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2015.11.08

チャーハンもパラッパラに! 用途に合わせて「お米」を選ぼう!

寿司、イタリア料理、タイ料理に向く、いろいろな種類のお米

今日はおうちでチャーハン! でも、レシピ通りに作っても本格的な味にキマらないような……。

「もしかしたら、それはお米のせいかもしれませんよ」と、アドバイスをくれたのは、伊勢丹新宿店お米コーナー担当の斉藤葵さん。

斉藤さんによると、チャーハンやカレー、リゾットなどごはんがメインの料理は、使用するお米の種類をメニューによって替えるだけで、グッとプロの味に近づくとか。

お米の種類を変える!? その発想はありませんでした!  

2017年「こだわりのお米」はこちら

もっちり甘い「おいしいごはん」が不向きな料理も!

さまざまな銘柄のお米が並ぶ様子

斉藤さんによると、料理によってお米を替える意味は、主に「食感」と「味」の2つにあるといいます。

「主食として親しまれている、コシヒカリをはじめとする人気のお米の多くは、もっちり粘りが強い食感と、甘みの多い味を目指してつくられています。炊き立てをそのまま味わうのはもちろんおいしいのですが、たとえばカレーやチャーハンなど、ソースや調味料で濃い味付けに調理するお米料理や、パラパラした食感がよしとされるお米料理には不向きなんです」

寿司、チャーハン、カレーにはこれ! 「寿司米」

左:寿司米の粒の形  右:寿司米のパッケージ

<大嶋農場>寿司米(2kg) 2,000円(税込)

粘り気・甘みを強く押し出した一般的なお米とは異なるコンセプトで開発されたのが、「寿司米」です。

「名前の通り、もともとはお寿司用として業務用に開発されたお米です。お寿司はお米の粒感も重要で、米の粘り気が多いと水っぽい食感に。そんなお寿司に合う水分少な目の『寿司米』は、あっさりした味わい。この食感や味は、チャーハンやカレーなどパラパラした食感が重視され、お米自体の甘みが強すぎない方がよい、米料理にもよく合うんです」

パラパラのチャーハンが手軽に作れる!

実際に冒頭で失敗したチャーハンを、さっそく「寿司米」でリベンジです。

これまで自作すると必ず「ベチャベチャ」という擬音がぴったりの様子で米粒同士がつぶれてくっついてしまっていたのですが、これがいい感じでパラッパラに!

心なしか味付けもはっきりし、自作チャーハン史上、お店で食べるあの味にもっとも近づけた気がします。あっさりした味はカレーとも相性がよさそうです!

リゾット、パエリアなら国産イタリア米「カルナローリ」

左:カルナローリの粒の形  右:カルナローリのパッケージ

<地中海フーズ>RISO CARNAROLI(75g) 303円(税込)

お客さまを招いてちょっと力作のイタリアンでおもてなし……そんなときに知っておくと便利なお米を発見。国産の「RISO CARNAROLI(リソ カルナローリ)」です。

「イタリアのメジャーなお米、『カルナローリ』を国内で栽培しています。見ての通り、お米の形はやや縦長。生米のまま炒めるリゾットやパエリアなどに使うと、『芯』を残した本格的な食感になります。しかもこの商品は1袋が1人分の食べ切りサイズ。無駄が出ないので、たまの本格的なごちそうや、お客さまへのおもてなしの際にぴったりです」

お米を替えるだけで本格的なイタリアンになるため、特に料理が趣味の男性に人気なのだとか。

お米の品種にまでこだわってしっかり芯のあるリゾットやパエリアを振るまえば、料理上級者として認められること、間違いなさそうです!

タイ料理、ベトナム料理に! 「タイのエスニック米」

左:タイのエスニック米中身   右:タイのエスニック米のパッケージ

<森光商店>タイのエスニック米(300g) 700円(税込)

タイカレーをはじめ、ガパオライス、ハイナンチキンライスなど、東南アジア系のエスニック料理で欠かせないお米といえばジャスミンライス。専門店ならではの味と思っていましたが、実は家庭で手軽に炊くことができるそう!

細長~いその見た目からして国産の米とは大きく異なりますが、最大の特徴はこの香り! 生米の状態から、すでに芳しいジャスミンのような香りが漂ってきます。

「ジャスミンライスは独特の香りと、パラパラした食感が特徴。サラッとしたタイカレーのソースともしっかり絡み、スパイスとの相性も抜群です。無洗米で、炊き方は日本のお米と同様なので、気軽に扱えます。1袋2合分なので、エスニック好きな人は自宅に用意しておくと活躍すると思いますよ」

炊き上がると、ジャスミンのような香りが一層強く立ち上ります。この香りを自宅で堪能できるなんて……。それだけでも試す価値がありそうです。

レトルトのタイカレーも、お米をジャスミンライスにするだけで一気に本格的な味に!

「いつものお米にプラスアルファ」の考え方で

「ぜひ、さまざまなお米の個性を知ってほしい」と斉藤さんは言います。

「洋風、中華、エスニックと、料理によって材料や調味料は替えるのに、主食であるお米を替えないのはもったいない。毎日のごはんは食べ慣れた『いつもの』お米、そこにちょっと特別なお米料理のときに活躍させる『プラスアルファ』のお米があれば、さらに料理の幅が広がると思います。ぜひ各料理専用のお米をそろえてみてはいかがでしょうか」

料理を手軽に格上げしてくれるお米の魅力、知っておいて損なしです!

文: 斉藤彰子

写真:八田政玄
※本記事に掲載された情報は、掲載日時点のものです。商品の情報は予告なく改定、変更させていただく場合がございます。

バイヤー・スタイリスト / 斉藤葵
米や調味料などを取り扱う伊勢丹新宿店のシェフズセレクション担当。接客の際のモットーは「笑顔」。「お客さまに気持ちよく商品を選んでいただけるよう、笑顔での接客を心がけています」

商品の取扱いについて

記事で紹介している商品は、伊勢丹新宿店本館地下1階=シェフズセレクションにてお取扱いがございます。 
もっとお米の魅力を知り、愉しみ、大切に食べていくことができたら。三越伊勢丹がご紹介する「2017年こだわりのお米」はこちら

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