オリーブオイルコーナー

今や家庭に欠かせない調味料のひとつとなったオリーブオイル。調味料コーナーに行けばずらりと瓶が並んで、どれを買えばいいのか迷う方も多いのでは? テイスティングをしたり、何本か買うなかで味を確かめて選ぶことができればベストですが、なかなかハードルが高いもの。そこで今回は、ラベルとボトルをヒントにして、美味しいオリーブオイルを見分ける簡単な方法を、オリーブオイルソムリエの石井秀代さんに伺いました。

 

ラベルとボトル、チェックするのはココ!

「オリーブの種類は3,000種以上あるといわれており、美味しさの指標はさまざまです。あくまでもひとつの指標として考えてくださいね」

そう前置きしながら、石井さんが教えてくれたチェックポイントは、次の3つ。

オリーブオイルを見分けるポイント

①ボトル……材質と色がポイント。空気を通さず、光の影響を受けないものを選びたい。

②認定マーク……国もしくは国の指定機関などの団体が出した条件を、そのオリーブオイルがクリアしているという証。

③産地……国ごとの味の特徴を覚えておくと、好みのオリーブオイルが探しやすくなります。

次に、3つのポイントについて詳しく解説をしてもらいました。

①オイルの品質を保つ「ボトル」をチェック

「プラスチックのボトルは空気を通しやすく、オリーブオイルが酸化しやすいので要注意です。ガラス製の瓶または缶に入っているもののほうが良いでしょう。光に当たるとオイルが変質するので、瓶の色はグリーンや黒など遮光されるものが理想的ですね」

②お墨付きを知る! 「認定マーク」を確認

オリーブオイルの認定マーク

(写真左)イタリアの定められた地域原産品を定められた製法で生産・加工・調整されたものに付与されるマーク(赤色は原産地名称保護制度認定マーク(DOP)、青色は保護指定地域表示マーク(IGP))(写真右)有機栽培されたオリーブに付与されるマークの一種

「現在は認定団体が多数あり、オリーブオイルには実に多様なマークがつけられています。『このマークが付いていれば絶対に良いオリーブオイルだ』と言い切れるわけではありませんが、認定団体のお墨付きを得ていることは、オリーブオイル選びのひとつの指標になります」

③「産地」ごとの味の特徴を知ると、選びやすくなる

さまざまな味わいのオリーブオイルの中から、好みのものを見つけるヒントとなるのが「産地(※)」。オリーブは気候によって風味に違いが出てくるので、国やエリアごとに味の特徴があるんだそう。

※産地とは 原産国=主にオリーブを摘み取った場所 製造元=オリーブを搾油した場所

【各産地の特徴】

オリーブオイルの産地

写真のオリーブオイルは、「Petroio-Trequanda-Siena-Italy」=イタリア中部にあるシエーナ県トレクアンダのペトロイオ村が産地。

イタリア
南北に広いイタリアでは北部・中部・南部で大きく味が異なります。(参照:オリーブオイル、残さず使い切っている? 初心者〜上級者向け選び方

北部:マイルドな風味。生クリームを使用する料理など濃厚な味の調理におすすめ。
中部:パンチのあるピリ辛風味で、赤身肉や味の濃い野菜にぴったり。
南部:フルーティな趣があり、魚介や豚肉、羊肉料理に合います。

フランス
オリーブが完熟した状態で収穫されることが多く、バターのようなマイルドな風味です。

スペイン
ピリ辛の風味と苦味がやや強めのオリーブオイル。スペインは世界一作付面積が広い国のため、輸出量も豊富。

オーストラリア
多種多様な品種を育てているため、あらゆる風味のオイルが揃っています。

チリ
意外と知られていない、高品質なオリーブオイルの産地。果実に害を与えるオリーブミバエが生息していないため、生産が安定しています。

日本
日本の気候で育ち、丁寧に絞られたオリーブオイルは、和食や刺し身にもぴったりな繊細な味わい。

意外に知らない!? オリーブオイルQ&A

最後に、気になるオリーブオイルの疑問を石井先生に聞きました。

Q 収穫時期で風味は変わるの?

A. 品種によりますが、収穫時期が早いほど青くピリリとした風味になり、遅いほどバターのような濃厚な風味のオイルになります。

Q 保管はどこですればいい?

A. コンロの横や冷蔵庫の中など、急激な温度変化が起こる場所に置いておくとオリーブオイルが変質してしまうことがあります。保管するなら、シンクの下などの冷暗所に。透明のボトルに入っている場合は、遮光できる箱に入れるか、アルミホイルや厚紙でおおえば、劣化を遅らせることができます。

Q ボトルの底の沈殿物は食べても大丈夫?

A. 食べても問題ありません。底に溜まった沈殿物は、アミノ酸やビタミンなどの体にうれしい成分がたっぷり入っている証拠です。ただし、沈殿物があるものは、開封後の劣化が通常より早めなのですぐに使いきるようにしましょう。

Q 変質(酸化)してしまったオイルはどう使えばいい?

A. 風味が落ちるとサラダなど生食よりも、炒めものや揚げ油など加熱をしての利用がおすすめです。オリーブオイルは250℃〜270℃の高温に熱しても分子が破壊されないため、揚げ物をカラッと仕上げてくれます。ドレッシングなど生での使用は避けましょう。

料理を引き立て、身体にもうれしい栄養がたっぷりのオリーブオイル。3つのポイントを押さえたら、美味しい1本を求めて、早速お店に行ってみませんか?

石井秀代

取材協力 石井秀代

日本人初のAISO(イタリアオリーブオイルソムリエ協会)認定、オリーブオイルソムリエ。オリーブオイルを和洋中にも取り入れたメニュー開発を行っている。著書多数、コメンテーター、コラムニストとしても活躍中。

文: 大川祥子

写真:八田政玄
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

商品の取扱いについて

伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクション、プラ ド エピスリーにてオリーブオイルのお取扱いがございます。

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