Foodie(フーディー)は、三越伊勢丹グループが運営する食のメディアです。

2015.09.25

読み物・コラム

コーヒー新提案! 『焙煎の度合』と『器』を変えて、気分に合わせた1杯を

突然ですが、伊勢丹新宿店5階=キッチンダイニングの一角に『カフェ』があるのをご存知ですか? なんでも定期的に人気のカフェなどが出展し、おいしいお茶やコーヒーの提供に加えて、お家での楽しみ方をレクチャーする場にもなる、ちょっと特別な場所なんだとか。

コーヒー好きとしては興味津々。実際に行ってみることにしました!

初体験の『コーヒーカウンセリング』

カウンターでは「気分で選ぶコーヒーと器の楽しみ方」をテーマにカフェが出展中。早速カウンタ―に座ると、笑顔の眩しいバリスタの梁川さんが声をかけてくれました。

聞けば、コーヒーを飲むときの『気分』に合わせた、ベストな1杯を提案してくれるんだとか……。

バリスタ、八蔵の梁川健人さん

梁川健人さん(以下、梁川) こんにちは。お客さまの気分や目的に合わせてお淹れしますので、いくつかご質問をさせていただいてもよろしいですか?

ライター よ、よろしくお願いします。

梁川 そんなに緊張しなくても大丈夫ですよ。難しいことを聞くわけではありませんので。1日の中でどんな時にコーヒーを飲みます?

ライター う〜ん……やっぱり朝イチにアメリカンコーヒーかな。

梁川 なるほど。ちなみにお家ではどんな器を使ってますか?

ライター ……気にしたことがなかったですね。うーん、銀行で貰ったコーヒーカップを使ってます。

と、こんな感じでカウンセリングを受けていきます。梁川さんはメモを取りながら、何かを考えている様子。さらに「好みの味のタイプ」などを答えたところで、コーヒーを淹れ始めました。

バリスタ、八蔵の梁川健人さん

さきほどとはうって変わって、真剣な眼差し。思わず恋に落ちてしまいそうなギャップです。梁川さんは時間を測りながら丁寧にハンドドリップをし、1杯を完成させていきます。

梁川 どうぞ 。

ライター (ゴクゴク)……とても美味しいです。口に入れた瞬間はすっきりした酸味があって、普段飲んでいるものに近い印象でしたが、だんだんと苦みが感じられて。後味には上品なコクが残りました。おいしいですね……。どう考えて、こんな1杯にしたんですか?

梁川 まず、リラックス・スッキリ・気合をいれたいときの3つの気分に合う「味わい」を考えているんです。次に、それぞれの「味わい」を際立たせるための「豆の焙煎の度合」、そして「器」という順番で決めていくんですよ。

気分とコーヒー豆の炒り具合、器の形状を示す関係図

※copyright 2015. Pint! / Izaki Atsushi No Utsuwa / Hachikura

 

梁川 お客さまのコーヒーのお好みや、使っている器をお聞きしたのは、普段の飲み方から一歩進んで、スタイルに変化をつけられるような提案をしたいからなんです。今回は、朝にあっさりとしたものをマグカップで飲んでいるということでしたので、『スッキリさせる』ことを目的に、中間くらいの焙煎度合の豆を、コーヒーカップ型の器でご提供しました。普段のものよりは、少しコクのある1杯だったと思います。

なんという奥深さ……。さらに詳しく「焙煎の度合」と「器」についても聞きました。

気分に合わせた「焙煎の度合」とは?

