日本酒と米のイメージ

毎年新しいトレンドが誕生している日本酒の世界。「今年は『低精米』の日本酒が来ています!」と分析するのは、伊勢丹新宿店・和酒担当の倉友桐さんです。

「少し前まではお酒単体で味わう『大吟醸』などの高精米がブームでしたが、近年はフードとのペアリングを楽しむ人が増えてきています。それにはお米の個性が味わえて、香りよりうまみに特化した低精米がぴったりなのです」

今回は倉友さんに、注目の「低精米」の日本酒を教えてもらいます。

お米を磨かない「低精米」の日本酒とは?

「日本酒は原料となる米の外側を削って(磨いて)中心部だけを使うのですが、どれだけ磨き、お米が残っているかという数値を『精米歩合』といいます。低精米は基本的に80%以上。つまりお米の外側を2割程度しか『磨いていない』お酒なのです」

日本酒はお米を磨くほど透明感が増すと考えられており、「大吟醸」は50%以下、「吟醸」は60%以下まで磨くのがルール。80%がいかに「磨いていない」かがわかります。

でも、「磨かない」=「雑味が多い、重い」というイメージがありますが……。

「低精米=雑味なんてとんでもない! 近年は酒蔵の技術が格段に向上しており、低精米でも雑味を抑え、お米本来の濃醇さが表現できるように進化しています。お米を磨かない分、よりナチュラルな方法のお米栽培に取り組むなど、強いこだわりを感じられるお酒が多いんですよ」

それでは、倉友さんがおすすめする絶品の低精米日本酒3品を紹介します。

① お米の優しさが口に広がる……80%精米の「いづみ橋」

<泉橋酒造>いづみ橋「恵」海老名耕地 純米酒(720ml)1,404円(税込)

泉橋酒造のいづみ橋 恵

まずは神奈川県で米造りから精米、醸造まで一貫して行う<泉橋酒造>の一本。地元・海老名市で蔵人自ら栽培した酒米・山田錦を80%精米で醸します。

「低精米のお酒の特徴は、香りが穏やかでお米の味をしっかり味わえること。そのため食事と一緒に楽しむのにぴったりなのです。中でもおすすめはお燗。温めることでお米のうまみがじんわり広がって、長く余韻を楽しめます」

このお酒は蔵元もお燗を推奨する「お燗酒」。出汁を使った和食や焼き鳥などと相性抜群です。

『今、燗酒が面白い! バイヤーが見つけた「お燗に向く日本酒」5選』でも紹介。

② 穏やかな酸のバランス型! 85%精米の「舞美人」

<美川酒造場>舞美人 自社田山田錦85 特別純米無濾過生原酒(720ml)1,404円(税込)

美川酒造場の舞美人

続いては「いづみ橋」よりもさらに低精米な85%。福井県にある<美川酒造場>が自社田で愛情込めて栽培した山田錦を「できるだけ無駄にせずに届けたい」と、蔵の技術を結集して醸したお酒。

「低精米に加え、搾ったお酒に加熱や濾過などの処理をしていないことも特徴。どっしり濃厚な味わいがポイントです」

お米に残るさまざまな味の要素から、雑味ではなく、うまみと酸味をいかに表現するかが「低精米」の腕の見せどころ。「生」原酒なので、冷やしてお飲みいただくのはもちろん、さまざまな温度帯でお楽しみいただけます。毎日の食事と合わせたいオールマイティな一本です。

③ 食用のごはんとほぼ同じ90%! 甘酸っぱさが美味しい「妙の華」

<森喜酒造場>妙の華 CHALLENGE90(720ml)1,377円(税込)

森喜酒造場の妙の華

ラストはなんと食米とほぼ同レベルの90%という、超低精米の日本酒。三重県で全量手造り、純米酒のみにこだわる<森喜酒造場>が、低精米に加え昔ながらの「生(き)もと」(※)という製法、さらに加熱や濾過、加水などの加工をしていない「搾りたて」で瓶詰めした、まさにチャレンジングな一本です。

「重そうに感じますが、しっかりと酸があり、キレもあるので飲みやすく、バランスが絶妙。この蔵元さんもお燗で有名なので、ぜひ熱燗に挑戦してください」

※ 現在は乳酸を人工的に添加する「速醸」が主流であるなか、「生(き)もと」は日本酒のもととなる「酒母」を作る工程で自然界の乳酸菌を取り込んで発酵を促す方法。

コスパ抜群! 低精米の日本酒はデイリーに楽しんで

「低精米の日本酒は食中酒に適している上、お米を効率的に使えるため比較的リーズナブルでコスパが優れているのも魅力的。デイリーなお酒として楽しんでください」

文: 大久保敬太

写真:pixta(1枚目)
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※未成年の飲酒は、法律で禁止されています

