

写真:岡崎健志
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

催物のご案内

スペイン展
2016年3月2日(水)~7日(月)最終日午後6時終了
伊勢丹新宿店本館6階=催物場
豊かな伝統に培われたスペインの食と文化からカラフルな雑貨までをご紹介。 日本のレストランと現地の名店が組んだイートインをはじめ、スペインを体感する食材などが揃います。

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