2024.11.12
【日本橋三越】和菓子バイヤー待望! 秋冬しか出合えないレア和菓子2024。霜ばしら、あんぽ柿・・・
空気が冷たく感じるようになると、ほっこり心まで温めてくれる和菓子が恋しくなるもの。日本橋三越本店の和菓子コーナーにも、秋冬らしい素材を使った和菓子が続々と登場しています。
今回は、入手困難な和菓子にこそ熱が入る担当バイヤーに、「年に一度だけ」「数量限定」などレア感たっぷりの和菓子を7アイテム教えてもらいました。SNSで話題沸騰、<九重本舗玉澤>や<來間屋生姜糖本舗>、<かんのや>などの人気ブランドから、売り切れる前にゲットしたい特別な和菓子が勢ぞろい! おすすめポイントの解説も必見です。
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まずは全国各地の銘菓が集まる和菓子のセレクトショップ菓遊庵から、地元で長く、深く愛される5アイテムを紹介します。
冬の到来を告げる芸術品。記憶に刻まれる飴菓子<九重本舗玉澤>
1675年創業、仙台に本店を構える<九重本舗玉澤>の「霜ばしら」は、冬の風物詩として50年あまりに渡って地元で親しまれる特別な飴菓子です。
職人の手によって何重にも折り重ねられた美しい飴の繊維は、口にふくむと「シャクッ」と音を立てて、ほのかな甘さを残して儚く溶けていきます。本物の霜柱もこういった食感なのかも、と想像をかき立てる軽やかな舌触りは記憶に残る味わいで、今では全国から販売開始を待つファンの声が届くそう。
芸術品と呼ぶにふさわしい飴菓子は、エムアイカード会員さま限定かつ、お一人さま2点までと、1度に購入できる数が限られています。気になる方はお早めに。
「口どけのよさは、ほかの飴と比較するのが難しい繊細なお味です。雪のように真っ白な落雁粉の中から「霜ばしら」を探し出すのもワクワク! 冬の訪れを感じる一品です」
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
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ファン多し! 売り切れ御免の辛さと香りにハマる生姜菓子<來間屋生姜糖本舗>
創業300余年、島根・出雲の<來間屋生姜糖本舗>からは「出西生姜の砂糖漬け」をご紹介します。
原料は出雲市斐川町でしか育たないブランド生姜“出西(しゅっさい)生姜”。なかでも晩秋に採れた新生姜のみを薄くスライスして砂糖漬けにした、生姜本来の辛味・爽やかな香りをシンプルに楽しむ一品です。
淡い色合いを活かしつつも、生姜のえぐみを減らすことができるのは、全ての工程を丁寧に手作業で処理しているから。美味しさを追い求める強い信念が伝わるようです。
「辛いです! でもそれが出西生姜。クセになる特徴のある辛味、風味、色合いが楽しめます。新生姜の旬の時期に加工した特別な品なので、数量が限られます。売り切れる前にぜひお試しください!」
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
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冬こそ旬の水ようかん! 福井で愛される和菓子と楽しむ団らんタイム<えがわ>
福井の冬の風物詩といえば、こたつに水ようかん(水羊羹)。「えっ? 」と驚きの声が聞こえてきそうですが、県内にある多くの和菓子メーカーでは、毎年11月から3月頃が水ようかんの最盛期。まさに今しか出合えない和菓子なのです。
数ある水ようかんのなかでも外せないのが、昭和12年創業、<えがわ>の「水羊かん」。大釜で炊きあげる自慢の品は、サラリと滑らかな口当たりが表現できるよう、手作業で丁寧に混ぜ合わせられます。隠し味は沖縄県産の黒砂糖。甘くてもくどさはなく、黒糖の風味が口のなかでフワッと香るのが心地よくて、つい次のひと口に手が伸びてしまいます。
「団らんの場には、ぬくぬくしたこたつと、キンキンに冷えた「水羊かん」! 付属のヘラで切れ目に沿ってすくって食べるのが、福井っ子流です」
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
邪を払い福を呼ぶ! 創業170年を超える歴史が紡ぐ伝統の味<浅草梅園>
<浅草梅園>は、創業安政元年、浅草寺別院・梅園院に茶屋を開いたのが屋号の由来という、歴史ある浅草屈指の甘味処です。「切山椒」は、江戸時代から11月に関東各地で行われている酉の市でも縁起物として親しまれている餅菓子。
