オイスターリーフ

千葉県の松戸の近くにあるTAKEI FARMでは、日本ではまだ栽培数の少ない野菜を多く栽培しています。なかでも、通称「オイスターリーフ」は衝撃度がすごい! なんと、その名の通り「生牡蠣」の味がするんです。磯の香りから特有のミルキーさ、ちょっとした鉄っぽさまで、もう牡蠣そのものとしか言いようがない味のこの葉っぱ……一体どこで生まれた、どんな野菜なのでしょうか? 秘密を探るべくTAKEI FARMを訪れました。

見た目は愛らしい高山植物。でも味はなぜか牡蠣!

オイスターリーフ畑と武井敏信さん

オイスターリーフは別名「ハマベンケイ」と呼ばれるムラサキ科の多年草植物。原産はスコットランドの海岸沿いで、見た目は高山植物のような趣です。かわいらしいやや肉厚の葉は、あまり食用植物らしくなく、最初に見つけた人は「なぜこの葉を食べたのだろう」と不思議な気持ちになるほどです。

花の部分もしっかり牡蠣味!

オイスターリーフの花

オイスターリーフは5月の後半頃になると、指の爪ぐらいの大きさの釣鐘型の花をつけます。咲きはじめはピンク色ですが徐々にブルーに変わる様が愛らしい! 花や蕾も試しに食べてみると、こちらもしっかり牡蠣の味がしました。

TAKEI FARMでは2013年ごろからオイスターリーフの栽培を開始。馬糞や桐生砂、牡蠣殻などを混ぜた特製の土で栽培していますが、実はまだまだ試行錯誤の段階なんだそう。そもそも植え始めの時点で80粒の種から2本しか発芽しなかったという難しさ。その後もまだ安定した栽培方法は確立しておらず、1年目には元気に生え揃っていた苗が2年目にはうまく育たず……、土を変えたら元気に育ちだした! など、生産の苦難は続いているのだそうです。

一皿に1枚あれば、サプライズに!

オイスターリーフ

葉っぱ1枚にしっかり濃厚な牡蠣の味が凝縮したオイスターリーフは、少量でも料理にビッグなサプライズをもたらします。

TAKEI FARMがオイスターリーフを出荷している飲食店のひとつでは、レアに加熱した牛肉で寿司を握り、その上に1枚オイスターリーフを添えて、料理を提供しているとか。食べたお客さまは「肉を食べたはずなのに牡蠣の味がする!!」とびっくりするんだそう。

「オイスターリーフは、葉っぱ1枚で店とお客さまの距離をぐっと近づけられる野菜。食べたときの驚きがコミュニケーションを生み、それが皆さんの心を動かします」

確かに、ひと口オイスターリーフを食べたら、その驚きや感動を誰かに話さずにはいられません!

『心動かす野菜』の栽培を目指すTAKEI FARMでは、そのほかにも口の中に次々と驚きをもたらすさまざまなハーブを栽培しています(参照:見た目はスプラウト、食べたら「あっ、あの味!!」。マイクロバーブがいま面白い)。

見かけたらぜひ、あっと驚く食のサプライズ体験をしてみてくださいね!

武井敏信さん

武井敏信
TAKEI FARM代表。「心動かす野菜」をコンセプトに、西洋野菜やミニ野菜の生産に取り組んでいる。多くのレストランシェフ、料理研究家の信頼を集め、テレビ、雑誌などでも多く取り上げられる注目の存在。

文: 大川祥子

写真:八田政玄
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

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