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2015.08.03

「ヨコハマブルー」で食卓にも夏の装いを。横濱 増田窯の魅力

「ヨコハマブルー」で食卓にも夏の装いを。横濱 増田窯の魅力

焼きものの産地というと地方のイメージが強いですが、実は横浜にも有名な窯元があることをご存知でしたか? 1965年に開窯した<横濱 増田窯>は、その独特のデザインで国内外から大きな注目を集め続ける人気窯元。白とブルーを基調とし、どこか無国籍な雰囲気も感じるその作品は、洗練された横浜の魅力によく似合います。

特に近年力を入れているモダンなデザインのシリーズは普段使いにもぴったりなんです。

独特のデザインはどのように誕生したものなのでしょうか。<横濱 増田窯>の大ファンだという伊勢丹 新宿店リビングの立石ちあきさんに、その背景をうかがいました。

「横浜焼」を甦らせた「横濱 増田窯」

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もともと横浜には、開港を機に誕生した「横浜焼」と呼ばれる焼きもの文化があったそう。

「開港後、日本の陶磁器が欧米諸国から注目を集め、横浜の地に全国からたくさんの陶芸家が集まりました。彼らが欧米から持ち込まれる洋食器に新たな刺激を受けたことで、和洋の美が絶妙に入り混じった横浜独特の焼きもの『横浜焼』の文化が誕生したのです」

しかし、関東大震災・横浜大空襲などが続き、横浜の窯元は消滅してしまいます。その後1965年、横浜焼の個性的な精神を貴び、現代に甦らせたのが、横濱 増田窯の初代窯元・増田博でした。

「横濱 増田窯の作品の最大の特徴は、『横浜焼』の精神を継ぐ和と洋の融合です。伝統的な和食器とも洋食器とも異なる独自の美しさを追求し、無国籍でモダンなデザインを提案し続けています。なかでも多くの作品で印象的に使われているのが『ヨコハマブルー』という個性的な青色。欧米の食器の鮮やかなブルーとも、日本の伝統的な藍色とも微妙に違うニュアンスのある色合いは、横浜を代表する焼きものにふさわしい色味だと思います」

モダンなデザインの「ブルータトゥー」シリーズ

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今回、特に立石さんがおすすめするのが、「ヨコハマブルー」の色みを引き継ぎつつ、モダンでアーティスティックなデザインに仕上げられた「ブルータトゥー」シリーズだそう。

「2代目の窯元増田博一さんの代になって以降は、遊び心を感じるデザインにも挑戦されています。特に私が個人的にも大ファンで何枚も持っているのが、『ブルータトゥー』シリーズ。描かれているモチーフが大胆にデフォルメされており、人の顔なのか、植物なのか人によってさまざまなものに見えるのがユニークなんです。1枚1枚図柄が異なるので、つい集めたくなってしまうんですよね。1枚でも1つのアート作品のように見えますし、さらに何枚か組み合わせて、テーブルの上に絵を描くように楽しんでも。さらに裏面にも注目を。表面の図柄が裏まで続いていたり、裏印も1枚1枚違うんですよ」

涼やかなヨコハマブルーを夏のテーブルに

そんな「ブルータトゥー」シリーズは、夏のテーブルにぴったり。

「<横濱 増田窯>は、白磁の白にもこだわっています。ツヤのあるパキッとした白なので、料理が引き締まるんです。そこにヨコハマブルーの青い模様が際立ち、テーブル上に涼やかさが生まれます。夏のテーブルセッティングをすっきり見せてくれますよ」

バリエーションの中でも、まず1枚買うとしたら、おすすめはプレート。

「少し大きめのプレートから入ると、いろんな料理に使いやすいと思います。白地に青なので、お手持ちの他の食器ともケンカしにくいですよ。盛りつけるお料理は、お刺身などの和食からパスタなどのイタリアン、前菜を盛り合わせても。モダンなデザインなので、プレートの上に小皿を乗せたり、ディップを盛りつけたグラスを乗せるなど、盛りつけで遊んでみるのもあり。さまざまな使い方に挑戦してみてほしいですね」

いつもの食卓に1枚プラスするだけで、テーブルの印象が変わるかも? 美しいヨコハマブルーで、夏の食卓がアートに、涼やかに変身しそうです!

文: 斉藤彰子

※画像はすべてイメージです。

バイヤー・スタイリスト / 立石ちあき
伊勢丹新宿店リビングフロアアテンダント。ハマっているのはグラスによるお酒の飲み比べ。自宅にはなんと30種類のグラスがあるそう。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、2015年8月5日(水)〜24日(月)の期間限定で、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニングにてお取り扱いがございます。

※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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