日本橋三越本店の菓遊庵では2024年11月の酉の日に合わせて入荷するそうです。
ほのかな甘みのなかには山椒のピリリとした刺激を感じますが、この刺激が邪気を払うといわれ、縁起物としても重宝されてきました。パッケージに描かれた“おかめ”には、食べた人に福が舞い込むようにとの願いが込められているそう。
「江戸時代は砂糖が貴重品。切山椒も高級品だったはずですが、酉の市や参拝には多くの方が土産として買われたそうです。邪を払い福を呼びたい、その思いは時代を超えても変わりません。みなさまの思いに寄り添えるよう、心を込めてつくり続けています」
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
高級感あふれる果実と過ごす贅沢時間<かんのや>
福島・郡山に本店を構える「ゆべし」で名高い<かんのや>からは、長野県産の市田柿を使用した秋冬限定の「あんぽ柿」をご紹介します。
市田柿を使用した干し柿の種をきれいに取り除き、手作業で特製の黄身餡を詰め込むという手間をかけた一品。優しい甘さのねっとりとした干し柿だけでも十分美味しいのですが、まろやかな風味の黄身餡と合わさることで、さらに上品で贅沢な味わいに仕立てられています。
霜をまとった野山の柿のような見た目からも伝わる、高級感と特別感。薄くカットして、丁寧に淹れたお茶と一緒に、時間をかけてゆったり楽しみたいと思わせる美しさです。
「秋から冬の間でしか味わえない季節限定の贅沢な和菓子です。ご贈答はもちろん、ご自身への特別なご褒美にもぜひご賞味ください!」
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵
続いて、名店が揃う和菓子コーナーから2アイテムを紹介します。
前田家御紋「剣梅鉢」を形取る加賀伝統の迎春菓<森八>
加賀藩御用菓子司として1625年に金沢の地に創業した<森八>からは、加賀藩主・前田家の御紋“剣梅鉢(けんうめばち)”を形取った伝統の迎春菓子「福梅」が登場します。
紅白の最中皮は、しっかりとした固めの食感。ほお張るとパリッとした心地よい食感と共に、ぎっしりと詰められた「福梅」専用の粒餡がお出迎え。餡は米餡を贅沢に加えた伝統の製法によるもので、品のある濃厚なコクと深いうま味を感じさせるもの。ほんのり甘い最中皮との相性もぴったりです。佇まいには凛とした清々しさがあり、年末年始の来客への粋なおもてなしとしても最適です。
「一般的な最中とは装いも味わいも異なります。冬の雪に見立てた砂糖をまとった最中皮と中の餡を贅沢に味わえる、加賀金沢の年末年始には欠かせない迎春菓子です」
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
小豆の旨味を堪能♡ 上質な深みを感じる冬だけの味わい<たねや>
明治5年、滋賀県近江八幡の地で創業した菓子舗<たねや>は、小豆本来の風味と旨みを追求した「本生羊羹」が人気です。たねや独自の本生製法でなめらかな舌触りと口いっぱいに広がる小豆の風味が特徴の羊羹。冬に美味しくいただけるよう調整した冬限定の商品です。
パッケージフィルムには、『冬』の篆書体をもとに、雪降る冬のイメージをデザイン。目でも季節を感じる上品な佇まいは、ギフトにも重宝します。
「季節を問わず楽しんでいただけるように、その時期に合わせ一番美味しくなるように調整を加えた羊羹です」
※取扱い:日本橋三越本店 本館地下1階 和菓子
バイヤーが秋冬アイテムを待ち焦がれる気持ち、お分かりいただけたでしょうか? 日本各地の伝承や風習を身近に感じたり、秋冬だからこそ味わえる旬のフルーツが楽しめたりと、どれも試したくなる和菓子ばかりです。この冬はレア和菓子にまつわるアレコレを思い返しながら、今だけの特別な美味しさを堪能しましょう!
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商品の取扱いについて
記事で紹介している商品は、日本橋三越本店 本館地下1階 菓遊庵/九重本舗玉澤、來間屋生姜糖本舗、えがわ、浅草梅園、かんのや、和菓子/森八、たねやにてお取り扱いがございます。
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。
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