演奏する清水ミチコ

許されるならば、ポケットに入れていつも持ち歩きたい。机や仕事場に常備しておきたい、そんな、いつものあの味を紹介するこのコラム「In her pocket」。

第9回目のゲストは、そのクオリティの高さとレパートリーの広さで他の追随を許さない「モノマネ界のレジェンド」、清水ミチコさん。今回は彼女にゆかりの「ど定番」をうかがったのですが、「禊(みそぎ)」、「水戸黄門」など、おおよそ食のインタビューではなかなかお目にかかれないキーワードが飛び出しました!

帰宅後の下ごしらえは忙しい1日を終えるための「禊(みそぎ)」!?

清水ミチコさん

「クタクタになって帰ったときこそ、昆布や豆、かんぴょうを水につけて『ひと禊(みそぎ)』するんですよ」と言う清水さん。

「『私がこうして寝ている間も、昆布たちは水を吸っているんだろうな……』と思いながら、幸せな気持ちで眠りにつくわけです。それがこれ以上ないストレス解消なんですよね」

普段テレビでよく見るモノマネや女優姿の印象とは異なって、意外にも「食」への執着が強い清水さん。モノマネのチョイスでも発揮している彼女の独特のセンスがあらわれたラインナップがこちらです。 


鉄板の贈り物「あゆ巻」は、まるで水戸黄門の「印籠」

鮎家のあゆ巻

「私にとっては水戸黄門の印籠」と言いながらあゆ巻を神々しくかざす清水さん。

鮎家のあゆ巻

1品目は、国産の鮎を頭からしっぽまで煮込み、昆布で巻いた<鮎家>の「あゆ巻」。もともと昆布巻きに目がないそうですが、そのきっかけには清水さんならではエピソードが。

「新人時代の私をいろんなところに呼んでくださったのが永六輔さんだったんですが、永さんのファンのなかに、大きな鍋いっぱいに手作りの昆布巻きを差し入れされていたおばあさんがいらしたんですよ。私もそのおすそ分けを頂戴したんですが、それがものすごく美味しくて。昆布巻きってすばらしい! と目覚めまして。その後、自分でも作ってみたんですが、時間もかかるし大変だったので、これは買ったほうがよさそうだぞ、と……(笑)。<鮎家>さんの昆布巻きには、いつもお世話になっています」

自分へのご褒美だけでなく、差し入れなどの贈答用としても重宝しているそう。

「この『のべ棒』的なパッケージのビジュアルもいいですよね。私にとっては水戸黄門の印籠みたいな、鉄板の贈りものです」 

変わらない姿勢が信用できる! 老舗のクッキー

泉屋のクッキー

2品目は、レトロな見た目、素朴な味の美味しさで根強いファンが多い<泉屋>のクッキー。

「岐阜の実家にいたころ、母がこのクッキーをいただくと、いつもとても喜んでいたんですよね。当時は私もまだ10代。その後、上京してからもっと洒落た豪華なクッキーも知っていくんですが、やっぱりここに戻ってきてしまうというか。母の気持ちがわかるようになりました。流行に流されず基本を大事に守っている姿勢が信用できる(笑)。人に差しあげるとき、流行りのものを選んで『私、食に詳しいんですよ』という顔をしたいときもあるんですが、逆にこういうオーソドックスなものの方がでしゃばり感がなくていいかなと」

詰め合わせの中で、清水さんのお気に入りは「リングダーツ」だとか。

「やっぱり素朴な遊び心のあるこの『輪っか』のやつが一番好きですね!」

海っぽいけど山の幸!? 大好きなわらび餅

ISSUIの水乃菓 わらび餅

わらび餅を堪能したあと、うっとりしながら山の方角を見つめる清水さん

最後に紹介してくれたのは、和菓子のイメージを覆すパッケージが目を惹く<ISSUI>の「水乃果 わらび餅」。

ISSUIの水乃果 わらび餅

「中学生のときに、学校帰りに校則を破って買い食いしたときからわらび餅にハマりまして。以来、いろんなわらび餅を試しているんですが、この<ISSUI>のものは未体験の清涼感でした。ちょっと格が違う感じがしますね。食感が固めなのも私好みで、飽きないんです。わらび餅って、プルプルしていて一見『海のもの』っぽいのに、これが蕨という山のものからできているというのも不思議。作るのにすごく手間がかかるものだということを大人になってから知ったのですが、そこからさらにわらび餅愛が深まりました」

 

今回紹介した3品をはじめ、清水さんにとって美味しいものとは、「疲れたハートに無理やり元気を注入してくれるドーピング剤」だといいます。

「『これが終わったら絶対にアレを食べよう!』と、目標があるのとないのではやる気が全然違うんですよね。疲れて家に帰ってきて、ああ、まだ原稿があるんだった……、っていうときも、コレ書いたら美味しいものが待ってるんだからがんばろうって、自分をだましだましハッパかけられる(笑)。今回選んだなかでは、特に『あゆ巻』かなぁ。仕事中に元気を出したいときはお弁当に持って行ったりとかね」

2016年はデビュー30周年の集大成として、全国ツアーも開催中の清水さん。今日も私たちに元気と笑いを届けてくれるモノマネ女王の笑顔の裏には、こだわりの「美味しいものたち」があったのです。

清水ミチコさん

清水ミチコ(しみずみちこ)

タレント。岐阜県出身。1988年から出演した『夢で逢えたら』でブレイク。さまざまな著名人のモノマネ・顔マネを得意とし、矢野顕子、桃井かおり、大竹しのぶなどさまざま。女優としても活躍し、NHK大河ドラマ『真田丸』で務めた旭役が話題に。2016年はデビュー30周年を記念して全国ツアーを開催。さらにその集大成として2017年1月2日に、日本武道館での公演を予定している。

文: 斉藤彰子

写真:佐坂和也
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=粋の座/佃煮、甘の味/名匠銘菓/ISSUIにてお取扱いがございます。

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