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2015.03.23

読み物・コラム

新たな健康食として期待大! 「グルテンフリー」の基礎知識

グルテンフリー食品とは、小麦やライ麦などに含まれるタンパク質の一種である「グルテン」を含まない食品のこと。それを利用したグルテンフリーダイエットは、本来はアレルギーやセリアック病(グルテン不耐症)のための食事療法でした。

ところが、ハリウッドセレブやスポーツ選手らが実践したところ、それまで原因不明もしくはストレスが原因だと思っていた、日々のちょっとした頭痛や肌荒れ、疲れやすさなどの不調が解消。さらに、より美しくなったり、パフォーマンスが劇的に向上したと評判になりました。それをきっかけに、健康的なライフスタイルのひとつとして、とりわけいま、ヨーロッパで大人気なのです。

そこで、日本で早くからグルテンフリー食品専門店「山王グローサリー」を経営している二神さやかさんに、ヨーロッパの最新事情をうかがいました。

グルテンフリーフードに困らないイタリア

「パスタやパンなどが主食となる、小麦文化のイタリア。その弊害があったのか否かは定かではありませんが、セリアック病が認知されるのは、とても早かったようです。そのため、グルテンフリー食品も以前から市場に求められていたと聞いています」

実際、街のスーパーの一角にグルテンフリーコーナーがあるのが普通。レストランのメニューにも、グルテンフリーを示す『GF』という表記があるようです。

「私の会社が輸入元をしているイタリアのシャール社は、30年以上に渡ってグルテンフリー食品を専門に製造販売してきました。イタリアでは30年前からグルテンフリー食品が求められていたのです」

昨今、アメリカでブームになったグルテンフリーの波がフランスやスペインにも広がって、盛り上がっている様子。パンが主食で美食の国の代名詞・フランスでも、センスのよい、おしゃれなグルテンフリーのお店が増えているそう。

「実際、パリでは、グルテンフリーのこじゃれたカフェやレストランが、続々とオープンしているようです」

グルテンフリー食品を専門に製造販売してきたイタリア・シャール社の商品画像

味は、言われなければ分からないほど、おいしい

日本でグルテンフリーのパンといえば、原料はほぼ米粉。そのせいで、冷めると冷ごはんのようなパサッ、ボソッとした食感をイメージする方が多いかもしれません。

「でも、シャール社をはじめ、グルテンフリー先進国・イタリアの製品は本当においしいですから、グルテンフリーに興味を持った方は、ぜひ一度食べてみてください。パスタは、スパゲッティは少し重めですが、ラザニアやショートパスタに関しては、グルテンフリーだとは全然気づかない方がよくいらっしゃいます」

そして、何といってもオススメはパンだそう。「小麦不使用にしてはまあまあだな」というレベルではなく、誰が食べてもおいしいと思えるそう。「シャールのパンに出会ったときは、あまりのおいしさに感動したほど」だと、二神さんはいいます。

「イタリアのグルテンフリーのパンは、品ぞろえが豊富。グルメなイタリア人でも満足する理由に、その食感があると思います。とうもろこし粉、コーンスターチ、米粉、タピオカ、そば粉などがブレンドしてあり、食の楽しみを諦めなくてもいい、おいしい製品ばかり。制限食というイメージではなく、食の豊かさに気づくはずです」

東京オリンピックにむけて次は日本で大流行?

日本では、欧米のライフスタイルなどに敏感な人は、すでに知っていたり、実践したりしていますが、一般の方には、まだまだなじみの薄い「グルテンフリーダイエット」。でも、二神さんは、グルテンフリーの今後は明るいといいます。

「2~3年前よりは確実に、着々と日本でも浸透してきているのを、お問い合わせや取材の件数から実感します。東京オリンピックで、各国から選手や観光客が来日する2020年までに、日本でもより一層その認知度が広がることを期待したいですね」

いまだに日本では、グルテン入りの食品とグルテンフリーの食品を同じラインや工場で作っていることもありますが、今後は欧米の基準と同じレベルの認証制度なども整備されていくかもしれません。グルテンフリーフードのエキスポなどが開催される日も来るでしょう。

グルテン&アレルゲンフリーエキスポの様子

目覚めスッキリ&だる重四十肩が軽~く?

かくいうこの私も、糖質フリーダイエットで炭水化物を抜いたのを発端に、コメ食は復活させたものの、小麦のパンや麺を食べないグルテンフリー生活はそのまま続けて約1年。

寝起きがスッキリして目覚めがよく、PMS(月経前症候群)や重い肩こりや頭痛もやわらいで、駅でもエスカレーターに頼らなくなりました。また、手指の関節の乾燥も気にならなくなったように思います。

それが、すべてグルテンフリーの恩恵かどうかは、わかりません。ですが、2週間ほど実践してみると、たいがいの方は少し変化を感じられるそうです。

文: 羽生田由香

写真協力:山王グローサリー

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