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2015.12.01

読み物・コラム

お食い初めの基本【準備、やり方、献立】

赤ちゃんの誕生前後は、安産祈願に始まり、お七夜、お宮参り、内祝いと、各種行事の多さに驚くものです。生後100日目に行うとされる「お食い初め」もそのひとつ。あわててその日を迎える前に、何を用意しておけばいいのか、どんなことをすればいいのか、確認しておきませんか? 料理研究家の坂本廣子先生に伺いました。

 

そもそも、「お食い初め」の起源とは?

初めて魚肉を食べさせる儀式「真魚始め」

お食い初めは、平安時代に宮中で行われていた「真魚始(まなはじめ:魚などの動物性食品を赤ちゃんに初めて与える儀式)」がはじまりと言われています。「百日(ももか)祝」や「歯がため」とも言われ、「一生食べ物に恵まれますように」という思いを込めて行われるもの。生後100日目に行われる儀式ですが、地域によっては110日だったり120日だったりとわずかに違いがあるそう。現在は、家族や親戚が集まれる週末などに設定する人も多いようです。

お食い初めの献立は「一汁三菜」が基本

お食い初めの基本となる一汁三菜

当日に用意するメニューは、赤飯、おすまし、煮物、酢の物(または生の野菜)、焼き魚の「一汁三菜」。お魚の種類は地方によって異なるものの、尾頭付きの鯛が一般的です。主役の赤ちゃんはまだ食べられないので、お箸で食べさせる真似だけ。長寿にあやかって、同性の年長者から順に食べさせてもらいます。順番は、赤飯→おすまし→赤飯→焼き魚→赤飯→おすまし→赤飯→煮物→赤飯→おすまし→赤飯→酢の物……と繰り返します。赤飯とおすましの間に、赤飯と各三菜の焼き魚、煮物、酢の物が順に入るかたちになります。

どんな「器」を準備しておけばいい?

食器は、男の子には朱の、女の子には外側が黒で内側が朱の漆器で、高足の御膳を使います。今後の食事に使用する食器を用意しているならそれでもOK。ただし、新しい食器を用意してあげましょう。また、「丈夫な歯になるように」という願いを込めて「歯がための石」も用意します。関西では、石の代わりにゆでたこを用意するところもあるのだそう。

お食い初めは、家族や近しい人たちと集まって、赤ちゃんの健やかな成長と豊かな未来を願う素敵なイベント。将来にわたってずっとおいしいものに縁があるように、また思い出のひとつとしても大切にしたい行事ですね。

文: 根本暖子

取材協力/坂本廣子
食育・料理研究家。キッズキッチン協会会長。幼児期からの食育を30年以上前から提唱し、日本の食育実践の先駆けとなる。相愛大学客員教授。
参考書籍:坂本廣子「つくろう!食べよう!行事食 (1)正月から桃の節句」(少年写真新聞社)

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