  • スタイリスト/倉友桐

    伊勢丹新宿店・和酒担当。職場の明るいムードメーカー。趣味は、下町の居酒屋で1人飲み。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=粋の座/和酒にてお取扱いがございます。伊勢丹オンラインストア「和酒」はこちら。

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口に入れるとふわっ! 新感覚のフリーズドライのチーズ

ロックフォールチーズ&レーズンとロックフォールチーズ&クルミ
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(写真左から)ロックフォールチーズ&レーズン、ロックフォールチーズ&クルミ 各70g/各1,620円(税込)

ワインのつまみにいいものを発見! 山羊のミルクから作ったチーズは風味にクセがあり、正直、ちょっと苦手でした。でも、「ロックフォールチーズ&レーズン」と「ロックフォールチーズ&クルミ」を食べてびっくり。フリーズドライにすると臭みがマイルドになると知ったのです。独特のふわっとした食感を、レーズンとクルミとを交互に食べて楽しむのがおすすめです。日持ちの良さも嬉しいところ。グルメな人へのギフトにしたらきっと喜ばれますよ。

文: FOODIE編集部

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まさかデメルに!? おつまみ感覚で食べるサワースティック

デメルのサワースティック
デメルのサワースティック

<デメル>サワースティック(24本入り) 1,944円(税込)

<デメル>といえばザッハトルテ。……とショーケースを覗いていたら、シックなボックスを発見。なんと、甘くないクッキーとのこと。半信半疑で食べたら本当でした! ハマってしまったのは、エメンタールチーズがトッピングされたもの。これ、赤ワインのおつまみにぴったりなんです。ピンクペッパーやキャラウェイシードもクセになる味。甘党ではない方へのギフトにも重宝しています。

文: FOODIE編集部

写真:八田政玄
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板チョコみたいに分厚く切って食べたい! デンマークバター

デンマークバター
デンマークバター

<アンデルセン>デンマークバター(有塩・食塩不使用)250g 1,001円(税込)

アンデルセンで毎年6月にご紹介しているデンマークバターをご存知ですか? 乳酸菌を加えて発酵させたもので、口あたりがふわっとなめらか! 日本で一般的なバター(発酵させていないもの)とは違うかすかな酸味とコクは穀物パンとあわせるとなお引き立ちます。また、バターをスライスし、板チョコと合わせてパンに挟んで食べるのもおすすめ。贅沢だけどやめられない、お気に入りの食べ方です。
※数に限りがございます

文: FOODIE編集部

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記事で紹介している商品は、2017年6月1日(木)〜30日(金)までのデンマークフェア期間中、伊勢丹新宿店本館地下1=デリ エ ブーランジュリー/アンデルセンにてお取扱いがございます。

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ビリリと辛い「薬膳ラー油」をリピート買いしてます!

小笠原フルーツガーデンの薬膳島辣油
小笠原フルーツガーデンの薬膳島辣油

<小笠原フルーツガーデン>薬膳島辣油(115g) 940円(税込)

「具入りタイプ」が台頭してからブームが続いているラー油。種類が数ある中でも「これ!」と感動したのが「薬膳島辣油」。実は、伊勢丹スタイリストが自分用にもギフト用にも選ぶ隠れた一品なんです。
島トウガラシの辛み、ウコン、アロエ、クコの実といった小笠原産の原材料が独特のハーモニーを奏でて、クセになる味。舌にビリビリとした辛さ、個性的な風味は、一度口にしたら忘れられません。

文: FOODIE編集部

写真:八田政玄
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商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。

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鮎の魚くささが全然ない! 飲んでも美味しい出汁醤油

まるはらの鮎魚醤
まるはらの鮎魚醤

<まるはら>鮎魚醤(200ml) 1,404円(税込)

堂々と書かれた「鮎」の文字に惹かれて手に取った、<まるはら>の鮎魚醤。鮎と塩だけで作られていると知って驚きました。というのも、いわゆるエスニックの魚醤(ナンプラー)のようなパンチの利いた味ではなく、香りもあっさり。塩で下味を付けるよりもう少しコクを出したいときに使っています。お湯で薄めて飲んでみても、鮎のうまみが品良く香り立って美味しいんですよ。

文: FOODIE編集部

写真:佐坂和也
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記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。伊勢丹オンラインストアでもお買い求めいただけます。

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