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2016.10.19

見よ! ナイフがお肉を最高においしくする決定的瞬間【動画つき】

フォルジュ・ド・ライヨールのテーブルナイフ

料理をする人なら誰しも、買いたて(または研ぎたて)の包丁で、食材を切ったことがありますよね? キレッキレの刃で、スーッと切ったときのあの気持ちよさ!

「やっぱり包丁が切れると、料理が楽しいなあ」と思う瞬間です。

まさにその気持ちよさを、お皿の上で実感できるナイフを見つけました! それが、<フォルジュ・ド・ライヨール>のテーブルナイフ。肉に刃を当て、スーーッと手前に引くだけで(力はまったくいらない!)、鮮やかに繊維を切り開いていきます。

普通のテーブルナイフじゃない。切れ味を動画で体験!

まずはその面白いほどの切れ味、動画で味わってみてください。

そう、まるで魔法のように、大きな肉もなんなく切ってしまう<フォルジュ・ド・ライヨール>のテーブルナイフ。切っている間は、刃先が肉にぴたりと吸い付くような不思議な感覚です。

鋭角に切断された断面は輝くようなツヤ……切った肉を口に入れると、邪魔するものなくダイレクトにうまみが舌に届きます。切り方で味わいが変わる「刺身」と同様、肉も鋭角に切ることで美味しさが格上げされるんですね。

フランス・ライヨール村の職人魂

フォルジュ・ド・ライヨールのテーブルナイフ&フォークセット

■<フォルジュ・ド・ライヨール> テーブルナイフ&フォークセット 32,400円(税込)

これまでのカトラリーの枠を超え、工芸品のような魔力すら放つこのナイフは、フランスのライヨール村で作られる伝統的な一品。そのブランド力ゆえ、<ライヨールナイフ>を作る数多くのメーカーが乱立しているといいますが、今回紹介するのは、2007年にフランス政府から正規のライヨールナイフメーカーとして認められた<フォルジュ・ド・ライヨール>社製の、まさしく正統派です。

数々の競合にまさり、その伝統を正しく現代に伝えるこのナイフ。他のステーキナイフとどこが違うのでしょうか? 伊勢丹新宿店のリビングフロアに勤め、包丁や刃物に詳しい小峰裕太さんに話を聞きました。

魔法の切れ味は、「鍛造(たんぞう)」で生み出される

「一般的なステーキナイフが細かいギザギザした波刃なのに対し、フォルジュ・ド・ライヨールの刃はまっすぐ。登山用のナイフに似た形状をしているのが特徴です」

小峰さんによれば、このストレートな刃は、ナイフメーカーとしてのこだわりと技が集結した形状。刀鍛冶のように熱い鉄を叩いて刃を形成する「鍛造(たんぞう)」という製法で作られているんだそう。切れ味はもちろん、美味しさにも大きなメリットを生むといいます。

「波刃だとのこぎりのように前後して切らなければいけないので、肉の細胞が潰れやすいのですが、このフォルジュ・ド・ライヨールのナイフは引くだけで切れるので、細胞も壊れにくく、スムーズに切れるんですよ」

また、ギザギザの刃にしてしまうと研ぎ直しが難しくなり、どうしても使い捨てになってしまうため、「研ぎ直して使えるようにしたい」というナイフメーカーとしての思いも込められているんだそう。

フランスに息づく美学と精神を、いつもの食卓に

フォルジュ・ド・ライヨールのナイフについた蜂

部品から組み立てまで一貫してライヨール村のアトリエで行うという、ライヨールナイフの伝統を守っている<フォルジュ・ド・ライヨール>社。そのこだわりは刃だけでなく、グリップやディテールにも及びます。まず、手に持ったときに最初に目に入る蜂(ミツバチ)は、<フォルジュ・ド・ライヨール>のナイフが作られるオブラック地方の象徴なんだそう。

フォルジュ・ド・ライヨールのテーブルナイフの柄

そして、さらに細かい部分にもこだわりが。

「羊の後ろ足に似せたというグリップはとても持ちやすい形状をしていますね。そして、そのグリップの真ん中にビスがあるのですが、これが十字架のマークになっているんです。なんらかの理由で教会の前でお祈りができないときに、地面にナイフを刺して教会のかわりになるように作られていたという、ライヨールナイフの伝統を今に伝えるディテールですね」

 

フランスのライヨール村が守り続けた伝統のカトラリーを両手に、それが可能にする現代の美食を楽しんでみてはいかがでしょうか?

文: 照沼健太

写真:八田政玄
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

バイヤー・スタイリスト / 小峰裕太
伊勢丹新宿店本館5階 木屋刃物コーナーに勤務。「株式会社木屋」入社20年以上の刃物のエキスパート。包丁コーナーで包丁研ぎのサービス(有料)も担当する。好きな包丁は「鋼の包丁」で、「お客さまのいい包丁を研ぐ瞬間が心地いいです!」と話します。

商品の取扱いについて

記事でご紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館5階=キッチンダイニング/キッチン用品でお取扱いがございます。

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