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2015.08.18

カルシウム不足を解消する!? 注目のスーパーフード「ケール」

次に注目のスーパーフード、ケールのイメージカット

日本ではケールといえば青汁を作るためのものだという認識が強いですが、アメリカをはじめとする海外では、栄養価の高いスーパーフードとして大人気。サラダなどの料理やおやつ用のケールチップスとして、毎日の食生活に気軽に取り入れられています。食べてみたいけれど、どのように調理すればいいの? ケールは売っているの? など、疑問がいろいろ。

そこで、ケールの基礎知識や食べ方について、ケールの品種開発を長年手がけている増田採種場の増田秀美さんにお話をうかがいました。

実は長い歴史を持つ「ケール」

ケールのイメージカット

新しい野菜だと思われがちなケールですが、実は2,000年前からヨーロッパで食べられてきたアブラナ科の原種。日本に入ってきたのも江戸時代と、その歴史は長いのです。ケールから品種が分かれ、キャベツやブロッコリー、カリフラワーなど、さまざまな野菜が生まれました。

地中海沿岸原産のケールはとても生命力が強く、温暖な気候であれば40〜50日周期で収穫できます。βカロテン、カルシウム、マグネシウム、鉄が豊富と優秀。特にカルシウムはほうれん草の約5倍、小松菜の約1.5倍。また、食物繊維も豊富なので、お腹の調子が気になる人にもうれしい野菜です。

「ケールは、出産後にカルシウムが不足しがちになったり、骨粗しょう症になりやすい女性にこそ食べて欲しい野菜なんです。わたしは毎日(ケールの)青汁を飲んで、食事でもケールを食べているからか、トラブルがないのかもしれません」(増田さん)

意外に食べている、ケールの仲間

ケールの仲間、プチヴェールのサラダの画像

ケールは食べたことがないけれど、プチヴェールを買ったことがあるという人は多いのではないでしょうか? これは、増田採種場が開発した、芽キャベツとケールの交配種で世界初の非結球型の芽キャベツ。小さめサイズで苦みも少なく、調理にも使いやすい野菜です。栄養価もバツグン。軽くゆでて、サラダや肉料理の付け合せにするのに最適です。

サラダ用品種なら、調理法も自由自在

サラダとして食べやすいケールの新品種「マスダのフードケール」の画像

海外で売られている品種やジュース用品種のケールは、葉が厚く、苦味も強く、日本人の味覚に合いにくいため、店頭で見かけることはほとんどありません。でも、サラダ用ケールなら調理もしやすく、毎日の食事にもオススメ。増田採種場ではアメリカでケールが大ブームになった10年前から、日本でも栄養たっぷりのケールを広めたいと、日本の食卓に合ったサラダ用品種の開発に取り組んできました。そして生まれたのが、サラダ用品種「マスダのフードケール」です。

「マスダのフードケール」を使ったサラダの画像

苦味もアクも従来のケールより少ないながら、栄養素はほぼ変わらないまま。葉もずっと柔らかいので、生食でサラダとしておいしく食べられます。ほうれん草のように、胡麻和えや炒めものなど、何にでも使えるのもポイント。毎日のスムージーにもピッタリです。シャキッとした食感とほろ苦さ、独特の甘さがクセになる、新開発のサラダ用ケール。ぜひ毎日のメニューに取り入れてみましょう。

文: 吉田恵理子

写真:Thinkstock / Getty Images(1枚目)、増田採取場(他写真)

取材協力:増田採種場 専務取締役 増田秀美さん
静岡県磐田市にある創業90年のアブラナ科専門の種苗会社。ケール、キャベツ、ブロッコリー等の種子・苗の新品種開発・育成を行っている。

商品の取扱いについて

※本記事内でご紹介しているアイテムは、三越伊勢丹でのお取扱いはございません。

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