豆の話の前に、まずは気分と味の関係について。梁川さんによると、「リラックスしたい時」に合うのは、飲み口の軽い1杯。苦みよりも酸味が強く味わえるものが適しているんだとか。「スッキリしたい時」には、飲み口の軽さは残しつつ、もう少しコクのある味わい。そして、「気合をいれたい時」には濃厚なコクのあるコーヒーがよく合うそう。リラックスから緊張に向かって、軽いものから濃いものへと味の濃度にグラデーションをつけているようです。

朝め、やや深め、深めに炒ったコーヒー豆のイメージ

左から、浅炒り、やや深炒り、深炒り

『リラックス』には、炒りの浅い「ミディアム」「ハイ」

ゆったりした気分のときには、苦みよりも酸味が強い「ミディアム」「ハイ」と呼ばれる、浅めの焙煎度合の味わいを。

『スッキリ』には、バランスの良い「シティ」

気分をスッキリしたいときには、「シティ」と呼ばれる中間くらいの焙煎度合がぴったり。酸味と苦み、爽やかさとコクがベストのバランス。

『気合をいれたい時』は、深炒りの「フルシティ」「フレンチ」「イタリアン」

仕事前など、集中力を高めたいときなどは、深炒りタイプを。苦味で目が覚め、強めの苦みとコクが堪能できます。

器を変えることで、より気分にフィットした1杯へ

どうしてもコーヒー豆そのものに注目しがちですが、飲む「器」の形状や厚みによっても、味の感じ方は大きく変わってきます。目指す味わいにより近づけるため、梁川さんは器選びにもこだわっているんだとか。コーヒーが舌のどの位置に入っていくのか、がポイントのようです。

器作家いざきあつしさんのコーヒーカップ

『リラックスしたい時』には「ボウル型」「ティーカップ型」

気分をゆるめたいときの軽めのコーヒーは、きりっとした酸味を味わってほしいというのが梁川さんの考え方。そのために選ぶのが「ボウル型」「ティーカップ型」です。

人間は、舌の側面で酸味を感じるため、口に入れたときに舌の隅々まで広がりやすい、口が広くて薄手のタイプが適しているそう。

『気合をいれたい時』には「コーヒーカップ型」「マグカップ型」

濃厚なコクのある『気合をいれたい時』の1杯には、「コーヒーカップ型」「マグカップ型」。苦みを感じるのは舌の奥の方なので、コーヒーを口に入れたときに喉までダイレクトに届く、厚みがあるタイプが適しているとのこと。

『スッキリしたい時』の1杯は、器による味の変化を楽しむ

『スッキリしたい時』に味わう酸味と苦みの調和したコーヒーは、どんな器でもOK。使う器によって味の感じ方が変わりやすいので、飲み比べをして自分の好みを見つけるのも楽しいかもしれません。

今回使用した器は、器作家のいざきあつしさんによるもの。器が生み出す味わいの変化を楽しんでほしいと語ります。

「ほんの少しの形の違いで、ここまで味わいが変化をするのかと、作り手としても正直驚きで。味を想像しながら器をつくるのは初めての経験だったので、楽しみながら製作できました」

alt: 左:器作家のいざきあつしさん。中:「八蔵」のバリスタ、梁川健人さん。右:「Pint!」の中地大介さん

左から、器作家のいざきあつしさん、「八蔵」のバリスタ・梁川健人さん、「Pint!」の中地大介さん

深淵なコーヒーの世界に気軽に触れられる今回のフェアは、雑貨ブランドの「Pint!」と、器作家のいざきあつしさん、実店舗開業を目指し、出張カフェを中心に活動中のユニット「八蔵」のバリスタ・梁川健人さんのコラボによるもの。

コーヒー好きはもちろん、コーヒーに興味はあるけれどちょっと難しそう、と二の足を踏んでいる方も、梁川さんが優しくわかりやすく教えてくれるので、ぜひ行ってみてください。そして何より驚いたのは、ハンドドリップをする梁川さんのかっこよさ。さっそくハンドドリップの練習をしなくちゃ!

文: 田山康一郎

写真:八田政玄
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

イベントのご案内/商品の取扱いについて

【イベントのご案内】
気分で選ぶコーヒーと器の楽しみ方
開催期間:開催中~9月28日(月)
開催場所:伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニングデコール

【商品の取扱いについて】
この記事でご紹介している商品は、開催中~9月28日(月)、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニングデコールにてお取扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。