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2015.08.20

夏にうってつけのフルーツ「梨」。いますぐ食べたい、注目の3品種

夏にうってつけのフルーツ「梨」。いますぐ食べたい、注目の3品種_1

シャキッと歯ごたえよく、みずみずしい甘美な果汁が乾いた喉を潤す「梨」。これから旬を迎える、このフルーツは、特に夏にうってつけなんだそう。

「『梨の90%は水分』というと身も蓋もありません。でも、カリウムや食物繊維も多く、利尿作用もあるので、夏の火照ったカラダにはピッタリ。今の時期に食べるのは、理にかなっているのです」

そんなふうに教えてくれたのは、伊勢丹新宿店・生鮮担当の片桐健治アシスタントバイヤー。旬が短いものもあるので、「見つけたらすぐに食べたい!」おすすめの梨を伺いました。

一番人気はやはり「幸水」

夏にうってつけのフルーツ「梨」。いますぐ食べたい、注目の3品種_2

生産量の3〜4割ほどが「幸水」と言われているほど、定番人気の赤梨。ほぼ全国的に手に入れられる手軽さが、まずはおすすめと片桐さん。

「早生の梨で、リレーのように産地は九州からだんだんと北上し、千葉や栃木などへ。7〜9月頃まで出回ります。甘みが強く果汁が多いので、夏の水分補給にもってこいですね」

20世紀と幸水の掛けあわせの「秋栄」

夏にうってつけのフルーツ「梨」。いますぐ食べたい、注目の3品種_3

言わずと知れた「20世紀梨」(青梨)と、これまた人気の「幸水」(赤梨)を掛け合わせた品種。平成9年に登場した比較的新しい鳥取県オリジナルなんだそうです。

「ザラザラした果皮からはあまりおいしそうな印象は受けませんが、食べてみるとビックリ。シャキシャキの歯ざわりとジューシーで濃い甘さが相まって、絶妙な味わいです。8月下旬から9月にかけてが旬。出回っている量も比較的少なく短期間。出会ったら、この新しい味わいをぜひ実感してください」

香り高く水分たっぷりな「かおり」

夏にうってつけのフルーツ「梨」。いますぐ食べたい、注目の3品種_4

柔らかく大玉の赤梨「新興」と、甘い果汁たっぷりの青梨「幸水」を掛け合わせてできた品種「かおり」。片桐さんは、その希少性にも注目したいといいます。

「水気たっぷりでジューシーなため流通に向かず、栽培も難しいため、一定期間に少量しか手に入らないんです。その名の通り香りがよく、大玉で歯切れもいいので、ぜひ店頭で見かけたら召し上がってみてください」

大ぶりでジューシーなもの、舌触りのソフトなものやシャキシャキのもの、酸味の少ないものや甘さの強いもの、旬の滋味を食べ比べて、お好みを見つけてみてください。母や祖母が梨をむき、家族でお皿を囲んだ夏休みの記憶がなんだか愛おしく感じます。

文: 羽生田由香

※「FOODIE」2015年8月号掲載の再編集記事です。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

バイヤー・スタイリスト / 片桐健治
三越伊勢丹・生鮮担当アシスタントバイヤー。日々、美味しい果物を求めて、日本中の農園や生産者の元へ飛び回っている。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=フレッシュマーケットにてお取り扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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