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2015.03.25

読み物・コラム

多彩なスタイルに個性が光る! クラフトビールの基礎知識とその魅力

ここ数年、日本のクラフトビール人気がじわじわと上昇しています。

クラフトビールとは、小規模なビール醸造所(ブルワリー)で職人が造り上げるビールのこと。大手ビールメーカーに対して、マイクロブルワリーと呼ばれることもあります。

その飲みくちは、飲んだ瞬間にすーっと鼻を抜ける、もぎたてフルーツの香り。また、後をひくすがすがしい苦み。それに、チョコレートのような香ばしさ……など。「ビール=黄金色でのどごしすっきり!」のイメージを大きく覆す、個々の醸造所独特の多彩な味わいが、食に感度の高い人々を魅了しているようです。

なぜ、今クラフトビールが人気なのか?

その理由をひとことで言ってしまえば、国際的にも認められる「高品質」なビールが登場したから。 「地ビール」から、職人の技術に敬意を表した「クラフトビール」へと呼び名が変わってきたことも、その変化の表れといえます。

日本にビールの小規模醸造が広まったきっかけは、かつての地ビールブームにありました。1994年の酒税法改正を期に、各地でブランドが誕生。町おこしと結びつくことが多かったため、地ビール=土産物のイメージも定着しました。

その後ブームは終焉。多くのブルワリーは閉鎖されましたが、生き残ったブルワリーは品質を重視したビール造りを探求し、国際コンペで華々しい入賞歴をあげるようになりました。

たとえば、コンビニなどでも目にするようになった「よなよなエール」を生み出すヤッホーブルーイング。品質はもちろん、洗練されたデザインで国際大会でも実績を重ねるコエドブルワリーの「COEDO」。国際大会で総合チャンピオンの経験もあり、世界で一番飲まれている日本のビールともいわれる木内酒造の「常陸野ネストビール」。日本で小規模醸造が認められる以前からアメリカで醸造を始めていたサンレクトガーレンの「YOKOHAMA XPA」などなど……。この品質と技術の向上が、現在のクラフトビール人気を支えているのです。

スタイル(種類)は100以上! 職人の数だけ、味わいがある

ヴァイツェン、IPA、スタウトなどなど、実に多くの種類を持つクラフトビールのイメージ画像

ヴァイツェン、IPA、スタウトなどなど、クラフトビールは実に多くのスタイル(種類)を持ちます。よく飲まれているピルスナービールの発祥はチェコだといわれますが、ドイツ、ベルギー、イギリス、アメリカなど世界各地で地域に根づいたビールが造られ、数えきれないほどのスタイルが生まれました。日本地ビール協会の『ビアスタイル・ガイドライン』によれば、その数は100を超えるとか!

さらに、ビールは作り手の技術が仕上がりの味を大きく左右するといわれる酒。ビールの味=作り手の「個性」そのものなのです。

醸造タンク併設のブルーパブも人気! 楽しみ方も進化しています

クラフトビールを醸造するタンクのイメージ画像

クラフトビール人気にともなって、注ぎたての樽生を提供するお店がここ数年で増殖中! ビールの管理方法やグラスの温度、注ぎ方などで味は大きく変わるので、最初に訪れるならぜひ知識を持った専門店へ。

たとえばクラフトビール専門のビアパブなら、居酒屋やバー感覚で各地のビールの飲み比べが楽しめます。小さなブルワリーを併設し、自家製のビールを提供する「ブルーパブ」もおすすめです。

お店以外では、全国に増えつつあるビアイベントにも注目を。国内外のクラフトビールが一堂に会す会場では、飲み比べはもちろん、ビールに合うフードを堪能したり、ブルワーと交流したりといった楽しみも。

飲み比べるなら、軽やかなタイプから濃厚タイプへ

クラフトビール飲み比べのイメージ画像

実際にお店を訪れたら、色の薄いもの、味の軽いものから濃厚なものへと飲みすすめていくのがおすすめ。それぞれの違いを感じやすく、好みの味が見つけやすくなります。また、和食やスイーツなど意外なものとも相性がいいので、食べ物とのカップリングを楽しんでもいいでしょう。

ビールがおいしくなるこれからの季節。一杯ごとに新たなおいしさと出会える、クラフトビールの世界をぜひ一度触れてみて。

文: 佐々木智恵美

写真:Thinkstock / Getty Images

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