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2017.06.18

料理上手が「木のまな板」を使うのはなぜ? 知れば欲しくなるその魅力と、おすすめの材質

料理上手が「木製のまな板」を使うのはなぜ? 知れば欲しくなるその魅力

料理が上手な人って「木製のまな板」を使っているイメージ、ありませんか。いつか自分もちゃんとしたものを選びたいと思いつつ、結局お手入れが楽で、デザイン豊富な樹脂製品などを使い続けているという人も少なくないはず。

今回は、そんな憧れの「木製のまな板」の魅力をご紹介。お話を聞いたのは、今年創業225年を迎える刃物店の老舗<木屋>の小峰裕太さんです。

木製のまな板の2つの魅力

①包丁の刃を傷めにくい

木製のまな板には程よい弾力性があるため、包丁の刃先が潰れにくいといわれています。そのため、他の材質のまな板に比べて包丁の刃当たりがやわらかく、包丁の刃を傷めにくいのです。よく切れる包丁を使うと食材の舌触りや香りにまで差が出るため、和食の料理人さんほど木のまな板を愛用しているのだとか。

②「削り直し」によってきれいな状態に

木製のまな板の表面を削り直す「削り直し」を行うことで、きれいな表面を出し直すことが可能。<木屋>の店頭には、数十年にもわたってこの削り出しのためにまな板を持ち込まれるお客さまがいるそうです。※<木屋>取扱い製品に限ります。

初心者におすすめなのはイチョウとヒノキ

そんな木製のまな板、一口に木製といってもイチョウ、ヒノキ、桜、桐、ヒバなど材質はさまざま。なかでも、初心者におすすめなのはイチョウとヒノキなのだそう。

イチョウ

特徴:適度に油分を含み、水はけにも優れている。また、木質が均一でやわらかいので包丁にやさしく、復元力があり、反りやゆがみも少ない。

ヒノキ

特徴:木肌は美しく、木目が緻密で弾力性が強い。包丁の刃当たりがよく、使う響きも心地よい。

気になるお手入れ、風通しだけよくすればOK

木のまな板のイメージ

「木製のまな板」のお手入れ方法、聞けば難しいことは一切なし。たわしを使ってぬるま湯もしくは水で洗うのが基本です。注意するのは「水はけ」だけなんだとか。

「木製のまな板は風通しがよい場所に立てて置いておけば、自然と水がはけていきます。このときのポイントは、木目に沿って縦に置くこと。水は繊維に沿って出ていくので、より水はけがよくなりますよ」

ただし、乾燥のしすぎはひび割れの原因となるため直射日光は避けるようにしましょう。それさえ守れば、カビや臭いなどの心配はほとんどなく、また、家庭用のまな板の大きさであれば反りや歪みもほぼ発生しないとのこと。

魚などを調理したあとに臭いが気になるようであれば、粉末のクレンザーか粗塩を使います。熱湯や中性洗剤を使うと木材に含まれる油分が落ちていってしまうのでNGです。

万が一、使っているうちに黒ずみや凹みが出てきたら削り直しができるほか、ちょっとした黒ずみぐらいであれば、紙やすりで削って自宅でメンテナンスすることもできます。

「気負わず、まずは木製のまな板を使ってみてほしいですね。毎日使う調理道具はやっぱりストレスなく使えるものが一番。包丁にこだわったら、ぜひまな板もいいものを選んでください」

お手入れも簡単で、長く愛用できるという木製のまな板。試さない手はないかも!

文: 大川祥子

写真:Thinkstock / Getty Images
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニング/キッチン用品にてお取扱いがございます。 また、<木屋>の商品は一部、伊勢丹オンラインストアでもお取扱いいたしております

また、記事でご紹介した「削り直し」は、有料にて承ります(税込2,300円、お預かり期間:約1ヵ月半〜2ヵ月)。
※<木屋>の製品に限ります。

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