Foodie(フーディー)は、三越伊勢丹グループが運営する食のメディアです。

2015.03.13

読み物・コラム

スープやポテサラに!? ハンバーグだけじゃない「ナツメグ」の賢い使い方

永遠の出番待ちスパイス、あなたのキッチンにも、きっといるはず。

たとえば、おもてなし料理や記念日の特別な料理、張り切って作りますよね。そんな、特定の料理のためだけに買ったスパイス。結局、使い残してしまう経験、誰しもあるかと思います。

そこで、みなさん一度はお世話になったことのあるだろう<朝岡スパイス>の伊勢丹新宿店の店長、髙橋香さんに、そんな「永遠の出番待ちスパイス」の活用テクニックや、スパイス専門店ならではのウラ技をお聞きしてきました。

ハンバーグの必需品「ナツメグ」

<浅岡スパイス>のナツメグ

「きっと人生で初めて出会うスパイスは、『ナツメグ』だと思うんです。というのも、ハンバーグの調理実習で必ず登場しますよね。でも、『ひき肉のクサみ消しに少々振り入れましょう』とは習うけれど、余ったら何に使うかは教えてもらっていません。家庭料理の定番選手とはいえ、ハンバーグを作る頻度もそんなに高くないですしね」

そこで、より具体的にナツメグを活用できるシーンを、4つの用途別に教えてくれました。

挽き肉のクサみ消しに

「ハンバーグといえばナツメグ、というほどお馴染みのスパイスですが、それ以外の使い方が分からない、という声も店頭で多く聞きます。でも、同じようなひき肉を使った料理に練りこんで使えば、もちろん相性抜群。お肉のうまみが引き立ち、グッと本格的な味に仕上がります。私はロールキャベツ(特にトマトベースで作るとき)には、なかのお肉にナツメグとオールスパイスを使います。スパイシーな風味もあり、奥深くに少し甘みも感じてオススメです」と、髙橋さん。

つまり、ハンバーグ専用調味料というわけではないのですね。ひき肉料理ならなんでも相性抜群とは、少々盲点でした。

乳製品の臭いをまろやかに

「そのほんのり甘い風味が、実はバターや生クリームなどの乳製品と好相性。独特のクサみを抑えてくれます。ホワイトソースやポタージュ、クリームスープ、ホットチョコレートなどに少量振り入れるとグッと美味しくなりますよ」

肉だけでなく、乳製品などにも合うとは、ちょっと驚きです。この知識があれば、料理の幅がグンとひろがりそうですね。

野菜の青臭い風味をかき消す

「マッシュポテトやコロッケ、グラタンなどには、ジャガイモ特有の青臭みを消して、甘みを引き出し、とても豊かな味わいになります。器にホウレンソウを入れ、ナツメグをひと振りし、中央にタマゴを割り入れレンジで加熱したココットなんて、いかがでしょうか?」

お野菜、なかでもポテト系にもナツメグ。コロッケには、ひき肉も入るからかと思っていましたが、なるほど。あらためて思い返してみると、さもありなんといった感じです。

クッキーなどの焼き菓子に

ドイツのクリスマスには欠かせないスパイスクッキー『レープクーヘン』などに、必ず入っているスパイスがナツメグ。

「甘い刺激的な芳香は、加熱すると独特な香りが弱まり、甘みが引き立ってきます。また、焼き菓子やハンバーグなどのひき肉料理に使うときは、ナツメグだけよりも、シナモンやオールスパイス(シナモン・クローブ・ナツメグの香りを持つスパイス)も一緒に入れると、よりおいしくなりますよ」

甘い刺激的な芳香は、加熱するとより甘みが香り立ってかぐわしいのだそう。

スパイスに賞味期限はあるの?

使い切らずに残ったからといって、いつまでも使っていいものなの? という素朴な疑問に対しても、髙橋さんは教えてくれました。

「そもそもスパイスは腐るものではないのですが、弊社の商品は、開封してから粉末タイプで1年、ホールタイプで2年、という設定をしています」

スパイスを活用する人は料理上手。店頭でも、スパイスとお料理の相性や、いろいろな疑問などを聞きながら、料理のレパートリーを増やすきっかけを作ってはいかが?

文: 羽生田由香

写真:Thinkstock / Getty Images

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

バイヤー・スタイリスト / 髙橋香
シェフズセレクション・朝岡スパイス店長。
長年、伊勢丹で店の顔をつとめる。ルー無し、スパイスで作るカレーにおすすめしたいのは『炒め玉葱』のコク!

商品の取扱いについて

<朝岡スパイス>は、伊勢丹オンラインストアでお取扱いがございます。※ナツメグのお取扱いはございません。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。